意識低い系、日本代表宣言!!

意識の低い人間が、意識の低い情報を、意識を低くしてあなたにお届け!!

永山中央公園に行ってきました

 皆さん、連休をいかがお過ごしですか?

 

 全国的には北海道以外は好天に恵まれているそうですね。

 

 連休前は、お子さんたちから「キャンプに行く!」と自慢げに話されていて、とてもうらやましかった。

 

 自分はこの連休は在宅の予定。

 

 でも、先日、ふと遠出をしたくなりまして。

 

 気づけばここ1年ほど、遠方に足を向けていない。

 

 ちょっと前までは、連休となれば函館だの、釧路だの、と徹夜で車を走らせてまでして、鉄道を見に行っていたのに、この1年ほどは札幌と小樽近辺ばかり。

 

 すると無性に遠くへドライブに行きたくなりましてね。

 

 でも、諸事情からそんなに遠くへも行けない。

 

 それでは、というのもおこがましいけど、旭川に行こう、と。

 

 昨年、週刊誌の報道で全国的に話題になった、旭川のいじめ事件。

 

 その後の報道やSNSなどで、現場の公園には一般人にも開放された献花台のようなものが設置されていると知り、一度、御祈りに行こうと思っておりました。

 

 もちろん、被害者の少女と何の縁もありません。それでも、その死に至るまでの経緯を知ると、同情せずにはいられない。全国からも献花台を訪ねる人がいるのに、地続きの自分がいかない理由はなく。

 

 思い切って、旭川の永山中央公園に行ってまいりました。

 

 行く途中も、様々なことを考えました。

 

 そもそも「自分は、他人のことを「正義だ!」「悪だ!」などと決めることができるほど、清廉潔白な人間か?」

 

 もちろん、そんな人間ではありません。間違いも失敗もしています。

 

 そして、「自分がいじめの現場に直面し、「いじめる側か、いじめられている人をかばう側か」の選択を迫られたとき、周囲の空気に反していじめる側に抵抗できるのか?」

 

 平たく言えば「空気を読むのか、読まないのか」というもの。「空気を読む」のは、「いじめる側に加担する」ということ。

 自分には「空気を読んだ経験」も、「空気を読まなかった経験」もあります。空気を読まなかった場合、大抵、今度は自分に攻撃の矛先がくるものです。

 でも、空気を読んだとしても、「多数派」だから安心とは限らない。今度は自分が攻撃の対象になるのではないか、という不安を常に持つことになる。

 

 おそらく、今回のいじめに加担した子供たちの中にも、「自分がいじめられるのが嫌だから」という理由で加担していたのも多いのではないだろうか。いや、実際は中心の2,3人以外はみんな、そんな感じだと思う。

 

 こんな半端な心境で献花台に向かっていいのだろうか?

 

 いい年をしているのに、真面目に考えてしまった。(もちろん、真面目に考えたからといって「良い人間」であるとは限らない)

 

 

 

 永山中央公園は、旭川の郊外にありました。市街地ではあるものの、端っこの方と言えると思う。

 

 公園は芝生のキレイな、広い空間。森林などはなくて視界が開けていて、周囲は住宅街や市営住宅が広がっている。つまり「死角」のない、人の視線が届く場所でした。

 

 今みたいな連休中に、晴れていたら、ちょっと公園に行って日向ぼっこでもするか、と思いたくなるほど。

 

 こういうイジメって、どこか大人の目につかない木の陰とか、小屋とかで隠れて行うものかと思ったら、この公園は違った。

 

 しかも隣には学校があった!

 

 頑張れば大人の視線が届いたかもしれない。

 

 加害グループには、「大人の視線」という抑止力が全く働いていなかったことがわかります。

 彼らは大人の視線も恐れずに、いじめ行為を行っていたと感じたとき、本当に背筋が凍る思いがしました。

 

 短い時間ではありますが、献花台の前で手を合わせました。

 

 

 偽善と言われれば、言い返せない。ご家族と何の縁もなく、当然ながら少女とも縁などなにもない。

 

 意味のある行為なのか?と問われれば、意味なんてないのかもしれない。

 

 でも、手を合わせずにはいられなかった。

 

 自分が良心に溢れているから、ではないです。あの場に行くと、自然に手を合わせたくなる。

 

 40を超えるオッサンでさえ、彼女が死に至るまでに受けた「いじめ行為」を最後まで聞くのは耐えられない。

 脅迫、カツアゲはもちろん、性暴行に至るまで、「弄んだ」などという言葉だけでは済まされない。

 そして何よりも、大勢の前で「一人で」させたこと。見ていた中には小学生もいたとのこと。

 かつて、ここまで人としての尊厳を奪った行為を、自分は聞いたことがなかった。

 

 同情しすぎなんでしょうかね?

 

 でもそんなのどーでもいい。

 

 自分と同じく思う人が他にもたくさんいて、何かしたいという気持ちが「献花台」として形になった。

 

 その思いによって、当初は「いじめはなかった」で済まされそうだったことが明かされ、今に至る。

 

 事件発覚後からこの公園にお参りに来て、花を捧げ、彼女の冥福を祈り続けた人がいたからこそ、世の中の空気が変わり、調査が進んでいる。

 

 自分は一年も経ってからきたので、その人たちの「仲間」というにはおこがましいけど、心ある方々が「偽善」と言われようが、「意味がない」と言われようが、心の中で小さく燃え続ける思いに従って祈り続けた結果だと思います。

 

 

 公園での滞在は、わずかに20分程度。

 

 そのまま高速に乗り、旭川を後にしました。

 

 

 行きの道中にて、自分は「善悪」を断言できる人間なのかと自問した、と書きました。

 

 おそらく、これからも自問していくでしょう。

 

 でも、その自問が形になっているときがあることに気が付きました。

 

 自分は、子供を怒らないようにしています。

 

 でもそれは自分が「優しいから」でもなく、「自制心があるから」でもありません。

 

 とても傷つきやすいし、怒る相手には怒ります。

 

 だからこそ、怒れないんですよね。自分だって完璧な人間じゃないし、子供のころに根性があったわけじゃないじゃん、って。

 

 自分が耐えきれなかった言葉を、子供に向けることはできない、と。

 

 「怒らない方法を体得している」とか、「子供の心理面を熟知している」からではないのです。

 

 子供のころに自分が大人にされて恐怖したことを、子供にする気にはなれないのです。

 

 これはすべてのケースにおいて正しいというわけではない。自分の職の最終目標は子供に好かれることではないので、緊急時などでは泣き叫ぶのを抑えてでも行わなければならない。これは絶対の中心軸なので、この軸を捨ててまで「優しく」することはできません。

 

 また、「教育」というものが、褒めるだけでいい、というわけではないことも事実。

 

 それでも、子供には怒らないようにしている。(感情が出ていたらごめんなさい)

 

 でも、不思議なもので、子供は自信を持てばできるようになる。

 できるようになれば、無理に押さえつけなくても、自分自身で受けてくれるんですよね。

 

 

 正解なんて、誰から教わるか、わからないものですね。

 

 これからも自分は自問自答していくと思う。でも、それが自分に対しての抑止力にもなっていると思う。

 

 今回、少女を救うことができなかったのは、最大の「失敗」。

 

 その後、風化させなかったのは、祈り続けた人々の行為が「抑止力」になったから、と思います。

 

 お祈りした方々は、「意味」なんて考えず、「成果」を期待したわけでもないとおもいます。

 

 しかし、今、次のいじめへの「抑止力」として形になりつつある。

 

 「大人の視線」という抑止力は機能しませんでしたが、事件後の一連の流れは、二度と同じイジメをくりかえさないための抑止力になると思います。

 

 旭川の事件について、大人はもっと自問自答しましょう。自問し続ける限り、いじめへの歯止めになるのではないか、と思います。

 

 

 

 亡くなった少女のご冥福を、心よりお祈りいたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

管理人の本棚紹介 その4

 

 続き

 

 

 

 

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北海道の幕末、開国後を勉強したことがあります。

 

 

 

 

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戦前の歴史に頻繁に出てくる「第7師団」とは?まだ最初しか読んでません。すみません。

 

 

 

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これ、止まった宿の読書室でたまたま見つけたんですよ。

 

 函館戦争時に箱館に滞在していた外国人について、細かく書かれています。

 

 ニッチな範囲についての本だけど、開港地のようすがわかって面白いですよ。

 

 

 

 

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そして北海道の開拓使と言えば、ロシアとの関係が切り離せない。

 

 

 

 

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 日露戦争満州で争われたのは周知の事実。では、「雑居地」だった樺太ではどうなったのか?

 

 これまたマニアックな部分。

 

 

 

 

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これも全部は読んでないんだけどさ。分厚いし。

 

北海道の歴史を知ると、どうしてもロシア極東の動向を知る必要が出てきます。

 

*3月31日訂正

 

 最初の書き方では、著者の方に失礼になってしまうと思い、書き直します。

 ロシアと日本のかかわりについて知りたい方にとっては有益な本です。

 実際、読んだ部分は少しですが、自分は興味を持って読んでいます。

 ただ、この時代を知るための参考書として第一に勧めるか、となると、ちょっと違うかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

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ちょっと離れてしまうんだけど。

 

自分は北海道の鉄道の存続を願っています。

 

で、人員輸送では廃線の判定になってしまうけど、物流面でみるとどうなるのか?を学ぼうと思って買ったのがこの本。

全部は読めてないんだけどね。でも、今回のウクライナ紛争で、鉄道の重要さが指摘されていますね。

 

 

 

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 自分の故郷はサケ・マスをはじめ、海産物の宝庫。それは流氷がやってくるオホーツク海の性質に理由があります。

 

 もっと海について学ぼうと思って読んでみました。

 

 「海は生命の宝庫」なんて言われているけど、実は縦にも横にも圧倒的に広い海は、栄養がほとんどない世界だったとは驚き。

 

 

 

 

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自分は生物が好きでして。

在学中は試験対策ばっかりだったので、卒業後に腰を据えて読み始めたのがこちら。

 

本当に面白いよ!あまりにも好きになって、改訂版が出るたびに購入してます(苦笑)。これは去年にでた新装版。

 

非常に分厚いです。でも、非常に読みごたえがあります!

 

生命科学分野の学生なら、夏休みとか春休みなどで、一か月を費やして挑戦する価値あり!

 

 

 

 

 

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 数年前に、腸内細菌のフォーラムに出席するために、腸内細菌について勉強をしていたんですが、その時に「ついでに」という感じでみたら面白かった本。

 

 生物知識があれば読めるので、好奇心の強い人にお勧め。

 

 細菌はね、一度、知ったらハマりますよ。

 

 

 

 

 ここまで様々な本をご紹介してきました。

 

 自分は歴史と生物で、目標を定めていました。

 

 

 

 

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 横になっていて申し訳ないのですが、歴史に関しては、この日本歴史を苦も無く読みこなせるレベルになること。

 

 まだ、苦も無く、というわけにはいかないけど、結構、読めるようになってきた。

 

 

 

 

 

 

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生物では、これと「実験医学」という雑誌を読めるレベルになること。

 

 

どちらも基礎知識はもちろん、それよりも踏み込んだ知識が必要になります。

まだまだ探求は続きます。

 

 

「根拠」の話でしたね。

以上の全てを自分なりに練ったつもり。 また、たまに講演会なども拝聴しました。

 

講演会も、せっかく専門家に聞くのなら、と予習をして臨みました。

 

人の意見を聞かない、ではなくて、十分な準備をしないと、せっかくの機会を無駄にしてしまうのが怖いだけ。

 

漠然と聞くのもいいでしょう。 でも、そこで得たことを身につけ、自分のものにし、実行しないと、意味がないと思う。 聞くことは誰でもできますよ。 「聞いてるよ」という「ポーズ」だけで「アイツは人の話を聞く」と判定してもらえるなら、これほど楽なことはない。

また、自分は同じ分野でも違う人の著作で何度も読みます。 

 

いろんな意見を聞いてみたいので。 「多くの本を読む」ことも、人の意見を聞く、だと思う。

 

一度に描いた絵の上に、何度も絵具を重ねる作業に似ています。

 

一つの論文、一人の意見だけを取り出して、「論破」というのは正しいとは思えない。

 

その論文の説が正しいかどうか、は、その後、賛同するという意見と反対の意見の論文が出て、どちらの支持が多いか、で見極める、と研究室にいたことのある友人に聞いたことがあります。

 

 一つの論文、英訳文だけで判断するのは早計と思いますよ。

 

 それに、歴史の真相なんて、タイムマシンにのらない限り誰にもわからない。

 

 だから楽しいのでは?

 

 どんな荒唐無稽の説でも「アリ」なのが、文系の魅力なのではないのですか?

 

 もっと歴史を楽しんでいいと思うけどね。

 

 

 

管理人の本棚紹介 その3

 続きです。

 

 

 今度はアジアのウイグル問題に関する本を選んでみました。

 

 

 

 

 

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 これら。

 

 

 

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やはりシルクロードは重要です。

 

紀元200年ころ。

ユーラシアの東西では二つの超大国が繫栄していました。

古代ローマ帝国漢王朝です。

銀が豊富に取れた古代ローマは中国の絹を求めます。

こうして大陸の端から端まで、絹ー馬ー銀という、一大交易路が確立します。

 

なお、古代ローマ帝国皇帝マルクス・アウレリウスは、漢王朝に使者を送っていたといわれています。また、漢王朝もローマ(大秦国)に使者を送っています。どちらもそれぞれの国には到達できませんでしたが、漢の使者はシリア付近の地中海沿岸までには達した模様。

 

 

 

 

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国史の古代において、ソグド人は重要な存在です。屈強な傭兵であり、また算術にたけていたので能吏としても重宝されていました。

 そしてウイグルにもつながっていきます。

 

 

 

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シルクロードにはたくさんの宗教が存在していました。ゾロアスター教マニ教をはじめ、景教というキリスト教の分派も。

 

 

 

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ちなみに、これは非常にお勧め。

 

親魏倭王」と言えば、初めて他国の歴史に日本が出てきたときの名称。

 

三国志の国の一つ、魏は倭国とどう接したのか、当時の東アジアの外交関係の基本である「柵封関係」について、詳しく知ることができます。

 

当時、中国の覇権を争っていた国々は、自国の正当性を強めるため、朝貢国の多さを競っていました。

 一方、日本も「倭の五王」に代表される「大王」達も、朝鮮半島の領有をめぐって半島諸国と競っていました。

 そのためには親分である中国王朝からの大義名分を欲しており、「○○将軍」の称号を巡って朝鮮半島諸国と外交劇を繰り広げていました。

 

 そしてあの聖徳太子による「日出国の天子」にはじまる国書。

 この国書のおかげで、日本はアジアで唯一、柵封関係を抜け出すことになります。

 

 

 

 聖徳太子もまた、今の日本に大きな影響を残した偉人と言えます。

 

 

 

 

 続く

管理人の本棚紹介 その2

続きです。

 

 

 

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で、自分が大きな影響を受けちゃったという「ローマ人の物語」。

 

でも、塩野氏の著作以外は読まなかった、ということはありません。これが入り口となって他のローマ本も読みました。

 

 

 

 

 

 

 

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 その中でいくつか紹介。

 

 この辺は面白かったですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

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 この二つはとても面白かった。食料供給とは正に統治の基本であり、また経済を動かす根本でもあった。

 

 俗にいう「パンとサーカス」ですが、ローマ市民に無料で配られたという「パン」も、現代で言えば「生活保護」と言う名の社会保障の一環だったのです。

 また「サーカス」ですが、貧富の格差が大きくなっていたローマ帝国では、皇帝をはじめ富裕な元老院議員がコロッセオで興行をして市民を無料で招待したり、街道の整備の費用を負担するなどすることで、「富の再分配」の機能を果たしてもいました。

 

 

 

 

 

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自分は都市に興味がありまして、この本ではフェニキア人、ギリシャ人、ローマ人それぞれの都市の作り方が述べられています。それぞれの民族の気質を反映して、町の作りも違うのは面白い。

 

 

 

 

 

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これもお勧め。古代ローマ帝国が、実は科学でも非常に進んでいたことがわかります。

 

この後、暗黒の中世がやってくるのですけどね。

 

 

 

 

 

 

 

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戦国時代の本もご紹介しましょう。

 

この藤木氏の作品は、まさに「目からウロコ」の思いがしました。

 

武田信虎の追放、北条氏康の引退、上杉謙信の小田原攻め。

 

 これはそれぞれ別々の事件として語られることが多いのですが、実は共通することがあった!!

 ネタバレになるから書かないけど、人が歴史を動かす、というわけではない場合もあることがわかります。

 

 

 

 

 

 

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土地柄か、ロシアについて興味を持ったこともあります。

 

 

 

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とはいえ、わかんないから必死で読んでみたんですけどね。

 

 

 

 

 

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で、やっぱり極東地方に興味を持ってしまう。

 

 

 

 

 

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 歴史を学んでいくうちに、物流が複数の国をつないでいることがわかります。

 

 ではその物流をたどってみよう、と読み始めたのがこちら。

 

 ロシアにとって黒海とは、重要な交易路であったことがわかります。

 

 

 

 

 

 

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さらに一歩進んで。

 

 黒海は物流の十字路。

 シルクロードにも関わり、北欧と地中海を結び、欧州と中東を結ぶ。

 

 とても興味深い海です。

 

 

 

 

 

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 今度は北にたどっていくと、バルト海、北海につながります。そこにはハンザ同盟も存在。交易ルートをたどると、各国の歴史を横断できて面白いですよ。

 

 

 続く

管理人の本棚の紹介

 前回の記事からの続きです。

 

 

 

 

 

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もう一つの引き戸の方。

 

通史を読んだ、と書きましたが、合間に各時代の歴史論集も読みました。

 

 

 

 

 

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まあ、もちろん全部は読んでないけどね(爆笑)

 

 

 

 

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管理人は吉川弘文館が発行している「日本歴史」を購読しているのですが、年に一度、安売りセールの案内が来まして。毎年、まとめ買いしております。

 

 

 

 

 

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 日本史を語る上で重要なのが「荘園」。

 

 大化の改新律令制度を始めた大和朝廷ですが、民衆に「祖、調、庸」という負担を求めます。

 で、中央に集めたものを「予算」として各省に分配する。

 

 でもですね、これが非常にコストが悪い。まず予想通りに収穫できない可能性があるし、何よりも物品の運搬自体が非常にコストがかかる。

 なのでその内、「○○省にはこの土地をやるから自分で栽培して、自分で収入にしろ」となる。そして「○○省」が貴族の各家の世襲となるにつれ、「○○家の領地」となっていく。そこに寺社勢力との領地の奪い合いも起こり、徐々に荘園となっていくわけです。

 荘園となった後も、地方の荘園についてはそこから作物を得ても運ぶコストがかかるため、その内、荘園のある現地で作物を売って、その金を中央に送る、となっていきます。もっと進んで各荘園を「一定額を治めれば後は自分のモノにしていいよ」となる。これは古代ローマ帝国の属州でも「徴税請負人」として存在していました。

 

 地方の荘園を任された者は、荘園を守るために武装する。そして他の荘園を襲う。

 

 結局、鎌倉幕府から武士が実権を握った、というのは、実のところ、経済を動かしている層が政治を自分たちで行うようになった、ともいえるわけです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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 中国史もあります。

 

 

 

 

 

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漢や宋といった統一王朝が浮かぶ中国王朝ですが、実は戦乱期も長い。そして騎馬民族の存在が欠かすことはできない。

 契丹もしくはキタイは、遊牧民族の生活と、都市的・農業的生活を取り入れた、一国二制度の国として注目されています。

 

 

 

 

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講談社の文庫本も、なかなか面白い。渤海国は日本の歴史にも関わってきます。

 

 

 

 

 

 

 

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最近、地学に興味を持っています。

 

まだ始めたばっかなので、入門としてこのシリーズを読んでます。

 

 

 

続く

管理人の記事の根拠の紹介 

 ここ最近、ちょっとしたお引越しをしておりました。

 

 で、ようやくひと段落。数年ぶりと言う本棚の整理も終わりました。

 

 

 

 

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床とかいろいろと突っ込みどころのある本棚ですが、まあ大目に見てください。

 

 

さて、当ブログでは歴史に関する記事なども掲載してまいりました。

 

すると「根拠を示せ!」という声もいただきました。

 

どの記事も参考にしたものがあります。ただ、どれか一つと言われると困るのです。

数年間、様々な書物を読んだうえで自分の考えをまとめる、という作業を繰り返してきました。

 なので一つの書物だけを根拠にしているのではなく、複数の書物が合わさっているわけです。しかも最終的には自分の考えなので、参考にした書物が意図した内容というわけではないのです。

 

 まあ、よい機会なので、参考にしてきた書物について語ってみます。

 

 

 

 

 

 

 

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自分はナショナルジオグラフィックファンで、創刊号から集めています。

なかなか面白いですよ!

数年前のドイツの記事には大きな発見がありました。

 

日本では税収が中央に集められてから、地方交付金として地方に配られますが、なんとドイツは逆!ナショジオの記事によると、首都ベルリンは地方都市からの交付金によって支えられている!とのこと。(数年前は、ね)

 

 で、ですね、調べてみると、日本では東京が圧倒的な人口となっていますが、ドイツは違った。ベルリンは第一の人口を持っているものの、東京のように抜きんでるものではない。400万人くらいなので世界で見ても「メガシティー」とは言えない。

 

 一方でドイツ国内にはベルリン程ではないものの、100万人の都市が多い。そしてなによりも、ベンツやBMWなどと言ったドイツの代表的な企業の本社が各都市に分散している!フランクフルトに至っては、金融の中心となっている!

 

  これらの世界企業がドイツ国内に分散して存在しているため、各都市独自の税収があり、むしろ東西統一後に様々な整備が始まった「新生」ベルリンは各都市からの援助を必要とする構造になりました。

 

 東京に本社が集中する日本とは正反対なのです!

 

 となるとね、よく経済で日本とドイツが比較されますが、本当に経済指標だけで単純に比較していいのか?と。

 そこから各国の経済の実態について調べると、違った視点が得られるかもしれない。

 

 ナショナルジオグラフィックには他にも自然から科学、医学、難民問題など、幅広い視点を得ることができるので、お勧めします!

 

 

 

 

 

 

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 これは引くタイプの書棚。

 

 

 

 

 

 

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ローマ人の物語」を読んだ後、日本史に興味を持ち、読み始めたのが講談社の日本の歴史シリーズ。その時点では最も最新の日本通史でした。

 

 この時に時代を区分けして、2回読む、を行いました。

 

 つまり「縄文時代から古墳時代」、「奈良時代から平安時代」、「鎌倉時代から室町時代」、「戦国から江戸時代初期」、「江戸時代」、「幕末から明治維新・近代」と分け、それぞれを二周しました。

 

 というのも、結末が分かった上で読み直すと、違う視点で眺めることができるためです。面白い作業でしたよ。

 

 

 

 

 

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で、日本史を終えた後は中国史に突入しました。

 

国史も知っているのはほとんど三国志。ただ、小学生のころに「まんが中国の歴史」を読んでいたので、基本的な流れは知っていました。

 

 これを読むと、今の中国共産党の在り方も理解できます。

 

 結局、広大な領土を統治すること、と、恒常的に侵攻してくる北方騎馬民族に対応すること、の二つを行うためには一人の権力者、すなわち皇帝の存在が不可欠だった、と。

 ローマ帝国の「帝政」は、決して強権的な「皇帝」ではありません。実は民意も反映される存在でした。しかし中国の皇帝は本当の絶対権力者。

 

 ローマと中国の「皇帝象」の在り方の違いは、その地形にあるのではないか、と思いました。

 ローマ帝国は、首都ローマを地中海が囲み、地中海沿岸に属州が広がっている。

 一見、海で境されて不便に見えますが、実は当時は陸運よりも海運の方がコストが大幅に低かったのです。そのため、同じ広大な領土を持ってはいるものの、ローマはそれほど統治にコストはかからなかった、と言えます。

 

 一方の中国大陸はまさに陸地だけでできている。東西方向に長江、黄河は流れているものの、南北の導線がない。そのため大規模な運河を作る必要があり、また騎馬民族の侵入に備えて長城を築かなければならず、さらには黄河の河川土木も行う必要があった。

 これらの事業を行うには、強大な権力者が必要だったのではないか、と。

 

 つまり中国は潜在的に、このシリーズで言うところの「ストロングマン」を必要とする文化があるわけです。

 それゆえに、「一党独裁」である共産党は、中国の古来からの文化に合致しているところが多いのではないか、と思われます。

 

 

 

 

 

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国史を終えた後に始めたのが世界史。

 

でも困りましてね。「世界史」という括りはとても広すぎる。日本、中国とやってきたので欧州史を学びたかったのですが、良いのがなく。「世界史」の通史シリーズだと、中国もアフリカも含まれてしまうわけです。一つの地域を連続的に追うことができないため、どうしようか迷っていまして。

 

 

 

 

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で、結局、欧州の各国史を読み始めました。

 

ただ、欧州と言っても国がとても多い。どうするか、ということで、まずはヨーロッパの地域的に大きな国から始めました。最初に始めたのは欧州の大きな部分を占めるフランスでした。フランスはドイツ、イギリス、イタリア、スペインにも近いため、どの国の歴史にも必ず名前が上がります。

 

 

 長くなったんで、つづく

新庄監督に感謝

以下に書くのはあくまでも「いち日本ハムファンである管理人」の感想です。

 

決して日本ハムファンを代表するものではないことをお忘れなく。 

 

 

 

開幕3連戦で3連敗となった日本ハム

 

開幕前に「ビッグボス効果」と呼ばれるほど、ある種の社会現象にまでなった日本ハムのオフシーズンですが(苦笑)、開幕3連戦は結果は良くはない。

 

 

でもね、管理人は久しぶりに気持ちの良い開幕戦を見ることができて、満足しているのですよ!

 

野球評論家の方々、他のチームのファンから見れば、おかしい感覚に見えるでしょう。

 

でも、なんだか清々しさを感じさせる開幕戦でした。

 

ここ数年の日本ハムは、テレビで見ていても、なんというか倦怠感と言うか、勝てる感じがしなかった。

 見ていて楽しみも感じないし、今後の予感もしなかった。

 

 開幕戦で感じた鬱屈ムードがそのまま1年間持続し、シーズンを終える、そんな感じ。

 

 やる気と言うかなんというか、そういうものを感じず。

 中継を見ていて、明らかに「だりィ」という気持ちが分かったときもありました。

 

 

 

 でも今年の開幕戦はどうだろう!!

 

 清宮や万波と言った期待の選手がホームランを放ち、北山、根本などと言った新人、新戦力が結果を出した!他にも今川や他の選手もぞくぞく登場!!

 

 昨年までの倦怠感とは打って変わって、実にフレッシュな開幕戦!

  

 正に今年の主役となる選手たちを知ってもらう「顔見世興行」としては、大成功だと思った!!

 

 やっぱり、チームに良い予感を感じると、違いますね。

 

 昨年、様々な方面から酷評されていた清水捕手も、今年は評価が高いとのこと。

 

 やっぱり雰囲気が変わると気持ちも違うのでしょうか?

 

 もちろん勝てたら最高だったけど、もう前向きの予感しか感じない。

 

 他チームファンや評論家の人にとっては「許されない」ことなのかもしれないけど、昨年の空気を知っている日本ハムファンにとっては、まずはビッグボスの言う通り楽しんで、去年の空気を一掃してほしい!

 

 停滞期もあるだろうけど、そこで結果も出てくれば、もっと楽しくなるはず!

 

 

 

 ・・・・・・でも、今年は日本ハムの選手をはじめ、他のチームの選手も札幌ドームではハッスルしないでほしい。

 もうすぐだから。あのペラペラ人工芝とも、後一年でお別れなので、今年はケガだけはしないでね!

 

 ビッグボスに心から感謝!!!!

 

 やっぱり野球観戦は、楽しくなくっちゃ!!!!