意識低い系、日本代表宣言!!

意識の低い人間が、意識の低い情報を、意識を低くしてあなたにお届け!!

札幌市役所は早く建て替えたほうがいい

 

 先日、札幌市役所の建て替え問題がニュースになっていました。

 

 札幌五輪の件もあり、多くの札幌市民は「建て替える必要はない」と思われるかもしれません。

 

 札幌市役所に行ったことありますか?

 

 事務手続きで何度も訪ねているけど、正直、ボロイよ。

 

 ITなんてものには対応していないと思う。

 

 税金を使うことに拒否反応もあるかもしれませんが、半世紀使用したなら、さすがに建て替えてもいいと思う。

 

 この建て替え問題で、あまり議論が長引かないことを願います。

 

 また北見の話ですけどね。

 

 北見市役所の建て替え問題、という、極めてローカルな問題があったんです。

 

 旧北見市役所は、管理人が故郷を離れる直前の高校時代には、すでにボロかった。

 

 戦前からあったんじゃないかと思われるくらいに、ボロかったんです。

 

 管理人の高校時代だから、30年前ですね。

 

 スンゲーぼろくて、当時、すでに建て替え話が出ていました。

 

 正直言って、建て替えるべきと思いましたけどね。

 

 その後、北見市役所の建て替え問題は、なんか政争の元になってしまったみたいで、膠着してしまった。新しくなったのが10年くらい前じゃないだろうか。

 

 つまり、30年前にすでにボロかった北見市役所は、その後、20年間もボロいままで使用され続けたのです!

 ほんとにボロかったの。耐震基準なんて、当然のように満たしていなかったのでは?地震が来たら崩れるんじゃないか、と言うレベル。フツーは市役所は地震などの際の避難場所になるはずなのに、当時の北見市役所は、むしろ市役所から非難すべきレベルでぼろかったんです。

 

 20年も時が止まってしまったようなもの。

 

 札幌市民の皆さんも、税金が使用されることに拒否反応があるとは思いますが、IT化が進み、耐震基準も厳しくなった今、中心となるべき行政施設は建て替えるべきと思います。

 

 建て替え問題だけで20年も議論するのは止めてくれ!

 

 

 

 

 

 

 

 

メタルは世界を救ったか?

 

 先日、ユーチューブを見ていたら、以下の動画がお勧めに上がったのでクリックしてみたんですよ。

 

 

 THE BLUE HEARTS - アメリカ人の少女が初めて『リンダリンダ』を聴いた瞬間 | ミックステープ:伝えられずにいたこと | Netflix Japan (youtube.com)

 

 

 え?ブルーハーツのやつ?と思ってみて見たら、確かにブルーハーツの「リンダリンダ」だった。

 

 まさかアメリカの映画に出てくるとはね。

 

 歌の静かな雰囲気から一変して「リンダリンダ!」の絶叫が聞こえたときの主人公の少女の表情がいいね!

 

 ブルーハーツは管理人の中学~高校時代のバンド。正に「ドンピシャ」だったわけです。

 

 映画の主人公の少女と同じくらいだったと思う。

 

 この映画は、交通事故で両親を亡くした十代の少女が主人公。彼女の幼いころに両親を失ったため、彼女には両親の記憶がありません。その両親は共に音楽好き、それもロック好きで、残された夫婦の写真には、当時のロックファッション(そんなジャンルあるのか?)に身を包んだ姿ばかり。

 今は祖母と暮らす少女は、ある日、地下室で両親のカセットテープを見つけます。

 「音楽の暴走」というタイトルが書かれていたラベルには、様々なアーティストの曲が並んでいました。

 数少ない両親の「遺品」を見つけた少女は、テープにおさめられた曲を聴くために、街の古レコード店へ向かいます。

 そこで店主に「このカセットテープに入っている曲を聞きたい」と言うと、面倒くさそうにしていた店主は「ミックステープというのは、曲を雑多に録音したものではない。一つ一つに意味があり、その順番にも意味がある。」と熱く語り、順番無視で聞こうとする少女に、テープの曲順通りに聞くことを強く勧めます。

 

 少女はミックステープを順番に聞くことで、両親の気持ちを知ることができるのではないか、と考え、店主と共に両親の若いころの曲(80年代後半から90年代初頭まで)を探すことにします。

 順番におさめられた曲調に心を合わせるうちに、少女は明るくなり友人が増えたり、落ち込んで疎遠にしたり、と浮き沈みを繰り返しつつも、順番通りに曲を聞いていきます。そしてリストの最後にあったのは、両親が生まれたばかりの彼女に残した曲でした。そこにはどのような思いが残されていたのか?

 

 作品の中心となるミックステープの2曲目に、ブルーハーツの「リンダリンダ」が入っているわけです。

 

 ミックステープですか。

 

 管理人と同じ世代の人は、みんな、自分好みのテープを作ったのではないでしょうか?

 「こういう時に聞く曲」とか、様々な場面を想定して。

 

 管理人は「デートの際のドライブ中にかけるMD(てーぷじゃないよ)」を編集しました。

 かける機会はなかったんだけどね!

 

 今、考えれば、自分好みのアルバムを作っているようで、なかなか面白かったですよね。

 とはいえ、当時はその作成には結構な時間がかかっていたけど、今はすぐにできるんでしょ?

 

 

 「イカ天」の影響で、80年代後半から日本ではバンドブームが起きて、その後、ミリオンセラーが当たり前のように出る時代となり、小室系に至ったのだけど、「洋楽」というジャンルは一種独特のものがありました。

 

 「洋楽」といいつつも、アメリカの曲ばかりだったけどね。

 

 全て英語で歌われているため、音楽を聴く人でも洋楽好きは「レベルが高い」と思われていました。

 「英語の曲を聞いちゃってる俺って、凄い!」てな感じ。

 

 今思えば、下らない「マウント」なんだけどね。

 

 すんません、管理人も洋楽を聞いてマウントを取りたがった部類の人間でした。

 

 しかもメタルロックを。

 

 家ではチャゲ&飛鳥の曲を聞いて浸っちゃってたくせに、「俺は音楽を知っているぞ!感を出したい」という、極めて表層的な理由で洋楽を聞こうとしたのだけど、当時、周囲で洋楽を聞いている知人の多くがメタルロックを聞いていたため、「メタル」を聞き始めてしまったわけです。ホイットニー・ヒューストンとかで感動していたくせに。

 

 メタルを聞き始めてみると、洋楽好きの中でもメタル好きは異様な人たちと見られていることに気づきました。

 しかし「意識高い系」だった当時の樹分は、人があまり知らないジャンルを知っている俺、にも魅力を感じてしまったため、返ってメタルの曲を多く聞くことに。

 

 正直言って、当時、メタルのことを好きだったかと言うと、そうではなかったかもしれない。もう騒々しかったからさ。

 

 ただ、聞き続けていくうちに、好きになっていったのです。

 

 今でもたまにメタルやデスメタルを聞いてしまいます。

 

 現代の若者には「メタル信者」というのがどういうものなのか、なぜ、音楽好きの人からも「異様な人たち」と言われていたかを説明すると。

 

 メタルロック・デスメタルファンは退廃的な生き方を肯定している。悪魔を崇拝し、サタンの降臨を切望し、世界の終末を待ち続け、その先の地球が地獄になることを願ってやまない。

 

 そう、中二病である!

 

 メタルやデスメタルでは、悪魔をたたえる曲が歌われ、破滅的な人生に誘う歌詞に溢れているのだ!

 

 ・・・そりゃ、異様に思われるわ。

 

 

 時は流れ、今やアメリカではヒップホップやラップが席巻し、また女性アーティストは歌唱力溢れる曲で人生を肯定し、KPOPに至ってはドラムもギターも登場せずに、全員でダンスを踊っているじゃないか!

 

 メタルバンドはどこに行った!?

 

 穴の開いたジーパンを履き、トゲトゲのついた革ジャンを身につけ、金髪ロン毛で絶叫するオッサンはどこに行った!?

 

 

 もしかして、今、メタルロック、デスメタルは絶滅の危機に瀕しているのではないか?

 

 この20世紀の偉大な文化遺産を残すべく、令和を生きる少年少女に、メタルの曲を紹介する。

 

 これらの曲を聞いて、サタンの裁きを懇願しよう!・・・・ちなみに管理人の実家は曹洞宗

 

 

 

 1,「Weicome to the jungle」ガンズアンドろーぜす

 

 入りからなかなかのハイトーンボイスで「メタル」していて、地獄へ近づく感覚を得られるものの、いきなりサビで低い声に。

 聴く者を、絶頂から奈落の底へ叩き落す。まさに悪魔の調べと言える。

 

 Guns N' Roses - Welcome To The Jungle (youtube.com)

 

 

 

 2、ストラトヴァリウス

 

 ヘヴィーメタル(「ヘビー」じゃないぞ!」、デスメタルの本場はアメリカであるが、欧州も負けてはいない。北欧のバンド、ストラトヴァリウスもまた、悪魔世界の復活を願ってやまないバンドである(違うかもね)。

 

 管理人が紹介したかった曲が出てこなかったので、彼らの新しい曲を紹介する。

 

 STRATOVARIUS - My Eternal Dream [MUSIC VIDEO] (youtube.com)

 

 

 

3,「Bettery」メタリカ

 

 悪魔崇拝の本場、アメリカは、メタルでも最高レベルの国である。その中でもメタリカメガデスなどは頂上に君臨し、地上で最も悪魔に近い存在、と言われている。

 

 その破壊的なまでのボイスを聞き、いずれ人類に訪れる煉獄の日々に震えろ!

 

 

 Battery (Remastered) (youtube.com)

 

 

 

4,「Carry on」アングラ

 

 管理人の中で、「メタルの曲」として最も印象に残っているのがこの曲。

 

 こんなに高い声を持続できるのは、悪魔に魅入られたためとしか思えない!

 

 悪魔に魂を売った男たちの曲を聞け!

 

 Angra - Carry On - HD - LIVE (youtube.com)

 

 

 

 

 以上です。

 

 

 映画の中で少女が、静かな入りからいきなり「リンダリンダ!」の絶叫が始まったときの嬉しそうな表情が、演技とはいえ印象に残りました。

 

 そう、歌詞が英語か日本語か、なんて関係ない!

 「心に刺さる」に国境はない!

 

 英語なんてわからなくていいから、いろんな国の歌を聞こう!

 

 

 

 追記

 

 管理人が社会に出たときのこと。同僚が「ボビーブラウン」と英語で書かれた袋を持っていたので、「ヒップホップを聞くの?」と聞いたところ、不思議そうな顔をされた。

 彼女たちにとって「ボビーブラウン」とは、ブランドの名前らしいですね。

 

 管理人世代にとっては以下の通りでしょう。

 

 Bobby Brown - Humpin' Around (With Intro) (Official Music Video) (youtube.com)

北海道周遊・豪華列車のツアー内容をプレゼン!・・・と思ったら違うほうへ。

*今回の内容は、JR北海道にビジネスをプレゼンしようとしたら、気持ち悪い一人語りになってしまった。しかし、そのまま掲載します。心してお読みください。 

 

 

 

 

 先日、JR北海道が、豪華観光列車を投入する計画を発表した。

 

 

 JR北海道、豪華列車運行へ 26年4月全道周遊 茶室も:北海道新聞デジタル (hokkaido-np.co.jp)

 

 

 正直言って、なんで今までやってこなかったんだ!と思ってしまう。

 

 一応、言っておくと、民営化後、ジョイフルトレインに最も熱心だったのはJR北海道だったんだけどね。

 

 

 で、当ブログでは、そのツアー内容を勝手に提案する!

 

 

 1,三海のグルメツアー

 

  北海道は、太平洋、日本海、太平洋と言う3つの海に囲まれた、世界的にも稀有な島である。それぞれの海は、親潮対馬暖流、流氷によって性格も異なり、海産物も異なる(と思う)。

 北海道の鉄路は、この3つの海に面した都市も結んでいるので、当然、3つの海の味覚を楽しむ内容は欠かすことができない。

 同じ海産物でもいいんだって。ホタテや牡蠣は3つの海で取れるけど、それならそれぞれの海でとれたものを食べ比べしてみよう!

 オホーツク海ならキンキは外せない。

 

 釣り体験もいいね。ウトロ漁港なんて、チカ釣りのメッカみたいなもんよ。

 厚岸は牡蠣が美味しい。最近、ウイスキーを作っているそうですね。北海道、特に釧路地方は湿地が広がっているので、ウイスキーづくりに欠かせないピート(泥炭)が豊富。「地ピート」によるウイスキーのアテに牡蠣はいかが?

 

 噴火湾のホタテも美味しかった。函館のイカがとれなくなっているんですもんね。

 

 函館のイカは感動した!最初は「イカなんてどこもおんなじ」と思っていたんだけど、紹介されたお店で食べたら全然違う!生け簀のイカをそのまま捌いてくれるんだけど、まずイカが透明!透けて見えてしまう。そして歯ごたえがシャキシャキだった!

 回転ずしのイカしか知らなかった身には衝撃だった。回転ずしのイカって、くにゅくにゅした歯ごたえじゃない?お店にもよるけど。まさかイカが、あんな歯ごたえだとは思わなかった。

 

 

2、3地域、肉食べ比べツアー

 

 北海道は魚貝類だけじゃないからね。やっぱり肉ですよ。肉と言えば十勝。

 帯広に住み始めたときに、ステーキを食べたんだけど、感動してしまったよ。

 後で地元の人に聞いたら、そのお店はあまり美味しくはないお店だったらしいけど。

 管理人が十勝にいたころ、帯広にはバイキングの店が乱立していた。ほんと、角を曲がればバイキング、って感じ。しかも美味しいんだよね。フードスタジアムは覚えているなあ。肉もサイドメニューも美味しかった。

 あの時はまだ、観光客も少なかったからお店も空いてた。独身だったんで、土曜の夜に一人で暇だったから、ふらふらと出かけて帯広駅近くの平和園に入って、ビール飲んでカルビとサガリを食べて、良い感じに酔った。今じゃ平和園は大混雑してる。

 休日に、一人で普通列車に乗って池田駅で降りて、お店に入って池田ワインを飲んでお肉を食べ、ほろ酔いで汽車に乗って帰った、なんてこともあった。

 独身ってのはほんとに気楽なもんで、やりたいことを計画も立てずにやってた。ウイスキーを飲みながら鉄道模型を眺めて一人で悦に浸っていたし、暇なときには近くの札内川に折り畳みイスを持っていき、河川敷でビールを飲みながら読書をした。川の流れる音が最高でしたよ!

 暇な休日に、ふと思い立って士幌線に行き、下手な写真を撮った。

 同じく予定もない暇な休日に、千代田堰堤にいって、これまた下手くそな釣りをした。隣の同年代の男と会話をして、「無職なんだけど、奥さんに、ハローワークに行く、とウソをついて朝からここにいる」と聞いて爆笑した。

 人からトカップをもらって、飲みながらプラモデルを作った。

 仕事が早く終わった日は、掃除洗濯のあとにスーパーへ行って、買い物して31アイスを買い、自宅でCDを聞きながら舐めてた。

 

 そん時、思ったの。「もしかして、今、幸せなんじゃないのか?」って。

 

 友人も少なかったし、女性にも縁は無かったし、お金持ちでもなく、金持ちの趣味もなかったけど、充実はしてた。今でもあの日々は、「よかったなあ」と思ってしまう。

 

 肉とお酒、それに独身者の気楽な毎日。

 

 皆さんは、独身時代にどんな思い出がありますか?

 

 

 って、そういう内容じゃないのに!・・・続く

 

 

 

 

すんげーパウダースノー!

 昨夜から札幌は猛吹雪となっております。

 

 週の前半まで、異常な暖かさのために雪が解け、湿度も上がっていたせいか、冷たい風がやってきたら一気に冷やされて大雪になっています。

 

 で、ですね、寒すぎるため、積もった雪がサラサラになっています!

 

 どのくらいサラサラかと言うと、車のフロントに積もった雪が、少しスピードを出しただけで砂が飛ぶように無くなってしまうレベル。全く重さがなさそう。

 

 もっとわかりやすくするために、以下の動画を参考にしていただきます。

 

 

  人形劇 三国志 テーマ曲~第1回オープニング (youtube.com)

 

 

 

 この動画の砂のように、風が吹いただけでサラサラと吹き飛んでいくレベルです。

 

 

 正に正真正銘のパウダースノー!

 

 この週末、北海道にスキーをしに来た人にとっては、雪のコンディションは最高です!

 

 ・・・・・後は天気だよね。視界が悪いから使用中止のスキー場もあるかも。

 

 来週には雪まつりも始まるらしい。サッポロビール園はすでに予約一杯だってさ。

 

 アジア随一のパウダースノーを体験しに、北海道に行こう!

 

 

 

 おまけ

 

 人形劇 三国志 エンディングテーマ 細野晴臣 小池玉緒 (youtube.com)

 

 

 

 

 

自然のピタゴラスイッチ・流氷 その4

 さて、南下してきてオホーツク地方沿岸に接岸していた流氷ですが、ここで西からやってきた宗谷海流によって、動きます。

 

 もう10年近く前になるのだけど、NHKで「流氷大回転」という番組がやっていましてね。

 

 名前の如く、流氷が回転する現象です。

 

 北西からオホーツク海沿岸を伝って宗谷海流が駆け降りる際に、渦ができる。

 

 なぜ渦ができるか?ですが、ここでは詳しく書きません。突っ込みが怖いから(爆笑)。物理学の分野で語れるそうです。調べてね。

 

 とにかく、北海道のオホーツク海沿岸には渦が並んでできるそうです。

 

 この渦が流氷のある海域で起こると、流氷が渦に乗って回転するわけです。

 

 

 この時、渦の内側に向かって流れができ、しかも上向きに起こる、とのこと。

 

 流氷もそれに乗って内側に向かう。

 

 この時、流氷は「攪拌子」として働く、らしい。

 

 つまり海水が「混ざる」のを促進する。

 

 そしてこの回転によって攪拌されることで、海底に溜まっていたミネラルが浮上し、光合成可能な浅い層まで巻き上げられる!

 

 こうして到達したミネラルは、光合成細菌の成長・増殖を促します。

 

 光合成細菌が増えるということは、プランクトンも増える。つまり他の海の生き物も増える、ということです。

 

 そのため、オホーツク海では、アムール川河口から遠く離れた北海道のオホーツク海沿岸でも、栄養が豊富になるわけです。

 

 さて、網走などに接岸した流氷ですが、旅はまだ終わりません。

 

 北海道のオホーツク海沿岸に接岸した流氷は、対馬海流に押し流されて東へ移動します。

 

 ついには千島列島に到達。

 

 千島列島の小さな隙間から太平洋に出てきたオホーツク海の海水は、ここで北東からやってきた親潮と合流。

 親潮は、そこにいると魚がよく育つためにあだ名されましたが、流氷が運んできた栄養の多いオホーツク海の海水と合流することで、栄養豊富となります。(オホーツク海だけではないけども)

 

 つまり親潮の特色を形成することにも、流氷は貢献している。

 

 この親潮は北海道沿岸を南西に向かい、噴火湾や北東北の沖で黒潮とぶつかります。

 

 するとなにが起きるのか?

 

 親潮黒潮という巨大海流がぶつかった海域は潮だまりとなって、栄養が豊富な海域となります。

 

 水産庁三陸沖を「世界三大漁場」としていますが、これはシベリアの大森林・湿地地帯、アムール川、流氷、オホーツク海対馬海流、北海道の地形、親潮黒潮の衝突、などによって作られた、壮大な自然の仕掛けでできているのでした。

 

 以上が流氷のお話し。まだまだ浅いけどね。

 

 

 アメリカのイエローストーン国立公園は、地球の爆発的で暴力的な存在感を感じさせますが、流氷はそれと対照的な、地球の繊細さを実感させます。

 

 地球規模のドミノというか。

 

 一つの仕掛けによって、次の仕掛けが作動し、さらに次の仕掛けが駆動する。

 

 まさに自然のピタゴラスイッチ

 

 

 自然を見て「ほほう」と感心したいなら、流氷を見に行こう!

 

 

 追記

 

 どうです?流氷を見ただけで、地理、地形、地学、物理や化学、生物。

 非常に広い範囲に及んでいる。

 

 ぜひ、お子さんを連れて流氷を見に行こう!

 

 

自然のピタゴラスイッチ・流氷 その3

 さて、前回までに海が凍ることがわかりました。

 

 じゃあ、凍った氷はどうやって運ばれるか?というと、まずは「風」ですね。

 

 前回までにオホーツク海には常に北からやってくる風と北西からやってくる風がある、と書きました。

 

 この風によって、氷の塊、流氷が押されて南下します。

 

 もう一つは「海流」です。

 

 樺太の東側には東樺太海流があり、南に流れています。

 「南に流れている」と書きましたが、オホーツク海全体の視点で見れば反時計周りに回っている、ともいえる。

 

 で、この東樺太海流ですが、流量が対馬海流の2倍、黒潮の3割にもなります!

 

 ちなみに黒潮は、世界で2番目に流量の多い海流だそうです。

 

  しかもこの樺太海流は、季節によって流量が異なり、冬は夏の10倍にも達するとのこと。

 流氷は、この強力な海流に乗って運ばれるわけです。

 

 で、その流氷にミネラルやプランクトンが付着して、運ばれてくる!

 

 

 ・・・・・・だけではないのですよ。

 

 アムール川の淡水とオホーツク海の海水が混ざることで氷ができる、と書きました。

 ただ、凍るのは塩分の少ない「真水」の部分。

 

 海が凍る際に、真水だけが凍って、塩分やミネラルなどの成分は周囲の海水に残ることになります。

 その分、凍らなかった海水は重くなる。

 重いので、海のさらに低い層まで沈んでいく。

 すると海底に出会います。

 

 オホーツク海は水深の浅い海で、潜り込んだ海水は中層にすぐに行き着きます。

 そして海底にぶち当たると、今度は海流に沿って海の中層を流れ始めます。

 つまり流氷のしたで、中層の海水が流れる海流がある。

 

 海流と言うのは、海面だけにあるわけではなく、深層にもあります。

 

 この中層の海流に乗って、ミネラルも運ばれてくるのです。

 

 また、流氷自身が「断熱材」となって、流氷下はむしろ表面よりも暖かくなっている。

 

 でも、不思議じゃないですか?

 氷なのに浮いている。

 フツーは、液体から個体になると密度が大きくなり、液体よりも重くなるはず。

 

 じゃあ、なんで流氷は浮いているのか?

 

 なんと水は固体になると、液体よりも密度が小さくなってしまうのだ!

 

 つまり同じ体積なら氷の方が、水よりも軽い!

 

 これは水だけの性質です!水以外の物資は、個体の方が液体よりも重いのです!

 

 

 脱線したけど、こうやってオホーツク海の移動してきた流氷とその下の中層のプランクトンですが、やがて北海道のオホーツク地方沿岸に「接岸」します。流氷は岸に向かって押され、中層のミネラルなどは岸にぶつかったら海底に沈む。

 

 ここで問題が発生。

 

 細菌が多いのは海の浅いところまで。

 

 海でメインとなる光合成細菌は、光合成が可能な太陽の光が届く範囲でしか、生存できないからです。

 流氷の結氷の際に取り込まれたり、流氷に付着したミネラルやプランクトンは、流氷が解けると同時に、光合成のできる浅層の細菌のエサとなることができますが、海底に沈んでしまったミネラルはどうなってしまうのか?

 

 

 ここで次なる「ピタゴラスイッチ」が作動します。

 

 以前の記事で登場した対馬海流です。

 

 対馬海流は南西諸島付近で黒潮から分岐します。黒潮が太平洋を進むのに対して、対馬海流日本海を北上。ついには北海道の宗谷岬に到達します。

 

 宗谷岬を見てほしい。宗谷岬樺太の間の宗谷海峡は、非常に幅が狭いです。しかもオホーツク海日本海よりも浅いので、水深も浅い。

 つまり非常に狭い「入口」に、対馬海流によって押し流されてきた海水が殺到するわけです。

 

 どうなるのか?

 

 対馬海流によって運ばれてきた海水が、この狭い海峡から、物凄い勢いで押し出されることになります。

 

ホースで水を撒く際に、ホースの口を指で狭くしてみてください。どうなります?

 

「蛇口」をそんなに回していなくても、勢いがついて水がホースから出てくるでしょ?

 

 宗谷海峡は、まさに「指で狭めたホースの口」なのです。

 

 宗谷海峡からものすごい勢いでオホーツク海に出てきた海水は、北からの東樺太海流とぶつかってさらに勢いを得て、早い海流となって北海道のオホーツク海沿岸に沿って東へ流れていきます。

 

 オホーツク海沿岸には、湖の広さでは日本第三位のサロマ湖や、能取湖、トウフツ湖など、海とは細い陸地で境されただけの変わった湖がたくさんありますが、これらはもともと海でした。

 宗谷海峡から押し流された対馬海流オホーツク海に入ってからは宗谷海流と言われる)によって土砂が運ばれ、海岸線の凹んでいるところに土砂が溜まり、蓋をするように砂州が形成されたため。ちなみに少し内陸にある網走湖も、同じようにできた海跡湖です。

 

 そう、オホーツク海沿岸の地形は、北海道のオホーツク地方からはるかに離れた南西諸島からやってきた対馬海流によって、作られているのです。

 

 日本列島とは、噴火や地層の衝突だけでできたわけではありませんでした。

 

 

 長くなったんで、続く

 

 

 

 

 

 

自然のピタゴラスイッチ・流氷 その2

 さて、オホーツク海に流れ込んだアムール川の川水ですが、川の水だけに淡水です。

 

 で、オホーツク海に流れると真水は凍ります!

 

 なんぜ凍るとか?というと、オホーツク海は他の海と異なるためです。

 

 まず、オホーツク海は北方にあり、世界で最も寒い地域とされています。

 というのも、もともと北極の上空には「極循環」という下降する気流があり、それが地面にぶつかることで四方八方に広がることで、北極海の周囲の陸地には非常に冷たい空気が常に吹き込むことになります。

 さらにシベリアという広大な陸地も冷たい空気を作ります。シベリアはこの時期、放射冷却現象によってもの凄く冷えており、海からも離れた内陸部ではー50℃にもなります。そのため、よく冷えた陸地の上にある空気もスンゴク冷やされます。

 この冷たい空気もオホーツク海に注ぎ込むわけです。

 

 さらに、世界地図でオホーツク海を見てもらいたい。

 

 ユーラシア、樺太カムチャッカ、千島列島という地形に囲まれた内海ですね。

 

 外の海との「隙間」も狭く、オホーツク海は水深の浅い海なので、オホーツク海と外海との玄関口は、狭く低いため、外からの海水の流入が少ないのです。

 

 そのため、「攪拌」がされない。

 

 そのため表層の部分だけが常に冷やされることになり、凍りやすくなる。

 

 他の海では大抵、大きな海流があるのでかき混ぜられているので、凍ってしまうまで冷えることは難しい。

 

 そして、ここにアムール川からの川水である淡水が流れ込む。

 

 アムール川からオホーツク海に流れ込む淡水の水量は、想像以上に多く、このためにオホーツク海の海水の塩分濃度は他の海域よりも薄くなっています。

 

 で、海水は塩分が多いので凍りづらいのですが、淡水は凍りやすい。

 

 そのため淡水で薄まっているオホーツク海北部の海は凍りやすいのです。

 

 ここまでをまとめると、

 

 ①北極から常に南向きの冷たい風が流れてきて、さらにシベリア内陸からも冷たく乾いた空気が風となってやってくることで、海水が冷やされる。

 

 ②アムール川から凍りやすい淡水が流れ込んでいる。

 

 ③オホーツク海は閉じられた海のため、他の海域からの海水の出入りが非常に少なく「攪拌」されないため、海の表層だけが常に冷やされる。

 

 等々が重なって、海が凍り、流氷となるのです。

 

 同じ北海道付近にある日本海は、なぜ凍らないのか?という疑問も解決できるかと思います。

 日本海は南北に長いので、常に混ざり合っている。また、日本海には、日本列島に沿うように北上する対馬海流があるのですが、南方の黒潮が分かれた分流のため、暖かい海流となっており凍りずらい。

 

 ちなみに、北極の氷ができる理由も、どうやら流氷で説明できるらしい。

 

 確かに北極海も閉じられた海域。そこにシベリアや北米大陸グリーンランドからの淡水が流れ込んでくる。

 

 

 

 

 で、シベリアから冷たい空気の風が来る、と書きました。

 

 冬になると日本列島にはシベリアから冷たく乾いた空気が風となって流れてくる。

 

 この風が日本海を通るか、オホーツク海を通るか、で異なっていきます。

 

 オホーツク海は上記のように、常に冷たい海のために冷たい空気がやってくると海をこらせてしまう。

 一方、日本海を渡ったシベリアの風は、暖かい対馬海流によって、海面である下から温められることで、水分を補給する。

 この湿った風が日本に上陸すると、陸地で再度、冷やされるために大雪となります。

 

 つまり、シベリアの風がオホーツク海に吹くか、日本海に吹くか、によって、日本にもたらす影響が違ってくる。一方は流氷となり、一方は大雪となる。

 

 これも日本列島が作り出した、自然の不思議。日本は正に「水の国」なのです。

 

 

 続く