続きです。
今度はアジアのウイグル問題に関する本を選んでみました。
これら。
やはりシルクロードは重要です。
紀元200年ころ。
ユーラシアの東西では二つの超大国が繫栄していました。
銀が豊富に取れた古代ローマは中国の絹を求めます。
こうして大陸の端から端まで、絹ー馬ー銀という、一大交易路が確立します。
なお、古代ローマ帝国皇帝マルクス・アウレリウスは、漢王朝に使者を送っていたといわれています。また、漢王朝もローマ(大秦国)に使者を送っています。どちらもそれぞれの国には到達できませんでしたが、漢の使者はシリア付近の地中海沿岸までには達した模様。
中国史の古代において、ソグド人は重要な存在です。屈強な傭兵であり、また算術にたけていたので能吏としても重宝されていました。
そしてウイグルにもつながっていきます。
シルクロードにはたくさんの宗教が存在していました。ゾロアスター教やマニ教をはじめ、景教というキリスト教の分派も。
ちなみに、これは非常にお勧め。
「親魏倭王」と言えば、初めて他国の歴史に日本が出てきたときの名称。
三国志の国の一つ、魏は倭国とどう接したのか、当時の東アジアの外交関係の基本である「柵封関係」について、詳しく知ることができます。
当時、中国の覇権を争っていた国々は、自国の正当性を強めるため、朝貢国の多さを競っていました。
一方、日本も「倭の五王」に代表される「大王」達も、朝鮮半島の領有をめぐって半島諸国と競っていました。
そのためには親分である中国王朝からの大義名分を欲しており、「○○将軍」の称号を巡って朝鮮半島諸国と外交劇を繰り広げていました。
そしてあの聖徳太子による「日出国の天子」にはじまる国書。
この国書のおかげで、日本はアジアで唯一、柵封関係を抜け出すことになります。
聖徳太子もまた、今の日本に大きな影響を残した偉人と言えます。
続く