続きです。
で、自分が大きな影響を受けちゃったという「ローマ人の物語」。
でも、塩野氏の著作以外は読まなかった、ということはありません。これが入り口となって他のローマ本も読みました。
その中でいくつか紹介。
この辺は面白かったですよ。
この二つはとても面白かった。食料供給とは正に統治の基本であり、また経済を動かす根本でもあった。
俗にいう「パンとサーカス」ですが、ローマ市民に無料で配られたという「パン」も、現代で言えば「生活保護」と言う名の社会保障の一環だったのです。
また「サーカス」ですが、貧富の格差が大きくなっていたローマ帝国では、皇帝をはじめ富裕な元老院議員がコロッセオで興行をして市民を無料で招待したり、街道の整備の費用を負担するなどすることで、「富の再分配」の機能を果たしてもいました。
自分は都市に興味がありまして、この本ではフェニキア人、ギリシャ人、ローマ人それぞれの都市の作り方が述べられています。それぞれの民族の気質を反映して、町の作りも違うのは面白い。
これもお勧め。古代ローマ帝国が、実は科学でも非常に進んでいたことがわかります。
この後、暗黒の中世がやってくるのですけどね。
戦国時代の本もご紹介しましょう。
この藤木氏の作品は、まさに「目からウロコ」の思いがしました。
これはそれぞれ別々の事件として語られることが多いのですが、実は共通することがあった!!
ネタバレになるから書かないけど、人が歴史を動かす、というわけではない場合もあることがわかります。
土地柄か、ロシアについて興味を持ったこともあります。
とはいえ、わかんないから必死で読んでみたんですけどね。
で、やっぱり極東地方に興味を持ってしまう。
歴史を学んでいくうちに、物流が複数の国をつないでいることがわかります。
ではその物流をたどってみよう、と読み始めたのがこちら。
ロシアにとって黒海とは、重要な交易路であったことがわかります。
さらに一歩進んで。
黒海は物流の十字路。
シルクロードにも関わり、北欧と地中海を結び、欧州と中東を結ぶ。
とても興味深い海です。
今度は北にたどっていくと、バルト海、北海につながります。そこにはハンザ同盟も存在。交易ルートをたどると、各国の歴史を横断できて面白いですよ。
続く