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豪華列車ツアーのプランを提案する!その6

 さて、長らく知床を紹介してきましたが、まだ午前中。ただ、札幌に帰るためにはそろそろ出発しなければなりません。おそらく、札幌から最も遠い場所にいるので。

 以前までは意識していなかったのだけど、斜里から札幌までの距離って、東京から東に出て名古屋を超えるあたりまでに匹敵するんですって。

 そう思うと、遠くまで来ちゃいましたね。

 

 ただ、帰り道も色々と寄り道しちゃいました。

 

 

 

 

 

 

これはトウフツ湖。年中、鳥がいます。

 

 

こんな感じ。GWくらいまでは白鳥もいたんだけど、この日はいなかった。

 

 

 

 

 

 

背後に斜里岳があります。トウフツ湖も湿地に囲まれています。

 

 

で、ですね、天気も良かったので、管理人の好きな場所によることにしました。

 

網走の天都山にある流氷博物館です。

 

ここには流氷の展示室があって、年中、流氷を体験できます。

 

とはいえ、管理人は今更、流氷を体験したかったわけではありません。

 

流氷博物館には展望台がありまして、ここからの眺めが素晴らしいのです。

 

 

 

 

これは流氷館から東を向いた風景です。オホーツク海の向こうに、これまで紹介してきた斜里岳、知床連山があるのがわかりますか?

写真中央にあるのが斜里岳ですが、斜里はあの山の麓にあります。そう、対岸まで来たのです。

 

 

 

 

湾のカーブがわかりますね。そして斜里岳富嶽三十六景のように見えますね。

 

またまた地図を見ていただきたい。網走から知床を見ると、上の画像のように見えるのです。

 

 

 

 

 

そして、海に浮かぶ知床連山。

 

そう、宇登呂にいたときは狭隘で急峻な地形を感じさせましたが、遠景では、海に浮かんでいるように見えます。羅臼からの知床連山は、また違って見えるので、南北の両方から見てみよう!

 

 

 さて、今度は西に目を向けてみましょう!

 

 

 

 

これをご覧いただきたい。わかりずらいかもしれないけど、二つの湖が写っています。

 

 

わかりやすいように夏の風景も掲載しますと

 

 

 

 

こんな感じ。

 

上と下に湖がありますね。

 

上が能取湖。下が網走湖。湖が薄い陸地を挟んで近接しています。

 

どっちも日本の湖の大きさランキングで15位以内に入っています。確か・・。

 

それくらい大きな湖が、ここまで近接しているのはここくらいなもの。

 

で、ですね、管理人が訪ねたのは4月上旬であったにも関わらず、雪が降ってしまった、と書きましたが、おかげで面白い光景を見ることができまして。

 

 

 

これは2024年4月上旬の風景。

 

この画像を見て、どう思います?

 

そう、手前の網走湖は凍っているのに、能取湖は凍っていない!

 

 

 

 

網走湖は、凍ている面積が大きいですね。

網走湖は、冬はカチンコチンに凍ります。そのため、ワカサギ釣りの名所となります。冬になると氷に穴をあけて釣り糸を垂らしている釣り人が多数おります。

そのくらい、寒いし、凍る。

 

 

 

 

それに対して、こちらの能取湖は一年中、凍りません。

 

え?なんで?

 

地理的にはここまで近接しているのだから、冬の寒さも同じ。それなら同じ湖なら能取湖も凍るはず。

 

なぜ、網走湖は凍るのか?それは網走湖汽水湖であるため。

 

汽水湖とは、淡水と海水が混在した湖のこと。

網走湖には、網走川を通じて海水も流入します。また周辺から淡水も集めている。

 

そして、混在する、といっても、混ざり合うことはありません。比重の重い海水は網走湖の深い層へと沈み、比重の軽い淡水が湖の上層に浮かびます。

 

そのため、網走湖は深層の海水と浅層の淡水という具合に、2層構造になっているのです。

これは広く言えば、オホーツク海の特徴でもある。

オホーツク海は閉じられた海である上に、世界的な大河川であるアムール川から淡水が流れ込んでいるため、塩分が低く、上層の淡水と下層の海水、という2重構造となっています。だから海が凍り、流氷となる。凍っているのは淡水です。

 

網走湖は、前日の吹雪で凍っている部分が白く彩られたのでした。

 

 

一方で、ではなぜ、能取湖は凍らないのか?

 

またまた地図を見てもらいたい。能取湖は湖ですが、一部が海とつながっている。

そう、能取湖は湖ではあるものの、海水がメインの「海水湖」なのです!

なので、寒くても凍らない。

 

前日の吹雪は、網走湖能取湖の性質の違いを教えてくれました。

 

え?じゃあ、同じく海とつながっているサロマ湖はどうなんだ!って?

 

では、サロマ湖の冬の景色(数年前のもの)をご覧いただきましょう。

 

 

 

 

 

 

ご覧の通り、カッチンコッチン。そう、サロマ湖汽水湖なのです。

 

オホーツク海沿岸には、無数の「海跡湖」があります。コムケ湖、サロマ湖能取湖網走湖、藻琴湖、トウフツ湖・・・・。

 

 しかし、この中で海水湖は能取湖だけ。

 

 見た目の地理だけではなく、地形・地理の性質にも目を向けると、非常に面白いですよ。

 

 

 

 

 

夏の様子をもう一度。薄皮一枚で仕切られているだけなのに、性格は異なるのです。

 

 

道東を旅する時は、ぜひ、地図を携帯していただきたいと思います。それも県境地図、道路地図ではなく、地形図を。

 

そして、地図上の様子が、実際にどのように見えるのか、を体験していただきたい。

 

オホーツク地方は、それを体験できる場所がたくさんあります。

 

地図好きになる!とまではいかないまでも、地図や地形の面白さを感じることはできます。

 

豪華列車ツアーともなれば、利用する人も限られてくると思われます。

 

その人たちを「キレイな景色」「美味しい食べ物」だけで満足させることができるとは思えない。それにプラスして、好奇心を刺激できれば。

 

道東には語れるだけの「地理のお話し」がたくさんあるし、鳥や動物も豊富な地域なので、語れることはたくさんあります。

 

見る、食べる、そして「好奇心もお腹いっぱい」になってもらえるツアーにしてもらいたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 最後は、耕したばかりの畑の風景を。

 

 

 

 

夏の黄金色の様子も見てもらいたいですね。

 

 

 

 以上。

 

 また次のツアーを提案します!

 

 

 

豪華列車ツアーのプランを提案する!その5

 

 

 

この道はかなり絶景です。高低差のある風景も楽しめます。

 

こちらは防風林のある農業地帯とオホーツク海の様子。

そして、海の彼方を見てみてください。

陸地があるでしょ?おそらく網走方面だと思う。

 

地図を見てください。網走から知床まで、大きな曲線になっていますね。

実際には上のように見えるのです。

 

ちなみに網走から知床までを「網走湾」というのですが、この地名が載っている地図帳が滅多にない!管理人も平凡社の地図帳で見かけただけです。

 

 

 

 

斜里岳もだいぶ間近になってきましたね。

 

 

 

 



離れたところから見える海別岳。

 

 

 

 

 

 

海別岳には一応、スキー場もあるんですけどね。

 

 

 

 

 

 

 

斜里岳

 

 

お前、さっきから海別岳と斜里岳ばっかりじゃねーか!と言われるかもしれない。

 

それくらい、迫力があるんですけどね。

 

そんなにいうのなら、二つの山を一枚で撮れよ!と言われるかもしれませんが、これがなかなか難しい。二つが離れているんですよ。

 

 

 

 

 

 

 

でも、なんとか撮ってみました。

 

これが右が斜里岳、左が海別岳。

 

斜里からは、兄弟の山のように見えます。

 

JRの駅のある斜里を、地図で見ていただきたい。

 

駅を中心としてコンパスで円を描いてみてください。

円の内外には、知床方面から南の山々、北のオホーツク海が入っています。

 

斜里に視点を置けば、これらの地理、地形が360度のパノラマで見ることができます。

どこか、高い展望台でもあるといいのだけどね。

 

管理人はビジネスホテルに泊まったのだけど、高層階から見えた風景に驚いてしまったのです。

見慣れたはずなのに、こんな風景が広がっていたのか、と。

 

斜里にはこんなに高い建物はなかったし、泊まる機会もなかったので。ホテルができたのは10年くらい前か?

斜里に泊まるとしても、宇登呂の観光ホテルだったので。

 

せっかく汽車ならではのツアーなんだから、駅から見える景色は生かしてほしいですね。

 

 

 

 もう少し続く

 

 

豪華列車ツアーのプランを提案する!その4

 

 

 

 

この道の果てには何があるのか?言ってみましょう!

 

 

 

 

 

 

この道は、知床半島の根っこの部分にあります。画面の中央には海別岳が見えていますね。

この道路は海別岳の登山口に通じているため、海別岳に最も接近できる道でもあります。

知名度の低い海別岳ですが、なかなか立派ですよ。

 

 

 

 

 

これですね。

知床半島は、1000~1500mの山々の連なりでできています。

それが半島の上に一直線に並んでいる。その最も陸側の山が海別岳。

ただ、北海道地図で見ると、海別岳では終わらず、斜里岳雄阿寒岳へと続いています。

これらの山はオホーツク地方と釧路地方の境目となっています。

 

結局、知床と屈斜路湖・阿寒湖・摩周湖のある地域とは、つながりがあるんですよね。

そして屈斜路湖周辺の山地などから根釧台地の低いところに水が溜まって、釧路湿原となっている。

 

道東の地理・地形は、緩やかに関連しあっています。

 

 

 

 

で、斜里岳も見えます。綺麗に姿を現しましたね。

 

斜里岳は1547m。

なお、羊蹄山は1898mです。長野県の日本アルプスなどは3000mを超える山が集積しています。

 

で、ですね、標高を言われてもイマイチパッとしない、と思われる方も多いと思います。

札幌の方に、良い参考をご提示すると、手稲山は1023m。ほぼ1キロです。

新川通りから手稲山を眺めてみてください。手稲山の山頂までが、縦の長さの「1キロメートル」もしくは「1000m」となります。

 

なので斜里岳は、手稲山の1.5倍となります。

 

手稲山が1000mということを覚えておくと、便利ですよ。天気予報などでも高さが出てくる場合もありますしね。

 

 

 

防風林が重なっていますね。

 

 

 

 

こちらも防風林。

上記の画像は、北海道なら割と珍しくない印象があったのですが、近年は貴重になっているらしい。

というのも、道内の農業地帯では、大規模農業が広まっているため、開拓期に植えられた防風林の「しきり」では狭くなってしまい、伐採されて大きな区画へと整備されているらしい。

上の画像のように、狭い感覚で防風林の列を見ることができるのも、今のうちかもしれませんね。

 

 

 

 

 

防風林が平野を格子状に区切る風景は、北海道では当たり前の景色。

今は冬の風景(ほんとは4月だけどね)だけど、春、夏で異なった風景になるので、お楽しみに。

 

 

さて、折り返し地点にきました。ここからは向きを変えて、東に向かいます。

ご覧の画像は、海別岳を背後にして斜里の方向を見ている感じ。

 

しかし真っすぐな道路ですね。

 

 

 

 

 

いや、かなり真っすぐですね。

 

 

 

 

 

 

 

つーか、どこまで続いてんねん!

 

 

この道をいきましょう。

 

 

続く

 

 

豪華列車ツアーのプランを提案する!その3

 続いて宇登呂に向かいます。

 

 

 宇登呂に向かうには、斜里から国道334号線を走ることになります。この334号は、そのまま知床横断道路となって羅臼に通じています。GWくらいから。知床横断道路は知床半島の中を通るため、景色もすばらしい。100名山の羅臼岳などは、横断道路からじゃなければみることはできません。また、頂上からは国後島もはっきり見えます。

 

 ただ、ですね、この国道334号線は、知床を横断する区間の眺望だけが素晴らしいのではないのです。斜里から宇登呂に向かうまでも素晴らしいのです。

 

 

 

 

これは再三、登場した斜里岳。今後も何度も出てきますよ。

 

で、ですね、国道334号線からはっきりと見えます。

 

 

 

 

 

雲が薄れてきましたね。手前は畑。

 

 

 

 

 

 

そして334号線の宇登呂方面に、海別岳が迫ってきました!

 

海別岳は、知床半島の付け根の部分にある山です。

 

知床から斜里付近にかかて、斜里岳1547m、海別岳1419m、羅臼岳1661mといった中級の山が連なっています。

 

なお、海別岳は「うなべつ岳」と読みます。

 

 

 

 



これは宇登呂に近い場所。正に「知床の海」。さすがに流氷はありませんでした。

 

 

 

 

 

 

しばらく走っていると、なにやら巨大なモノが見えてきました。

皆さんには、何に見えますか?

 

 

 

 

 

 

 

 

で、これが宇登呂に入る直前にある、通称「カメ岩」です。

 

なんとなく、亀の形に似てませんか?うーん、白くてわかりづらいか。

 

では、夏の様子をお知らせしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

こちらです!

まさに亀でしょ!!

これは一部は人工的に掘られた部分があるので、完全には「天然の造形」とは言い難いんですけどね。

 

では、宇登呂の市街地に入っていきましょう。

 

 

 

 

 

こちらは宇登呂の漁港です。

 

 

 

 

 

ここでよく釣りをしました。

 

これ、ネットで書いていいのかな?漁港内だから、おそらく釣りは合法だとはおもうのだけど。

 

宇登呂港は、チカ釣りの名所です。入れ食いとはまさにこのこと。

 

釣りの詳しいことは、釣り名人に聞いてね。

 

ただ、ですね、釣る場所は気を付けて。川と川の河口付近は釣り禁止です。

 

随分昔だけど、知床の河口付近を散歩していたら、川に釣り糸を垂れている人がいたんだよね。で、その釣り人の横で、それを見つめている人がいる。

 

 釣り人の竿は引っ張られていて、針には魚が食いついている。

 そう、すでに「魚が釣れた!」状態。後は引っ張るだけなのに、その釣り人は決して引き上げずに、針を加えた魚を川の中で漂わせているだけ。

 それが数十分も続いている。

 その間も、「見守る人」は黙ってじっと見ている。

 

 なんか周の文王と太公望の出会いの場面のようですが、違います。

 

 見守っている人は監視員で、そこは河口付近で、さらには国立公園内でもあるので、釣りは禁止。釣り人が釣った魚が、川の水面から出た瞬間に「アウト!」になるのです。

 

 そのため、釣り人は「隙」ができるのを待っているのです。そうはさせじと監視する監視員との間で、奇妙な空気が漂っていました。監視員の人も仕事とはいえ、大変ですね。

 

 

 

 

 

 

 

これは宇登呂漁港付近にある「ゴジラ岩」。幼少期に地元の人が「チン〇岩」と聞いたような・・・・・。

 

 

 知床の遊覧船事故から、もうすぐ2年が経ちます。

 

 痛ましい事件で、亡くなった方々には心からお悔やみ申し上げます。また、行方不明の方々のご無事を心からお祈りいたします。

 

 同時に、遊覧船から見える知床の様子は迫力あり、知床岬を海から眺めると「日本の最果ての最果てまで来てしまった」という、格別な感覚を体感できます。

 安全が確保された状態で、遊覧船が運行されることを願います。

 

 

 

 

さて、宇登呂で引き返して斜里に戻るところ。とんでもない青空でした。

言っておきますが、上の画像は冬の風景ではありません。2024年4月上旬の斜里近郊の様子です。

 

 

 

 

 

あ、だいぶ斜里岳がハッキリしてきましたね。

 

 

 

 

 

なんか、面白そうな道がありますね。行って見ましょう!

 

 

 

続く

豪華列車ツアーのプランを提案する!その2

 

 歩道橋からの景色なんて、大したことねーだろ!と思った、そこのあなた!

 

 これから紹介する景色を見るまで、結論を出すのは止めておこう!

 

 

 

 

 

 

というわけで、跨線橋にきました。もう、この画像からでもわかりますね。左に斜里岳、そして正面、右にも山が見えますね。

 

 

 

 

 

これは斜里駅。典型的な田舎駅。

 

 

 

 

これは釧路方面。暗くなってしまっていますが。背後の左側にあるのが海別岳。

 

 

 

 

まず目に飛び込んでくるのが、この山。

 

 

 

 

そう、斜里岳です。雲がかかっているけど、後ほど、キレイな姿もお店します。

 

で、この跨線橋から、かなりでかく見えます。

 

 

 

 



これ、雲に隠れてしまっているのが、非常に残念!

 

知床連山と海別岳が見えているんですよ!本当は結構な迫力なんだけど。

 

 

 

さて、跨線橋の前方を見てみると、ここにも山がありますね。

 

これ、エトンベ山って名前だったと思うのだけど。調べても出てこないんですよね。間違っていたらごめんなさい。

 

で、右手の方にも山がありました。

 

 

 

 

おそらく藻琴山摩周湖の近くにある山です。

 

その右側に視線を動かすと・・・・

 

 

 

 

 

これ、自身がないんだけど、雄阿寒岳とかのほうですか?詳しい人、教えて!

 

 

 

 

と、まあ、斜里駅からは以上の山々が見えるのです。

 

宇登呂は知床の「中」にあるだけに、迫力があり、横断道路や観光船も発着していますが、俯瞰して見える壮大な風景、を見るには近すぎるのです。

 

一方で、斜里市街地からは、地図上のパノラマ風景を楽しむことができます。

 

 先ほどの跨線橋からは知床連山、海別岳、斜里岳藻琴山、などの山々が視界の360度に広がっています。

 

 地理、地形のダイナミックな配置を楽しむには、斜里市街地からがいい。

 

 で、もし豪華列車で道東の周遊ツアーとなると、知床は外せないと思われます。

 宇登呂に行くことになるでしょう。

 

 でも、モッタイなくないですか?

 

 上記のパノラマが、駅から見えるんですよ。

 

 知床斜里駅は、すでに随一の展望スポットにもなっているのです。

 

 せっかくの汽車旅なら、「眺望が楽しめる駅」を外すのは、非常にモッタイナイですね。

 

 

 ・・・・で、次は宇登呂に行きます

 続く

 

 

豪華列車ツアーのプランを提案する!その1

昨日、JR北海道は、2026年から運行予定の豪華列車「赤い星」「青い星」の完成予想図を発表。

 

 この豪華列車のデザインを、豪華列車ブームの先駆けとなったJR九州の「ななつぼし」のデザインを担当した水戸岡鋭治氏が務める、とのことで、JR北海道の本気度が伝わってきます。

 

 では、この豪華列車にふさわしいツアーを用意しなければならない!

 

 ということで、以前、「グルメ編」と題した記事を掲載しました。

 

 太平洋、日本海オホーツク海という3つの海に囲まれた、世界でも珍しい場所にある北海道だけに、3つの海の幸を食べ比べる「海鮮ツアー」は外せない。

 

 そして、「肉」でもアピールしようと、十勝の話を書いたところ、単なる一人語りに終わってしまいました。

 

 

 今回は、真面目にやります。

 

 グルメもいいけど、道東は眺望も素晴らしい。それを紹介しなければならない。

 

 

 ちょうど1週間前、管理人は私用で斜里を訪れましたので、その時の画像をご覧いただきながら、お話しいたしますね。

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・って、なんだよ!冬の画像じゃねーか!

 

 

 とお怒りに方もおられるかもしれませんが、上の画像は4月の斜里町の景色です。

 

 そう、昼くらいから吹雪になってしまい、夕方には見事な雪景色となったのでした。

 

 札幌は夏日になった?その時、斜里は雪に覆われたぞ!

 

 これこそ北海道ですな。

 

 

 

 

 町中がこれですよ。

 

 本当は初春のオホーツクの様子を写真にとってこよう、と思ったんですけどね。

 まさかの真冬の画像。

 

 こりゃ、ずっとふぶいて天気が悪いのかな?と心配しつつ、一夜を過ごしました。

 

 

 

 

 

 

起きたらご覧の快晴!天気が良くて良かった! 

 

 

 

 

で、ですね、右のほうをご覧ください。大きな山が見えますね。

 

これが斜里岳です。百名山にも選ばれています。

 

斜里と言えば世界遺産の知床のある街として有名ですが、斜里の市街地は、知床半島の付け根のところにあります。

 そして知床観光の中心地は、斜里市街地から離れたところにある、知床半島を3分の1くらいまで入って行った宇登呂という字町。

 宇登呂は温泉街であり、大きくて立派なホテルも多数あり、正に「観光地」といった趣の街となっております。

 で、知床への観光ツアーなどの宿泊地は宇登呂がメイン。ツアーバスも斜里市街地を素通りして宇登呂に向かいます。

 

 なので斜里市街地にはホテルも少なく、閑散としています。

 

 今回は、斜里市街地にあるビジネスホテルに宿泊しました。

 

 で、ご覧の眺望ですよ。

 

 

 

で、ですね、このホテルは釧網本線知床斜里駅のすぐ近くにあります。

窓からも線路が見えますね。早速行って見ましょう。

 

 

 

 

 

 

 

これが知床斜里駅です。

 

 

 

釧網本線にも投入された「DECMO」が止まっていました。

 

言っておくけど、4月ですからね。

 

 

 

 

駅看板。で、背後に大きな山が見えますね。

 

 

 

 

 

 

こちらの画像にも、背後に大きな山が写っています。

 

これは斜里岳で、斜里ならどこからでも見えます。

 

 

 

 

 

 

 

 なかなかすごい迫力ですよ。これが斜里駅から見えるんです。

 

 知床斜里駅の周囲には、斜里岳以外にも見事な眺望が広がっています。

 

 

 

 

 

こちらは斜里駅の近くにある歩道橋。

 

ここに上って、素晴らしい眺望があることを証明しますよ。行って見よう!

 

 

 

続く

 

 

ランゲルハンス島からの手紙

 

 「僕の家と学校のあいだには、川が一本流れている。それほど深くない、水の綺麗な川で、そこに趣のある古い石の橋がかかっている。バイクも通れないような狭い橋である。まわりは公園になっていて、キョウチクトウが目かくしのように並んで茂っている。橋のまん中に立ち、手すりにもたれて南の方に目をこらすと、海がきらきらと光を反射させているのが見える。・・・・」

 

 

 いきなり流麗なポエムを詠んでしまって申し訳ありません。

 

 まあ、管理人が書いた文章ではないんだけどね。

 

 どなたの文章か、わかりますか?

 

 優しくも繊細で、言葉が流れてくるように頭に入り、それが表そうとする風景まで浮かんでくる。

 

 この文章は村上春樹氏の作品「ランゲルハンス島の午後」からの引用です。

 

 文章からは、色彩溢れるランゲルハンス島の春の様子がつたわってきます。

 

 

 

 先日(令和6年4月10日)の読売新聞の一面の見出し

 

「ブタ膵島移植 臨床研究へ」

 

 とありました。

 

 「膵臓の細胞が正常に働かない1型糖尿病患者に、ブタの膵臓組織を移植する臨床研究を、国際医療研究センターなどのチームが来年にも実施する計画であることが分かった」とのこと。

 

 

 膵島は膵臓にある細胞で、アミラーゼやインスリンなど、消化酵素を生成・分泌する重要な細胞。

 インスリンを分泌することから、血糖値のコントロールに非常に重要な役割を担っています。

 1型糖尿病とは、ストレートに言うと、インスリンを分泌する膵島が破壊されることでインスリンが不足し、血糖値を下げることができなくなってしまった糖尿病のこと。

 

 もしブタの膵島の移植に成功すれば、糖尿病治療に画期的な進展がみられることでしょう!

 

 

 ・・・・・・そんな中、日本のハルキストの方々は、ニヤリとしてしまったのでは?

 

 この膵島ですが、ドイツ名「Langerhans-Inseln」、日本での直訳名「ランゲルハンス島」。

 

 そう、村上春樹氏の描いたランゲルハンス島の風景は、この膵臓の中にある細胞にちなんだ、妄想の風景。

 

 旅行で行ける島ではありません。

 

 このランゲルハンス島を発見したのは、ドイツの医師、パウル・ランゲルハンス。

 

 彼は生涯を観察と研究に捧げ、数々の発見をしました。

 

 このランゲルハンス島の発見はその代表格。

 

 で、高校時代に村上春樹にかぶれていた管理人は、ランゲルハンス島についても知っていて(そして自慢して)、ハルキストを自称していたのですが、大学生となり、国家試験の勉強中に、皮膚や粘膜に関する分野で「ランゲルハンス細胞」という単語が出てきて、混乱しました。

 

 え?膵臓にあるはずのランゲルハンス島が、なんで粘膜に関係しているの?

 

 で、調べて見たら皮膚の分野で出てきた「ランゲルハンス細胞」と、膵臓の「ランゲルハンス島」は、全くの別物とわかったのです。

 

 どっちもパウル・ランゲルハンスが発見したため、同じ「ランゲルハンス」を冠する名前となっていますが、両社は全く別のものです。

 

 ランゲルハンス「細胞」は、表皮に存在する免疫に関係する細胞で、アトピー性皮膚炎とも関係があるらしい。

 

 免疫も面白いよ。酵素だけで「免疫ペディア」なんていう1冊の本ができるくらいですからね。

 

 

 とにかく、パウル・ランゲルハンスは、実際の島こそ発見していないものの、医学の分野で大航海と大発見をした人物なのでした。

 

 

 GWはハルキストになって、ランゲルハンス島へ旅しに行こう!