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中露海軍、日本周遊記念企画!全力妄想「もし北海道がロシア領だったら?」(2021年10月?)

 今思えば、になってしまいますが、2021年の終わりが近づいてきたころから、ロシアは確かに軍事アピールを繰り返し始めていた。

 

 この「日本列島周遊クルーズ」も、何かを暗示するものだったのかもしれない。

 

 4か月後、ウクライナへの侵攻が始まりますが、この時はまだ、予測できた者はいなかった・・・・

 

 

 

 ここから

 

 

 

 先日、中露の合同艦隊が津軽海峡を通過し、そのまま日本列島に沿って南下。西へと進路を変えて大隅海峡を通過した、というニュースがありました。

 

 まあ、昔からあったこと、といえばそれで終わるんだけど。

 

 なぜ津軽海峡を通過できたか、ですが、公海だからです。

 

 で、この辺のいきさつを調べた方もいると思いますが、ストレートに言うと、ここを領海としても、外国の船舶が通過するのを妨げることはできないそうです。そういう国際法だかがあるらしい。

 この辺は話し出すと長くなるので、「どうしても知りたい!」というマニアックな人は調べてください。

 

 さて、今年の下半期から航空機やヘリの墜落、ロシア人の北海道上陸など、何かと「熱い」ロシア極東地域ですが、この中露海軍の日本周遊クルーズはその中でも最大規模とも言えます。

 

 今回はその周遊成功の喜びを中露の同志諸君と分かち合うため、「もし、北海道がロシア領だったなら?」という妄想を披露したい。

 

 妄想とはいいつつも、「菅野美穂がクラスメートだったなら?」という妄想よりは現実に近いと言える。なお、「菅野美穂」という名前を出した段階で管理人の年代がバレてしまうが、各年代の「トップアイドル」の名前を当てはめてほしい。

 

 とにかく、今回の妄想論文がロシア側に見られてしまい、「菅野美穂と付き合うよりも北海道を占領するほうが簡単なんだ」とバレて、プーチン大統領が本気にしてしまう可能性もあるため、日本政府には厳重に警戒していただきたい。

 

 

 早速始めるが、まずは北海道の「位置」について、地図で確認してほしい。

 

 なお、この時の地図は日本全図ではない。「日本地図がないから天気予報の画面でいいや」などと思わないでほしい。

 日本人の多くは、「北海道の場所は?」と聞かれると、天気予報の画面を思い出して「右上の端っこの方」と思いがち。一昔前には天気予報のコーナーで「台風は北海道に抜けました」と言われてた事実からもわかるように、「画面の隅っこ」としか思い浮かばないであろう。

 なお、中には天気図も見ようとせず、天気予報のお姉さんしか眼中にないという不届き者もいるかもしれない。

 

 しかし!

 

 あえて世界地図を見てほしい。

 

 するとどうだろう、北海道は実に「罪深い」場所にあるじゃないか!

 

 どう罪深いのか?って?

 

 よく見てほしい。日本地図では北海道は太平洋、日本海オホーツク海という海に四方を囲まれているが、世界地図を見ると、むしろ北海道がこれらの3つの海を分断しているのだ!ぶっちゃけ、北海道がなければここら辺は全て太平洋か日本海になっていたかもしれない。

 

 北海道と言う島一つで、海域を分割しているのだ!

 

 こんな場所、島一つで複数の海を分割しているのは、世界でも北海道だけなのだ!(もし他にあったらごめんなしゃい)

 

 しかもこれらの海の沿岸はロシア、中国、韓国、北朝鮮などの極東諸国がひしめきあっているではないか!

 そしてそのどれもが、北海道や日本列島があるがために、太平洋とダイレクトに対することができず、「内海」に押し込められている!

 

 もう、これ以上、「罪深い」島が、世界の他のあるのかい!?

 

 そしてさらに世界地図でロシア極東地域を見てほしい。

 

 シベリアからサハリンへと続き、北部では逞しい腕を回すようにカムチャッカ半島が回りこみ、その先からは真珠の羅列のように千島列島が続く。

 そのロシアの腕に深く抱かれるように広がるのがオホーツク海

 千島列島はまるで、ロシアイケメンがオホーツク海に捧げた首飾りのように見える。

 

 しかーし!

 

 そのロシア男と「美女の海」との関係を引き裂くように邪魔をしているのが我が国JAPAN!

 

 なんと北海道という一つの小さな島のおかげで、ロシアはオホーツク海を完全に「俺のモノ」にできないのだ!!

 

 どう見ても、目障りな存在。それがJAPANのHOKKAIDO。

 

 

 そして今回の命題である「もし、北海道がロシア領だったら?」へと続く。

 

 もしロシアが北海道を領有すれば、オホーツク海は完全にロシアのMare Nostrum(我らが海)となり、自国の内海にできる。

 地図で見てほしいのだけどオホーツク海はかなり広いよ。これほど広大な海域を自国に内包している国は他にありません。

 さらに地図を見ると、ロシアは北海道「だけ」を領有していないがために、シベリアの沿海州からカムチャッカ北方領土へ移動するのに大きく迂回しなければならない。

 これが統治の上で、どれだけコストになっていることか。

 

 一方、日本から見れば、北海道一つあるだけで、オホーツク海にも太平洋、日本海にもアクセスできる。

 

 しかもオホーツク海は冬は流氷で閉ざされるため、ロシアは、オホーツク海の中心都市があるサハリンから「対岸」のカムチャッカ、千島列島まで安定した交通手段が断たれてしまう。

 つーか、夏でも北方領土まではサハリンから1日がかりで移動しているらしい。

 

 もし、北海道がロシア領であったなら、ロシアは函館や釧路と言った「不凍港」を持つことができ、通年で交通手段を確保できることになる

 さらに世界地図を見ると、北極海航路のアジア・太平洋側にある最初の本格的な港は釧路、もしくは函館であることがわかる。

 そう、ロシアは北極海航路の欧州側と太平洋側の「玄関」を抑えることになる。

 

 また、現在の択捉島ロシア海軍の港があるとのことだけど、グーグルアースで見てほしい。決して大きな港ではない。

 

 良港の条件とは、港の海底が深く、波から守られること。

 

 北海道の釧路、室蘭、函館といった港町を見てほしい。

 

 室蘭、函館はそれぞれ半島や函館山に囲まれた湾になっているし、釧路も釧路川という大きな川の河口にある。

 

 ところが択捉島などの北方領土では港に適した場所がなかなか見当たらない。択捉島に一部、理想的な地形があるが、どうやら切り立った崖で囲まれているらしい。

 

 それにもし、大軍を常駐することになった場合、湾の周辺に物資を調達できる後背地や都市の存在が必要になるが、択捉島にはその余地はなく、大軍が長期に滞在するのは難しいか、大きな維持費がかかる。

 

 しかし北海道がロシア領なら、食料供給できる後背地や都市と港が直結しているので、大軍を常駐することができる。

 

 ちなみにロシアが介入してでも維持したかったクリミア半島黒海艦隊の港町、セバストポリもグーグルアースで見てほしい。

 

 どのくらいの大きさであれば海軍が常駐できるか、参考になるよ。(だからと言って役立つわけではない)

 またアメリカのノーフォーク海軍基地も見てくれ。

 

 もう凄いよ。軍港と空港、鉄道道路が直結している、まさに軍事の集積地といった感じ。

 

 ついでに横須賀や呉も見てみよう。

 

 

 脱線したけど、以前の記事に書いたけど、極東地域は実はそれほど農業生産に向いているとは言えず。また経済の中心地になれるほどの大都市もないため、経済的な求心力を欠いている状況。これがロシアの極東開発を困難にしている要因になっている。

 しかも大軍を常駐できる適地もない。

 

 これらの問題が、北海道という島一つを領有するだけで解決してしまうのだ!

 

 

 ここから北方領土の話にもつながっていくのだけど。

 

 第二次大戦にて、ソ連は日本が8月15日にポツダム宣言受諾を公表した三日後の18日になって、千島列島に侵攻を開始した。

 

 今のロシア政府も「戦勝の結果」と言っているけど、千島列島侵攻は日本が降伏してから行った、明らかな「分捕り行動」であったわけで。

 

 そしてスターリンは留萌と釧路を結ぶラインでの北海道分割を、マッカーサーに提案した。

 

 それも世界地図を見て、そして「もし北海道がロシア領だったなら」を妄想すれば意味がわかる。

 

 そう、留萌ー釧路から北部を領有し、オホーツク海は完全にソ連の内海にする。

 

 むしろこれができなかったために、ソ連やロシアは、その後のシベリアの統治を困難にしているわけで。

 

 そして近年、中国が北海道に影響を及ぼしているらしい。

 

 中国にとっても、北海道は地理的に重要な位置。

 

 ロシアと中国から迫られる、という、二人の女性の間で揺れ動く北海道。例えていうなら、正に「気まぐれオレンジロード」状態だったのだ!(実はこれが言いたかっただけ)

 

 

 

 

2024年3月3日追記

 

 管理人は地理好きで、地図好きです。地図で北海道周辺の極東地方を見てみると、ほんとに興味深い配置になっていると、つくづく思います。

 

 もし、北海道がロシア領だったなら。

 

 札幌は間違いなく、極東の政治、行政、経済、軍事の中心都市となっていたでしょう。

 

 それが北海道がロシア領ではないばかりに、極東の中心がウラジオストクハバロフスクユジノサハリンスクなどに分散してしまっている。

 

 北海道開拓の意味は、20世紀以降の歴史にも影響を残しています。