意識低い系、日本代表宣言!!

意識の低い人間が、意識の低い情報を、意識を低くしてあなたにお届け!!

プロスポーツ不毛の大地に、専用球場が誕生!!

 ついにエスコンフィールドが開場しましたね!!

 

 中継で見た感じだけでも楽しそうですよね!

 

 球場飯も美味しそうじゃん!長らく西武ドームがトップだった「球場グルメランキング」ですが、どうやらこれから長期に渡ってエスコンがトップになりそうな予感!

 

 ネットでの反応も「アクセスと試合内容以外は最高の球場!!」と大好評!

 

 アクセスはね、本当になんとかしてほしい。

 

 札幌ドームの最大の欠点が、ドーム専用地下鉄駅を作らなかった点、と言われています。

 

 札幌ドーム建設の際に、ドーム直結駅を作るべき、という意見もあったのだけど、当時はバブル崩壊後で何かと公共施設への投資が批判される時代でした。

 なので、駅の建設は実現せず。

 

 簡単と言えば簡単なんです。東豊線を少し南に延長すればよかった。

 それに福住駅の先の清田地区は、ここ20年でも人口が増加したので、ドーム駅ができたらさらに住宅街ができていたかもしれない。

 

 だから、北広島の方々、ここでケチってはいけない!!それこそ札幌の二の舞ですぞ!!!

 

 温泉に入ってサウナで整ってクラフトビールを一杯やって、そのまま宿泊できちゃうエスコンフィールドですが、随所に「最先端」が用いられている、とのこと。

 

 エスコンの登場で、一気に札幌ドームが古めかしくなってしまったから不思議ですね。

 

 それ以前にみんな、忘れていないか?円山球場の存在を!

 

 管理人が大学生のころまで、円山球場が北海道の野球のメッカでしたからね。

 

 その円山球場ですが、東京ドームや福岡ドームなどが開業して快適な施設が整っている本州の球場と違い、「ザ・地方球場」の性質がてんこ盛りでした。

 

 管理人はイチローの出場する「西武VSオリックス」戦を見に行ったことがあります。マルちゃんTシャツを着てね。マニアの人なら「竹下が不整脈で降板した試合」と言えばわかるかな?

 

 そう、イチローを生で見たことがあるんだよね!ダルビッシュも大谷も見れたし、なんだかんだ言って、凄い経験してるんだなあ。

 

 まあそんなことはおいておき、試合は「シーズン中によくある平凡な展開」で終盤に差し掛かったところで突然、中断!

 

 なんとそのまま「日没ゲームセット」となってしまったのだ!

 

 そう、大阪ドームとか名古屋ドームとかがバンバン建設されている時代に、円山球場には照明設備がなかったのだ!

 

 しかもそれだけじゃない!衝撃なのはトイレ!!なんと男女共用タイプだったのだ!!!

 

 

 

 

 汚い再現図を用意しました。これが90年代までの円山球場のトイレです。

 

 壁に小便容器が設置され、奥に大便用が配されています。

 これは、滅多に試合がない市営とかの地方球場なら、よくある形式です。試合数も少ないから、これでいいんだけどね。

 

 しかしここは、北海道を代表する円山球場ですよ!プロの試合だって頻繁に行われる、北海道の「顔」ですよ!

 

 

 その「顔」が・・・・・・

 

 

 

 

 こんなことになっちゃってる!!

 

 

 これ、やる方も緊張したよ。女性はみんな、うつむいてたしね。

 

 今なら信じられないですけどね。

 

 それが札幌ドームになって、一気に改善したわけです。

 

 

 しかし、管理人はあることに気が付いてしまった!

 

 この絵をよく見てほしい!

 

 男性と女性が、性の垣根を超えて同じトイレを共有している。

 

 そう、まさに今、世界的潮流の「LGBT」に適合しているじゃないか!!

 

 円山球場のトイレでは、男女の別をなくして、協力して順番待ちをしているのです!

 

 そう考えると、「日没試合終了」も、照明を使用しないことで「ゼロカーボン」を達成し、「SDGず」の思想に適合している!

 

 円山球場は、実は「1周回って最先端」だったのです!!

 

 今後、札幌ドームもぜひ、円山球場を参考に「男女トイレの統一」を成し遂げてほしい。暗幕作成の予算をトイレの改善に当てることで財源問題も解決!!

 

 

 

 ・・・・・エスコンに話を戻しますか・・・・

 

 

 

 日本ハムは、あんな巨大なものを作ってしまった。もはや本社も本気の事業でしょう。

 そして「日本ハムは北海道の企業」という印象が確定していく可能性が高い。

 

 全ては「今思えば」になってしまうのだけど。

 

 日本ハムが北海道に移転した2004年って、北海道にとっては重要な時期だったのかもしれません。

 

 そして、日本ハムの移転は、単に「プロ野球チームが移転した」以上の意味があったのかもしれない。

 

 円山球場で男女共用トイレが使用されていた90年代まで、北海道には「雪印」という、圧倒的なシェアを持った食品会社がありました。食料基地の北海道にはトップの食品会社があるべきだ、なんて思いもあったのでは?

 

 それがご存知の通り、2000年に食中毒事件を起こして縮小し、その後も不祥事が続いて、あっという間になくなってしまった。

 

 拓銀の破綻に伴う連鎖倒産の影響で、北海道では本州以上に不景気の後遺症に悩まされていた時期に、地元の巨大会社がなくなったことの喪失感は、結構大きかった。

 

 そして、雪印のブランドは、本州の会社にそれぞれ切り分けられていきました。

 

 北海道に食品会社がない、ってのは、なんかねえ。

 

 雪印がなくなって「北海道ブランド」が空白となった時期に、親会社が同じ食品会社の日本ハムが移転してきたわけです。

 他の業界だったなら、ここまで馴染んだのだろうか?

 今思えば、野球を超えて相性は抜群だったのかもしれない。

 

 グルメコーナーの面積が広いエスコンフィールドは、北海道への日本ハム移転の最終形態といえるのかもしれません。

 

 これからは、北海道ブランドとしても、シャウエッセンを食べるぞ!と、勝手に誓ってしまった今日この頃。

WBCで初めて野球中継を見た人へ 中継を見る時の3つのポイント

 先日のWBCの決勝はすさまじい試合でしたね!

 

 札幌市内では小学校の卒業式の日だった、とのことで、その日に卒業した人にとっては絶対に忘れることができない特別な日になったことでしょう。

 大谷が卒業を祝ってくれた、なんて、他の世代全員が羨ましがるに決まっている!

 

 さて、優勝後の街角インタビューで、買い物をしていたお母さんと娘さんの映像がありました。どっちも野球は知らないのに、白熱してみてしまった、とのこと。

 

 大丈夫です。8割はそんな感じ。大体、観戦歴が長い人だって、深く理解しているか怪しいもんだ。

 札幌ドームの3塁側外野B指定席に座ったとき、管理人の両隣に知らないオッサンが座っていた。投手の投球後、右隣のオッサンが「ナイススライダー!!」と言ったかと思ったら左隣のオッサンが「今日はカーブがいいね!」って言ってた。

 

 そんなもんだ。大体、外野席からなんて球種までわかるわけないじゃん!でも、オッサンたちはそれぞれの連れに、自慢げに語り、奥さんもしくは息子さんは「そうなんだ~」という感じで反応していた。

 ちなみに管理人にはストレートに見えたけどね。

 正解は芥川ばりに「藪の中」。いや真相なんてどーでもいい。

 とにかく、そういう感じなので、野球観戦は全然、敷居は高くありません。

 

 球種なんていいんだって!「ストレート」と「変化球」の2つの括りだけで十分。

 

 今回、初めて野球中継を見た、という人も多いかと思う。

 

 でも、シーズンが始ったら、また視聴しなくなるかもしれない。

 

 そこで、野球観戦初心者の方が野球中継を楽しむためのコツをお知らせいたします。

 

 なんか複雑な用語がたくさんあるように思える野球観戦ですが、ほとんどはどうでもいいです。

 お茶の間で観戦する際には以下の3つだけを心に留めておくだけで十分。

 

 なお、これから上げる3つのポイントは、あくまでも「野球観戦のためのポイント」であって、実際に野球をする場合とは異なると思います。が、「観戦」が目的なので、「実際とは違う」という指摘はご法度です。あくまでも「野球観戦」という娯楽を楽しむためのもの。

 

 では、挙げていきます。

 

 

 1,低めのコースは打ちづらい

   よく、「今日のピッチャーは、低めに球が集まっているので調子がいい」とか、インタビューなんかでも「低めを意識して投球しました」という言葉が聞かれます。

 ストライクゾーンの下の方に球を、バッターは打ちづらいらしい。というわけで、ゾーンの低い方に球が言った場合は、空振りを取りやすい、もしくはヒットにしづらい、と思って構いません。

 これは先発投手や中継ぎで出てきた投手が調子がいいかどうか、の判別でも使える。

 

 

 2,ストレートはストライクを取りやすいが、ヒットにもされやすい

 ストレートは名前の如く、まっすぐに進むので、ストライクゾーンに入る可能性が非常に高い。しかし球筋が変わらないのでバッターも打ちやすい、らしい。

 しかし150キロ以上になると、早すぎて打ちづらい。

 大谷の165キロともなると、球筋が変わらなくても速すぎて打てません。いかに大谷が凄いか、観戦をしていくうちにわかると思います。

 

 

 3,変化球は空振りを取りやすいが、見逃しされたらボールになる。

 ストレートと対の存在になるのが変化球。野球ファンという存在は、スライダーとかカーブとかツーシームとかスプリットフィンガーファーストビールとか、色々と言いたがりますが、そんな種類の名前なんてどうでもいいです。「曲がるか、曲がらないか」だけです。

 ストレートは球筋が変わらないから打ちやすいのだけど、変化球は突然、球筋が変わるので、結果、空振りしやすくなる。しかし変化するだけにストライクゾーンからはずれる可能性が高いです。

 変化してもストライクゾーンに入っちゃった、という球は、素直に「スゴイピッチング!」と言える。

 

 

 野球中継の9割は、レフト方向から打席を映した画面なので、初心者が知っておくのはこの3つだけで十分です。この3つだけで、中継の9割を楽しく見ることができます。あとの1割も、球場に来ている子どもたちとか、おねーさんだけに注目するだけで十分。昨年、日本ハムベンチのコーチがキツネダンスをしている様子が延々、中継されてしまったことがある。ファイターズガールがやるからいいのであって、オッサンのキツネダンスなんか見たかない!子供たちのキツネダンスは癒されるからいいです。お母さんのもいいですね。ヌートバーのお母さんのように安心感を覚えてしまいます。でも、オッサンだけはNGにしてください。

 え?男女差別だ!って?世の女性の方々、あなたはオッサンがコケティッシュに腰をふる様をみたいですか?勘弁してください。WBCでやってたら、日米摩擦となっていたことでしょう。

 

 

 話がそれましたが、以上の3つのポイントを踏まえて、WBC決勝の大谷VSトラウトとの対決シーンを見てください。

 

 

 Shohei Ohtani vs. Mike Trout: Final At Bat in the USA vs. Japan 2023 WBC Championship - YouTube

 

 

 そう、大谷はフルカウントで変化球を投げている。

 

 中継を見てもわかる通り、トラウトが降らなければ、フォアボールで出塁していたでしょう。

 大谷はこの時点で、カウントとか関係ないと思ったのかもしれない。

 単に「トラウトとの勝負に勝つ!」というだけを考えていたのかもしれない。

 例えボールで歩かせても、トラウトを三振に仕留めることを第一に考えたのかもしれない。

 

 もし、前のバッターがダブルプレーに倒れていなかったら、状況は大きく変わっていたでしょう。ランナーを背負った状態で、アメリカ最高のバッターであるトラウトと対決していたら、どうなっていたか?

 

 また、この場面で満塁になっていたら、どうなっていたか?

 フルカウントでボールになる変化球を投げられるか?

 押し出しで同点になるリスクを背負ってでも、変化球で勝負するのか?

 一蓮托生で、渾身のストレートを投げ込むか?

 

 

 なお、1で、低めは打ちづらい、と書きましたが、打ってしまう人もいます。

 

 

 【プロ野球】10月25日 大谷翔平 劇的サヨナラ! 日本シリーズ第3戦 10回裏ノーカット - YouTube

 

 そう、我らが大谷が、2016年にやってしまった!

 ご覧の通り、低すぎるボール球をヒットにしてしまった!!

 この試合も凄い場面で大谷が回ってきてね。

 日本ハムが2連敗して悪い流れの中、10回裏までもつれたというシーン。

 つくづく、見せ場で回ってくる男だねえ。

 

 

 さて、上記の3つさえあれば、なんとか楽しめます。

 

 中継を見ながら「次は変化球か、ストレートか」とクイズを出し合うと、意外と面白い。

 

 お子さんにクイズを出してみよう!

 

 キミが子供だったなら、投球前に、次はどっちか、予想しよう!

 

 その内、中継だけでは満足できなくなるので、球場に行こう!

 「お父さん、連れてって!」とおねだりしてみよう!

 球場での観戦は、テレビの前と違うんだよね。

 観戦の合間に横にいるお父さんを見上げて見つめてごらん。何か美味しいものを食べさせてくれるだろう。お父さんは野球に関して何かを君に語りだしたら、「へー」「そうなんだー」と相槌を打ってあげよう。

 

 そして、試合ごとの結果を日記に記録しておこう!「日本ハム〇点 対 西武〇点」と言う感じで。

 

 めんどくさかったら「日本ハム勝」だけでも十分。毎日、つけてみよう!カレンダーに書く、でもよい。

 

 そして年末に振り返ると、色々と思い出すことができる。

 

 バーベキューをした日は日本ハムが勝った、とか、夏祭りの花火に行った日は伊藤が完封した、とか、思い出の日の勝敗や活躍した選手は、意外と覚えているものです。

 

 一年間、付けることができたら、5年間、やってみよう!

 

 5年もあれば、いろんな思い出があるはず。

 

 小5の夏休みにパパ、ママと球場に行った、とか、修学旅行に行った日は誰々が活躍した、とか。

 

 中学生になっても続けよう!

 初めての彼女ができた日の先発投手やホームランを打ったバッターの名前は、一生忘れることがないだろう。

 で、彼女との会話で気を付けるのも、上の3つ。決して選手の知識を出し過ぎてはいけない。あくまでも観戦を楽しむための会話を心がけよう!その時、上の3つの原則が助けてくれるはず。

 

 そして彼女にフラれた日は、試合に負けた、というのも覚えてしまうことになる。そういう時に限ってライバルチームのエースに完封を喫するもんだ。

 

 高校に入って進路や色々なことに迷ったら、とりあえず親父を観戦に誘おう。会話なんてなくてもいい。上手いものを食って選手を見ていればいい。観戦の合間に隣の親父を見てごらん。ほんの数年前には見上げていたはずなのに、いつの間にか目線が同じになっている。かつて親父が見ていた観戦風景と同じものを見ていることに気が付くはず。その時に自分が成長していることに気が付き、いよいよ自立の時が近づいていることを実感する。するとするべきことも自然とわかってくる。

 

 大学受験でも、野球観戦は助けてくれる。大体みんな、春先は受験も遠いので安心してしまう。でも、野球で緊張のある場面をみることで、受験の緊張感を取り戻すことができる。それに特に浪人生活って、生活のリズムが大事。夏場のペースを維持するのが大事な時に、野球観戦は日常のリズムを作ってくれる(はず)。

 

 大学を卒業したら、初任給で両親を観戦に誘おう。そして親の欲しがるものを買ってあげよう!

 「自分で稼いだお金で観戦する」という社会人としての「自由」を手に入れたことを実感するはず。

 

 仕事でどうしようもないくらいに悩んだら、観戦しながら上の3つを思い出そう!

 結局、同時に考えることができるのはせいぜい3つだ、と気が付くはず。仕事の悩みも3つに絞って、その3つを解決することに全力を出そう。

 

 

 プロポーズをした日の試合結果も、生涯、覚えていることになる。

 その時の先発投手の名前を聞くたびに、その日を思い出すことになる。

 ホームランを打った選手は、二人の共通のお気に入りになるはず。

 

 やがて子供ができたら、球場へ行こう。

 隣で子供がキミを見上げているのに気が付く。

 その時、キミが語りたいことは3つだけでは収まらなくなっているはず。

 一生懸命、語ってあげて。「へー」とか「そうなんだー」という反応を聞きながら。

 二人で同じ選手の打席を見て、同じ投球を見ることこそ、ずっと記憶に残る会話だとわかるはず。

 

 

 以上のように、野球観戦は、あなたに生涯の「会話のタネ」を提供してくれます。

 そして、パートナーとなってくれる。

 「暇だけど金はない」というときの時間つぶし、彼女に「スゴイ!」と言わせる手段、フラれた時に慰めてくれる相手、子供との会話の仲立ち。

 

 

 

 知識なんて3つでいい!とりあえず今年は試合を見てみよう!!

 

 

 

 

 

 

 

栗山劇場、ついに完結!!(してしまった)

 昨日から泊りがけの用事があって、パソコンに向かえず。本当はメキシコ戦に勝利したことで、書きたいことがいっぱいあった。

 

 日本の優勝が決まった後も、すぐに書きたかったが、仕事で時間ができなかった。

 

 そして決勝の再放送を見て、今、ようやく書き始めている。

 

 決勝は、あまりにも出来過ぎていた!

 

 本当に最初からシナリオが存在するかのように思えた。

 

 先発は横浜の今永。

 

 この一か月間、栗山監督のやり方を目の当たりにしてきた人にはわかるでしょ?

 なぜ、監督が記者会見で先発の名前を即答したのか。

 
 栗山監督が断言するときは、ただの先発以上の意味がある。

 

 今永はホームランこそ許したものの、前試合で大量得点していたアメリカ打線の攻撃を最小限に抑えてくれた。彼は栗山監督の求める結果を示してくれた。

 

 その後、栗山監督は、戸郷、高橋、伊藤、大勢と、勢いのある若手を次々と繰り出す継投を実行!

 「手札を隠す」どころか、全て出してやる!と言わんばかりに、強いカードを惜しみなく場に出していく。まるでメジャーのスカウト相手に「日本の凄い投手」の見本市を開いてしまったかのよう。

 

 解説陣は「勝負に出ている」「変わった起用法をしている」と解説。

 

 でも、10年も栗山野球を見てきた日本ハムファンは、これも「なんか見たことがあるなあ」と思ったぞ!

 

 これは先発不足のシーズンに「オープナー」とか「ショートスターター」と言って、ローテーションの谷間に栗山監督が実行した投手起用じゃないか!!

 

 そう!村上の4番固定といい、この日の小刻み継投と言い、栗山監督は今回のWBCで、何ら「新しい作戦」を使っていない!成功の可否は別にして、全て栗山監督が実行してきたことばかり!!

 

 大谷が目立つこの1か月でしたが、実は栗山監督こそ、このWBCにこれまでの野球の経験の全てをつぎ込もうとしていた!!!

 

 しかし、そんな監督や観客の思いなどとは関係なしに、日本の若い投手陣はマウンドで躍動していた!

 

 何も臆していない。どこにも気おくれを感じさせない。むしろ「アメリカで、多くの国に中継されている中、メジャーリーガー相手に」投げるチャンスを与えられたことに喜びすら感じさせる!

 

 これは東京五輪北京五輪サッカーワールドカップを通じて感じていたことなんだけど、今の若い世代はむしろ、自分の実力を試す場を求めている。世界を相手にどこまで通用するのか、知りたくて仕方がない、って。

 

 管理人の世代まで、実際に行う前に、色々な競技で世界との「差」を感じていたようにおもう。日本人がメジャーでプレーするなんてありえない、という感覚を他の競技でも感じていた。

 

 しかし、今の若い世代はむしろ逆なのでは?

 

 この決勝の場面で、むしろ「目立ってやる!」というむき出しの野心を感じさせた!

 頼もしいじゃないですか。

 

 投手陣でメジャーを震撼させている一方で、打線も栗山監督の期待通りに活躍していた!

 

 何といっても村上の1発!!

 

 指揮を執って以来、4番を任せられてきた村上ですが、確かにここまではよい成績ではなかった。このまま終われば、世間は彼にどういう「声」を聞かせていたか。

 しかしそれでも栗山監督は起用し続けた。

 

 そしてついに、村上に「勝負所」がやってきた!

 

 決勝で負けている場面での打席。ここで見事なホームラン!

 

 前日のサヨナラヒットと、この日のホームランで、彼は「戦犯」から一転して「英雄」になってしまった!

 

 「それまでの評価が一変するかもしれない場面」というのが確かに存在します。ここで結果を出せば、それまでのことは一気に吹き飛んでしまう、という場面が。

 

 栗山監督は、選手にその場面を用意することに秀でている。

 

 しかし、監督にできるのは用意することまで。その場面を生かすも殺すも選手次第。  もし、それを選手が生かせなかったら、監督の評価まで下がってしまう。

 正に心中ですな。

 この心中の場面に、栗山監督は成功も失敗もしている。それでも監督は、これを続ける。

 

 村上は、与えられた勝負所に見事に勝利して、自身の評価を高めることに成功!

 

 そして岡本。彼もメジャー相手の決勝で、見事にホームラン!

 

 彼もまた、メジャーのスカウトの前で自分をアピールすることができた。

 

 次の8回のマウンドに立ったのは、ダルビッシュ!!

 

 これは長年、栗山監督が持ち続けた夢。自分が指揮を執るチームで、自分がダルビッシュを起用する。しかもWBCの決勝で!

 しかもしかも、ダルビッシュ自ら志願した、って、彼もまたWBC決勝の意味を理解していた!

 

 そのダルビッシュはホームランを被弾し、出塁を許す。

 

 その場面で、守備陣がマウンドに集まった!

 

 1か月前、ダルビッシュがチームに合流し、投球練習をしたとき、選手たちはまるでスターを見るように、彼の投球を見ていた。傍目に見ても、彼らがダルビッシュを遠い存在としていたことが伝わった。

 

 それがどうだろう。一か月後のWBCの決勝で、ダルビッシュをチームメイトとして支えようと集まっているじゃないか!そこにはすでに距離は存在していない!ダルビッシュが縮めて、試合をする中で、もはや彼は遠い存在ではなくなっていた!

 同時に、それは、選手たちがメジャーリーグとの距離も感じなくなっていた現れでもあった。

 ダルビッシュはその後、アメリカを抑えマウンドを降りた。

 

 日本選手のメジャーへのコンプレックスを失くし、アメリカとも伍するチームに仕上げ、役目を終えて去って行った。見事としか言いようがない!

 

 そして大谷が登場!

 

 これも日本ハムファンにとっては既視感でしょう。

 

 2016年のソフトバンク相手のクライマックスシリーズで、栗山監督はこれをやった。

 

 あの時、ドーム中がどよめいた!本人じゃないのに見ているほうが武者震いをしていた!!

 勝てば日本シリーズ進出決定!という場面が用意された!

 

 そこで大谷は165キロを披露。目立つとこで目立ちまくった。

 

 この時の大谷はクールだった。それが当時の「大谷らしさ」でもあった。

 

 あれから7年。

 

 同じ場面で登場した大谷はどうだ!クールさなんて感じさせない!

 

 吠えまくり、怒鳴りまくり、暴れまくっているじゃないか!!

 

 彼は、この日、この場面で起用された意味を、最大限に活用している!!

 

 7年の時を超えて栗山監督が彼に用意した場面で、彼は最高の形で締めくくった!!

 

 日本代表が、本気のアメリカ代表を相手に勝利!

 

 ついについに、悲願の世界大会優勝を成し遂げた!!

 

 最初から、最後まで、栗山劇場でしたね、監督。

 

 この日の結末は、2012年に日本ハムが大谷を指名したときから始まっていた。

 

 もし、栗山監督じゃなかったら、二刀流は実現しなかった。

 

 栗山監督は、一度、見込んだら変えないんだって!!

 

 二刀流を貫いたじゃないか!!

 

 あれから10年が経ったのか。

 

 あの日の指名は、全てこの日の決勝の、トラウトとの対決のために起こったことだったのか?トラウトという最高の選手と、二刀流で対決するためにここまで続けてきたのか?

 

 栗山監督の起用を見ていると、本気でそう思ってしまうのです。

 

 そう考えると、長かった栗山監督のストーリーの完結にふさわしい!!

 

 素晴らしい脚本です。こんなに出来過ぎたおとぎ話は存在しない!!誰か絵本か小説にしてくれ!!

 

 

 

 これにて、栗山劇場は終了。

 

 

 ・・・・ではない!!

 

 このWBCで、村上にしろ岡本にしろ、佐々木、山本由伸、戸郷、大勢、高橋、伊藤にしろ、若い選手が「世界」を経験してしまった!

 

 一度、見てしまった以上、自分のチームに戻っても、かつての「目線」には戻らない。彼らはこれから心のどこかでメジャーを意識するはず。

 その視線のどこかに、メジャーが見えてしまうはず。

 

 大谷が入団したときから、道民は「いつか彼はアメリカに行くだろう」と思っていた。だから大谷の活躍の先に、常にメジャーが見えていた!

 

 WBCに参加した選手のチームのファンは、これから選手と一緒にメジャーを見続けるでしょう。

 

 

 それこそ、栗山劇場。まだまだ続く。

 

 

 栗山監督についていえば、栗山町でもパブリックビューイングが行われたとのこと。

 

 優勝の瞬間、地元の子どもたちが「栗山(町)最高!」「栗山に住んでてよかった」と語っていました。

 地元をそんな風に言える子供が、何人いるだろうか。多くは「こんな田舎」から早く都会に出たがるでしょう。

 

 栗山町は監督のおかげで、世界と直結してしまった!

 

 栗山町では栗山劇場がまだまだ続く!WBC決勝の続きを見たい人は、栗山町へ行くべし!!

 

 

 

 どうですか、皆さんもすっかり「栗山ファン」になっちゃったでしょう?

 

 

 

 

 

 

 

 

すごいぞ!サムライ!!すごいぞ!村上!!!

 今日はこれから出かけなきゃいけないから、手短に!!

 

 すごい試合でしたね!!

 

 大谷があんなに気迫を出している!試合を決めるヒットも大谷だ!

 

 そして吉田の3ラン!!!

 

 断言する!絶対にメジャーで通用する!!

 

 一時は「メジャー一年目なのにWBCに出ていいのか?」なんて思ってしまってごめんなさい!

 

 彼は今、最高の形でアメリカで自分の価値を証明している!!

 

 

 そしてそして、村上様!!!やっぱり神だ!!

 

 彼の起用にいろんな意見があったけど、外野が何と言おうが、栗山監督は一度、見込んだら変えないんだって!中田しかり西川しかり。すべてが成功したわけではないけど。

 栗山監督が四番に起用した、ということは、単に実力があるから、という以上の意味があるんだ!!

 

 ようやく役者がそろった侍ジャパン!!

 

 決勝は、アメリカ代表!

 

 野球の母国にして最高レベルの国・アメリカで、アメリカ代表を相手に世界一を賭けて戦う。

 

 これ以上の栄誉があるだろうか?

 

 ベーブルースが日本に来日し、沢村がメジャーチーム相手に快投してから100年後。

 

 野茂がメジャーに乗り込んで壁をぶち破ってから、30年。

 

 ついに日本はここまでやってきた!!

 

 日本代表の選手たちの後ろには、100年分の歴史が詰まっている!

 

 ぜひ、日本の野球の深化の証を、母国の野球ファンに示してくれ!!!!!!

 

 日本から全力で、検討を祈る!!!!!!

 

 

  

ありがとう!さようなら、ダルビッシュ、大谷。

 

 昨夜、日本代表はイタリア代表との試合に挑みました。

 

 野球では「後進地域」とされるヨーロッパですが、イタリア代表は別格で、レギュラーにもメジャーリーガーがズラリと並んでいます。

 監督があのマイク・ピアザですからね!

 

 そう、ドジャース時代の野茂の女房役。しかし新人ながらも3割30本塁打を達成し、最終的には通算400本塁打を放った、レジェンド選手です。

 何でも、野茂が活躍したときにNOMOのことばかり聞かれていやになった、そうです。あの時の日本は野茂フィーバーに沸いていて、毎日、NOMOのことばかり取り上げられていました。ラソーダ監督に水戸黄門の格好をさせようとしたマスコミもあったらしい。どこでしょうかね?

 

 とにかく、メジャーリーガーがそろっているだけに、これまでの相手とは異なるのがわかります。

 

 そして2023WBCの日本での最後の試合。

 

 大谷、ダルビッシュ、近藤、ヌートバー、吉田、岡本、佐々木、山本・・・・・。

 

 文句なしの現段階での「日本最高レベル」の選手が乱舞した試合も、いよいよ最後。

 

 その最後の試合の先発が大谷です。

 

 注目せざるを得ない!

 

 その大谷ですが、一球ごとに声を上げる気迫を披露!

 

 感情を表に出さない印象のある大谷が、「日本代表」のために全力を出している!

 

 今回のWBCが盛り上がったのは、大谷やダルビッシュ、ヌートバーなどの一流メジャー選手が、「シーズン前だから」と手を抜くのではなく、むしろ本気になっているところを見せてくれたから、というのもあるのではないでしょうか?

 

 その大谷は160キロを連発!

 

 もう、日本に何も残さないぞ!というのが伝わった!

 

 その大谷ですが、なんと5回も続投と聞いて、少し驚いた。交代かと思いましたからね。

 

 そう、大谷もダルビッシュも、次のオープン戦での登板が決まっている。

 

 結局、誰が登板するか、ある程度予想できてしまいますからね。

 

 高校野球の大会と違うのは、やはり「大人の事情」が絡んでいる点でしょうか?

 

 選手たちはWBCを真剣勝負の場としていますが、メジャーリーグのそれぞれのチームにとっては開幕前の貴重な「調整期間」。これはNPBも同じですが。

 調整期間である以上、投げさせ過ぎても、投げなさ過ぎてもダメなわけです。

 

 そんなことまで考えなきゃいけない栗山監督には、頭が下がります。

 

 その大谷ですが、ロペスに打たれた大ファールはヒヤッとしましたね。

 ライトポールギリギリでしたからね。

 

 「篠塚だったらホームランだった」とか思った不届き者、手を上げろ!!

 

 とにかく、はた目にも「完全燃焼」とわかるほどの熱闘を披露した大谷が降板。

 

 ここで登場したのが日本ハムの伊藤!

 

 中継の字幕に「追いロジン」って書いてあったのが笑ってしまう。

 

 この一言は、ある意味、野球ファンだけの用語として定着するかもしれない。

 

 意味の分からない人は、つまり「伊藤は心臓が強い」ということを表していると受け取ってください。

 

 その「追いロジン」伊藤が、その後のピンチを抑えてしまった。

 

 最後の栗山スクール生が立派に監督の期待に応えてくれました。

 

 そして登場したのが、英雄・ダルビッシュ

 

 ついにこの日が来た!

 

 大谷、ダルビッシュが同じ試合に投げる日が!!!

 

 道民限定で言えば、大谷、伊藤、ダルビッシュの継投を見ることができたのは、至上の幸福。

 

 絶対に実現しないと思われた妄想を、見ることができた。

 

 栗山監督はどこまで道民にプレゼントをくれるのか?

 

 今や世界を牽引する存在となった二人が、かつて日本でプレーしていたこと。それがどれだけ幸運なことか。光栄なことか。

 

 もちろん、栗山監督は意図的には行っていないでしょう。

 

 というか、大谷、ダルビッシュのリレーは、日本人へのプレゼントと言える。

 

 もう、日本でこの二人のプレーを見ることはできないと思われます。

 

 若い人に言っておくけどね、40年近くプロ野球を観戦してきて「スゴイ選手」もたくさん見てきたけど、この二人はスバ抜けている!この二人の活躍をリアルタイムで目撃できたことは、運がいいとしか言えない。

 管理人はこれにイチローも見ることができた。幸運な観戦歴と自慢したい!(自分だけじゃないけどね)

 

 

 この日は村上も本来の実力を発揮し、岡本もホームラン!

 

 メジャーリーガーチームを相手に勝利することができました。

 

 

 

 この4試合を東京ドームで観戦できた方々。素直にうらやましい。

 

 絶対に、一生モノの財産になる!

 子供にとってはよくわからないかもしれないけど、これから多くの試合を見れば、このメンバーが一堂に出場する試合の場に自分がいたことが、どれだけ価値があったことなのか、わかるはず。

 

 こんなに痺れる試合を見ることができるのは、数年、もしくは10年単位で一度。

 

 だから、こういう試合をまた見れるのではないか?と、観戦してしまうのだけど。

 

 ダルビッシュも大谷も、アリガトウ!そしてサヨウナラ!!

 

 なんとなく寂しい思いもあるけども、彼らは戦うためにアメリカに行くわけで。

 

 野球をはじめスポーツの記事を書く時、体育会系ではない自分に資格があるのかどうか、迷います。マジで。

 

 でも、勝手にだけど応援してしまうのです。ましてや彼らが「日本代表」に特別な誇りをもって戦っているというのなら、なおさら。

 

 アメリカに行っても、日本から、あの東京ドームの何百倍の人が応援しているので、孤独に思わないでくれ!!

 

 東京五輪北京五輪ラグビーワールドカップサッカーワールドカップと続いた日本代表の躍進の最後を飾るのにふさわしい戦いをしてくれ!!

 

 

 

 

 

 

 

ついに実現!ダルビッシュ翔平!!!!

 昨日、試合開始前にテレビの前で昇天してしまった道民が多いのではないか?

 

 「先発・ダルビッシュ、3番・大谷」

 

 

 このスターティングメンバーを見て、超感動してしまった!

 

 ついについに、この二人が同じチームでプレーする!!

 

 妄想し過ぎた日本ハムファンは多いのでは?

 

 

 「もしブルーサンダー打線イチローがいたら、どうなっていたか?」も、たまに聞く議論です。

 あの超重量ブルーサンダーイチローがいたら、史上最強の称号が与えられていたでしょう。

 

 それぞれのチームのファンでも、「もしあの選手とあの選手が同時に在籍していたらどうなっていたか?」という、ワクワクするような妄想があると思います。

 

 99%、その妄想は実現しないものです。

 

 しかし!

 

 大谷とダルビッシュは、実現してしまった!

 

 もちろん日本ハムで実現したわけではないけれど、かなわないことの方が多い妄想が実現できただけでも最高じゃないですか!!

 

 

 でも、この試合を最も感慨深く感じたのは、やはり栗山監督ではなかっただろうか。

 

 栗山監督の選手に対する思い入れは、尋常ではありません。その思い入れを自チームだけでなく他チームにも向けますからね。

 試合前に「俺は岸が好きだ!」と、相手チームの選手を褒めてしまう監督が他にいますか?

 「岸が好きだ!」は本当に言ってるからね。

 

 

 そのダルビッシュですが、4回3失点の内容。

 

 

 これで今朝の新聞などで「3回に乱れた」と報道されている。

 

 え?ホームラン打たれただけでしょ?先発だったら珍しくない。

 しかも3点目はエラーによるもの。

 

 「乱れた」っていうと、連打を浴びたり、四球を連発して独り相撲を取ったり、が思い浮かぶけど、昨日のダルビッシュは乱れたウチに入るのか?

 

 WBC独特のルールがあるから降板したけど、6回3失点だったら先発としては上々のデキ。しかもダルビッシュにとっては初実戦だし。

 

 やはり韓国戦の先発はダルビッシュしかいなかったのでは?

 

 第一次ラウンドで最大のライバルは、間違いなく韓国。

 

 しかも韓国戦となれば、単純に「野球の試合」だけでは収まらない、おかしな「遺恨」がありますからね。

 わかるでしょ、言わんとしていることが。村上とか佐々木とかの若手が、韓国独特の報道姿勢の標的になってしまうのはかわいそう。

 

 

 この色々な意味で難しい試合は、やはり知名度も実力も十分なダルビッシュに任せるしかない!

 

 ダルビッシュが3点に抑えた後の中盤から、近藤のホームランや大谷のヒットが飛び出し、快勝!

 

 しかし凄いね、この打線!!

 

 そしてヌートバーが大変、良い働きをしてくれている!

 

 長らくプロ野球観戦をしてきた身にとって、バリバリメジャーリーガーのヌートバーが、日本代表にいるというだけで、感動してしまう。

 

 90年代まで、アメリカの野球界は日本なんて見てなかったからね。メジャーしか見ていなかった。メジャーリーグ以外はアマチュア、と言う感じだったと思う。

 

 メジャーとNPBが試合をすることなんて考えられなかったし、それこそシーズンオフの日米野球くらいなモノ。

 

 それだってメジャーは、オフにアゴアシ付いて金をくれる日本旅行に行く、くらいしか思っていなかったわけで。日本はバリバリ本気出してたけど。「メジャーと戦える!」て。

 

 メジャーリーガーがWBCに出場するというだけで「スゴイこと!」なのに、日本代表を選んでくれた!

 

 彼は非常に頼もしい先頭打者として、日本のために頑張ってくれています。アリガトウ!!

 

 ダルビッシュもさることながら、近藤、大谷、伊藤と言う「栗山スクール」で頭角を現した選手を見ると、やっぱり栗山監督は凄かったんだなあ、と思っていまう。ただ、栗山監督としては、ここに清宮の名前も書きたかったのでは?

 外野であり素人である管理人は、あんまり選手にハッパをかけるようなことは避けるようにしていたのだけど、昨年からのオリンピック、サッカーワールドカップ、そしてWBCを見て痛感しています。

 時間は確実に流れている。選手の内に、しかも自分の円熟期の内にこれらの名誉ある大会に出場することが、いかに困難か。

 

 清宮よ、実は残された時間は多くはないぞ!他の選手も同様!

 

 

 さて、WBCは始まったばかり。視聴率も非常に高い、とのこと。

 繰り返しますが、今回のチームは、栗山監督じゃなければ実現できなかったでしょう。

 大谷、ダルビッシュ、ヌートバーをはじめ、これだけのメンツが同じチームでプレーする日を迎えることができたのは、栗山監督のおかげ。

 

 本当に心の底から感謝いたします。

 

 そして、何かと話題となっていた日本ハム時代の栗山監督の発言ですが、今やプロ野球ファンも徐々に楽しみにし始めている!

 

 道民はこうやって「栗山色」に染まっていったんだ!!

 

 

 3月の終わりには、あなたも立派な栗山ファンになっていることでしょう。

 

 

 

幕別町、鶴居村、浦河町、月形町の人は自慢すべき!!

 管理人は昨年、実現できなかったことがあります。

 

 それはラルフ・ブライアントを直接見る、ということ。

 

 ブライアントと言えば、黄金時代の西武ファンなら忘れられない名前。

 

 80年代から90年代にかけて西武ライオンズは黄金時代を築いていました。

 

 1985~88年、1990~1994年にそれぞれリーグ4連覇、5連覇を達成!

 

 そう、十年近くもパリーグは「西武の時代」だったわけです。

 

 え?なんか途中で途切れているぞ!って?

 

 ・・・・・・そう、1989年だけ、優勝が果たせなかったのです。

 

 しかし、弱かったのではない!最後まで優勝争いを繰り広げた末に、敗れ去ったのです!!

 

 忘れもしない1989年10月12日。

 

 西武VS近鉄ダブルヘッダー西武球場で行われました。

 

 この年、パリーグは西武、近鉄に加えて、今でも管理人の中では史上最強打線である「ブルーサンダー打線」を擁したオリックスが、三つ巴の争いを繰り広げていました。

 

 この3チームの戦いはすさまじかった。終盤は正に消耗戦の様相を呈していて、まず投手力の弱いオリックスが脱落。西武と近鉄のデッドヒートとなったものの、経験豊富な西武が優勢になって日程を消化し、ついに迎えた近鉄とのダブルヘッダーに、西武は有利な条件で突入。7~8割の確率で西武が優勝するだろう、と思われていました。

 

 北海道だけに西武戦の中継など行われないため、道内の北海道ファンはラジオなどの合間に流れる途中経過に注目。「その瞬間」を待ち望んだものです。

 確か夕方になってどこかが中継をはじめたような。自分はそれを見ていた記憶があります。BSかなあ。

 

 そのダブルヘッダーで映し出されたのは、一人の外国人選手の雄たけび。

 

 それこそラルフ・ブライアントでした。

 

 彼は当時の西武が誇る自慢の看板投手であった渡辺久信郭泰源から、西武ファンの夢を打ち砕くホームランを連発!

 

 ダブルヘッダーで西武が優勝し、パリーグの趨勢が決まるだろう、と予想していた大多数の声を黙らせる、力のあるホームランでした。

 

 ブライアントの爆発で勢いづいた近鉄は、ダブルヘッダーで西武に連勝し、悲願のパリーグ優勝へと爆走していきました。

 

 もし、このダブルヘッダーが無ければ、もし、このダブルヘッダーでブライアントがいなければ、西武は5連覇を達成し、90年からの5連覇を合わせると10連覇の偉業を成し遂げていたことになります。

 

 常勝時代の西武の歴史の真ん中で、優勝歴を分断させたのは、まぎれもなくブライアントの仕業。

 

 ブライアントがパリーグの歴史を変えた、とも言えます。

 

 

 そんな西武ファンにとって不倶戴天の敵であるブライアントが、なんと北海道にやってきたのです!

 

 2022年、北海道独立リーグの士別サムライブレイズの監督に、ブライアントが就任する、という記事を見て、自分は大興奮してしまった!!

 

 当時は北海道から見て「プロ野球」は遠い世界の出来事。テレビのブラウン管の中で起こっていることでした。

 

 だからこそ、あの時代の英雄たち、秋山、清原、渡辺久信郭泰源、工藤、石毛などの西武の選手の他、阿波野、吉井、野茂英雄、石嶺、ブーマー、先日亡くなった門田、そしてブライアントなどの存在に、憧れに近い思いを持ち続けていました。

 

 その中のブライアントが、北海道にやってくる!

 

 興奮してしまったね!年甲斐もなく。

 

 ただ、私的な事情でなかなか試合を観戦する時間が取れず。

 

 ようやく行けたとしても、急な日程変更で士別の試合ではなくなってしまうなど、不運も重なってしまった。

 

 自分はどうしても、年内に見ておきたかった。というのも、恐らくブライアントは一年で帰国してしまうだろう、と思っていたので。

 

 士別はね、すっごく田舎なんです。自分も士別と同等の田舎にいたからわかるんです。しかも士別の最寄りの大都市である旭川までも1~2時間もかかる。

 

 ブライアントにとっての「日本」って、関西のことではないかと思うのです。関西でも田舎はあると思うけど、結局は市街地に近いでしょ?

 

 北海道の田舎はレベルが違う。本当に周囲数十キロに市街地がないのです。

 

 士別の町も、おそらく夜には繁華街でも人通りがないと思われます。いやそもそも繁華街があるのかどうかもわからない。

 

 そんな日本でもトップクラスの田舎に、ブライアントが複数年もいるのはかなり難しい、と。

 

 実際、シーズン終盤に出演したトクサンTVで、退団をほのめかす発言があったのを聞き、しばらくたって退任を知りました。ブライアントは北海道を去って行った。

 

 管理人は会えなかった。たぶん、もう会えないでしょう。

 

 士別の少年少女たちは、自分たちの住んでいる町に、「凄い選手」がいたことを理解していたのだろうか。士別市民は、それがどれだけ価値があるなことなのか、わかっていたのだろうか。

 

 士別の野球少年よ、スゲー選手がいたんだぞ!

 

 

 ・・・・・そして表題に挙げた幕別、鶴居、浦河、月形の地名ですが。

 

 これらの町にはかつて、日本ハムの「応援大使」として、大谷翔平が訪れています。

 

 たった一日の訪問ではあっても、「あの大谷」が、訪れたのです。

 

 どの町も、やっぱり「田舎」です。

 

 おそらくこの先、野球に限らず大谷を超えるスターが訪れる可能性は、非常に低い。

 

 いや、そもそも大谷が訪れた「田舎」自体が少ないし、これからも増えないでしょう。

 

 月形を訪れたときのニュースを覚えているんですけどね。大谷にボールを渡した女の子はとても興奮していまして。今はどうなっているんでしょうかね。大谷と目と目があった数少ない一般人の一人ですよ、君は!

 

 これらの町の人たちは、「うちには大谷がきたんだぞ!」と自慢していい!!

 

 このWBCの間、大いに日本中に自慢してください

 

 

 追記

 

 以下に応援大使の様子の映像があります。

 

 この時の大谷の発言に注目!!

 

 ビジネス系ユーチューバーも黙らせる、金言を、刮目して聞け!

 

 イチオシ応援大使がやってくる NO.2 中村勝・大谷・宮西・乾・近藤・金子ほか - YouTube