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お待たせ!極東速報!!(2021年9月25日)

今回も北海道新聞による北方領土や極東の話題です。

 

2021年、択捉島にて、元軍人による軍国主義教育がなされようとしていた!

 

果たしてどうなってしまうのか?

 

 

ここから

 

 

 

 

 

 

更新が滞っていてすんまへん。いろいろと忙しかったもので。

 

なぜ、久々に更新する気になったかと言うと、またもや北海道のトップ新聞である北海道新聞に、小っちゃく北方領土ニュースが掲載されていたためです!

 

 北海道新聞でこれほど扱いが小さいということは、全国的には見向きもされないだろう、と思われます。

 

 ・・・・・なお、これまで掲載してきた北方領土関係のニュースは、内容が「アレ」過ぎたんで、掲載を見合わせます。あしからず。

 

 さて、今回は一気に2つもご紹介します!でも、どちらも北海道新聞の第6面という、またまた地味なところに小さめに掲載されていました。フィリピンの大統領選挙の方が大きく扱われていました。

 

 

 まず最初は、

 

 

択捉島で愛国教育 物議  国歌流し起立強要」

 

という見出し。

 

以下、原文のまま掲載

 

 

「ロシアが実効支配する北方領土択捉島の中心地・紗那(ロシア名:クリーリスク」の公立学校で9月から、軍出身の校長が独自の「愛国教育」を行っていることが物議を醸している。」

 

 

 なんとロシア軍出身の校長が「愛国教育」を無理強いしている、と!

「独自の」とあるように、どうやらロシア政府が決めた教育方針には沿っていないようです。

 

 

 「毎朝授業前にロシア国歌を流し、教員や児童に起立を強要。国歌は周辺にも響き渡り、一部の住民から批判の声が上がっている。」

 

 国歌を歌うこと自体はね、嫌ではないと思うのですよ。日本だってプロ野球やサッカーの代表試合の前に国歌斉唱が行われますし。

 

 しかし毎朝聞かされるとなると、ウンザリするかも。

 

 ソ連の時代なら、考えられることです。現在でも北朝鮮とか中国などでは、行われていても不思議ではないかもしれない。

 

 しかし今では「堕落した資本主義」の一国となったロシアですよ。

 日本は堕落した国々の先輩!

 まあ、堕落しているのは当たっているけど。なんせ日本のアダルト、いやセクシービデオの輸出は世界トップレベル。中国はもちろんのこと、アジアでトップシェアを誇っているらしい。

 

 それはおいておき、今ではロシアの若者もネットをバンバン使って海外の情報に詳しい。

 ロシア映画を見たけど、フツーにハリウッド映画並みに面白いし、下品なものもあった。

 

 それだけに、今更、旧ソ連のようなことをしてもねえ。そりゃ不満たらたらでしょうよ。

 

 

 「同島の地元紙「赤い灯台」などによると、軍に23年間勤めた元大佐のゴルバチョフ校長が国歌を毎日、午前8時35分から流し、教員や児童に起立を強要する校則を導入した。」

 

 

 

 なんと!校長の名前が「ゴルバチョフ」!!!

 

 最初に見たとき、驚いちゃって。「もしかしてあのゴルビー?」って。

 

 このゴルバチョフ校長は、全世界のオッサン以上なら誰でも知っているゴルビーではなく、別人のゴルバチョフ氏、とのこと。しかしなんか運命を感じちゃいますね。

 

 地味に地元紙の名前が「赤い灯台」ってのも気になりますね。まだ「赤」にこだわりがあるのでしょうか?

 

 

 

 「同紙のインスタグラムには「なぜ子どもの脳に偽の愛国心を植え付けるのか」「軍人が校長になれるのか」「従わない人は軍事刑務所に入れられるのか」などと批判が相次いだ。

 

 

 この反応に、ロシアも確実に変わっているんだ、と実感できます。

 

 「なぜ子どもの脳に偽の愛国心を植え付けるのか」と言う意見。長い「ソ連」という時代を生きていた世代もいると思うんですよ。その人たちはどう思ったのか。こういう意見が出てくる、ということは、その後の民主時代で育ってきた若い世代だと思います。「偽の愛国心」という言葉が印象的です。

 

 なお、北方領土の人たちの愛国心が低い、というわけではありません。

 先日行われたロシア下院選挙において、北方領土は極東の他の地域よりも断然高い

投票率であった、とのこと。今や北方領土の人たちにとっても四島は故郷であり、ロシア領であることが当たり前になっている。

 逆に言えば、そういう常識が作られるまで日本が根本解決を避けてきた、ともいえるわけで、実質的な「領土化」も、時間とともに進行している実態を思い知らされます。

 

 

 

 「軍人が校長になれるのか」

 この批判も意外でしたね。冷戦が終わったとはいえ、いまだロシアには「軍事大国」というイメージがあります。また、ロシアに限らず、日本以外では軍出身者が教育現場に携わることにタブーは無いのではないか、と思っていました。

 そのロシアでも、教育に軍が関係することに不安があるようです。そしてそれを平然と表明できる。

 

 

 

 「従わない人は軍事刑務所に入れられるのか」

 これはジョークや皮肉でしょうか?

 いや、冷戦期を知っているロシア人なら、本気で心配しているようにも思えます。実際、ソ連時代には「収容所」があったらしい。今でも「あの国」には収容所がありますよね。

 もしかしたら、現地のロシアの人々も、「あの時代」が戻ることに不安を持っているのかもしれない。実際に経験してきただけに、日本人以上に切実かもしれない。

 

 なお、ソ連崩壊時に日本ではバブルに浮かれ、ワインを飲んでジュリアナ東京でパンツを覗いていた、らしい。だって田舎者だから知らねーし!!

 

 

 

 それはさておき

 

 

 

ゴルバチョフ校長は、国旗掲揚と国歌斉唱を自身の生活の一部とし「子供が国家の象徴を知り、敬意を払うことは悪いことではない」と反論している」

 

 

 「子供が国家の象徴を知り、敬意を払うことは悪いことではない」

 

 これに賛同する人は日本でもいると思います。ただ、それを強要するかどうか、となると違ってくる。

 これが私立なら、日本だろうとロシアだろうと問題にはならないかもしれない。

 

 しかし「公立」である以上、個人がどんなに思っていても気をつけなければいけないでしょう。今回は「保守」「右派」ですが、「革新」「左派」も同様。

 

 

 モスクワから見れば「辺境」である北方領土でも、確実にソ連の影は消えつつあるようです。つーかもう消えた?

 

 

 

 

 もう一つ。

 

 

「ロシア極東で墜落事故続発」

という見出し。

 

 

「ロシア極東カムチャッカ半島で24日、連邦保安局のKa27対潜哨戒ヘリコプターが飛行訓練中、半島南部の山中に墜落した」

 

 とのこと。

 

「極東ハバロフスクでも、航空通信設備の検査会社が所有する小型機アントノフ26が消息を絶ち、丘陵地帯に墜落しているのが23日に発見された」

 

「極東では7月以降、アントノフ26や観光ヘリコプター、戦闘機などの墜落事故が5件発生している」

 

 

 とのこと。

 

 で、早速、グーグルで検索してみたところ!

 

 すぐにいくつもの墜落事故が出てきた!

 

 

 7月6日、29人を乗せた旅客機が音信不通

 

 8月12日、17人が乗っていた観光ヘリコプターが墜落。8人死亡。

 

 もともとロシアの航空会社の評判はよろしくなかったけど、ここまで死亡事故が頻発するとは。

 

 ロシアの極東統治の実態の一端を垣間見たように思います。

 

亡くなった方々に、心よりお悔やみ申し上げます。

 

 以上。

 

 

 

2024年3月3日追記

 

 当時の行き過ぎた軍国主義的教育は、地元の教員たちによって疑義が出されました。

 言論の縛りが強いプーチン政権下とはいえ、異なる意見が出たことに驚き、ロシアは本当に豊かになったんだ、と思ったものです。

 

 そう、侵攻前までは、ロシアには言論の自由が確かにあった。

 

 それから2年が経過した今。

 

 今朝の読売新聞によると、ロシアでは愛国主義的な教育色が強まり、ウクライナ侵攻も肯定的教えられている、とのこと。

 

 ロシアの若者を、イデオロギーが支配した時代、冷戦時代、「西VS東」の時代、に逆戻りさせるつもりか?

 

 それぞれの国には、それぞれの国柄を反映した教育がなされるべきと思います。

 

 しかし、時代に逆行した教育がなされるのは、不幸としか言いようがない。

 

 イデオロギー闘争を持続させたいお爺ちゃんたちに「洗脳」される、ロシアの若者が不憫でなりません。

 

 日本だっていまだに、「右」と「左」だけに強引に分けようとしていますけどね。マスコミの上の人たちは。