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北方領土 トンデモ解決案 その1(2021年8月24日掲載)

 北方領土解決について、素人が考えた案です。

 

 文の調子がやや気にかかる方もおられるかもしれませんが、修正せずに掲載します。

 

 

 

 ここから。

 

 

 

 

 

 

 

 前回の記事で、国後島からの亡命希望者について書きましたが、なんとこれが北方領土問題の主権問題にもかかわる「やっかいな」問題だったとのこと!

 

 つまり対応を間違えれば国後島のロシアの領有を認めることになりかねない、と。

 

 やっぱりロシアだね!そうこなくっちゃ!「なんかある」のがロシアですよ。

 

 ロシアは先月から北方領土への新しい経済政策を発表したばかり。この亡命騒ぎも一連の「揺さぶり」だとしたら、まあ日本のことをよく理解していらっしゃる。

 

 え?もちろん、妄想かもしれないですよ。そんなもんだよ。

 

 
 せっかく北方領土の話題が出たので、ここで管理人が個人的に考えている「北方領土返還案」を披露したいと思います。

 なお、妄想の域を出ていない、あくまでも素人がぶち上げる案であることを理解していただきたい。「4島一括返還!」から一歩も引けない、という方は気分を害されるかもしれない。

 でも、一括返還の方に聞きたいのだが、その文言を繰り返してここまでの70年間、いやもう80年にもなろうとする間、1ミリでも解決に近づきましたか?

 揺さぶられて、貢がされてばっかりじゃん。しかもこれからも解決する気配が見えない。

 そうこうしている間に実効支配の年月だけが積み重なっていく。

 

 領土主張は一歩も引けないことは原則ではあるものの、そろそろ「他の案」を提起する、だけでも許される空気にしないと、解決なんてありえなくなる。

 

 というわけで、戦後世代の自分が、トンデモ解決案を開陳してみます。

 

 

 ・・・・と言いつつ、いきなり厳しい見通しから。

 

 択捉島の返還はありえない、ということ。

 

 ロシアが巨額を投資した基地があるとのこと。そして地図を見るとわかるように、北方領土はロシアにとって、唯一と言える太平洋への玄関口。

 

 極東の地図を見てみると、日本列島ってつくづく罪な位置にある。この細長い列島一つでロシア、中国、韓国、北朝鮮を太平洋から内側に押しこめてしまっている!

 

 その中でも北海道に注目してみると、北海道という島一つで日本海、太平洋、オホーツク海を分断してしまっているのです!

 北海道があるだけで、これらの海はそれぞれ別の海域になってしまっている。

 

 しかもオホーツク海は冬は流氷によって閉ざされるため、通年の交通路の確保が難しい。

 さらに言えば、近年、地球温暖化によって北極の氷が解けたことで「北極海航路」の実現性が高まっていますが、その東側の玄関口にあたるのも北海道。この辺りで最も規模の大きい港は釧路。北極海航路の重要拠点としても北海道は重要です。

 

 少し遠回りになってしまうけど、北海道の鉄道路線廃線の話がよく出ています。

 本当の赤字路線は仕方ないです。

 

 しかしここでも日本地図ではなく、世界地図を見てほしい。

 

 廃線対象の釧網本線ですが、よく見ると太平洋側とオホーツク海側を結ぶ重要路線。ロシアがわざわざ大きく迂回しないといけないところを、線路一つで最短距離の移動ができるのです。

 他にも石北本線、宗谷本線を世界地図で見ると、オホーツク海樺太と接続しているのがわかります。

 赤字路線を無理して残せ、とは言わないけれど、釧網本線、宗谷本線、石北本線は国防上からも残す価値はあると思いますがね。

 

 脱線しましたが、戦略的な観点から、ロシアが択捉島の返還に応じるとは考えずらいですね。

 

 

 しかし!

 

 一方でロシアは北方領土をはじめとした千島列島、もっと言えば極東全域の統治に難儀している、と思われます。

 

 またまた世界地図を見ていただきたい。

 

 ロシアは広大な領土を有しているのがわかります。なんせ一つの国で欧州から東の果てまで統治下においていますからね。

 広さで見ると「スッゲー国!」となります。

 

 が!人口は意外にも日本と同じくらいの1億4千万人くらい。

 

 あのデッカイ領土に日本と同じくらいしか住んでいないんですよ!!

 

 しかもですね、その人口も領土内に均等に分布しているわけではなく、モスクワやサンクトペテルブルグのある欧州側に偏在している!

 

 欧州側には1000万人以上のモスクワをはじめ、欧州内でも規模の大きい大都市が複数ありますが、極東ではウラジオストクの60万人が最大。

 

 都市は周辺物資を集積し、市場取引されることで周囲に通貨をばらまくエンジンとなりますが、60万人ではロシアの極東の全域の経済を動かすほどの核にはなりえない。

 モスクワは大都市ながら、はるか遠くの領土の正反対にあるため、モスクワの経済的求心力も及ばない。

 

 また、北海道のさらに北にあるために生産できる作物の量、種類に限りがあり、湿地も多いので農業可能地も広くはない。

 2010年のデータで言うと、極東全体の農業生産量と北海道がほぼ同等くらい。あの広大な領土と比較して、ですよ!

 

 そして、何よりも農産物は需要が無いと意味がない。

 もし、極東地域の生産物をモスクワのある欧州側に輸送しようとすると、非常に多額のコストが発生してしまう。だって、ヨーロッパから日本へお取り寄せするようなものですもん。それでも高価なもの、貴重なモノならお取り寄せもするけども、農産品は日用品だからそんなに高価なものではなく、欧州側でも賄えてしまえる。プーチン大統領は極東からの輸送に補助金を出しているらしいけど、それはまさに「コスト」そのもの。

 

 そう、ロシアにとっても極東統治は「重荷」になっている側面もあるわけです。

 

 つまり、ロシアは広大な領土ではあるけれど、経済圏は単一とは言えず、同じ国内なのに欧州側と極東側で分裂している!

 

 

 長くなるので続きます。