この週末から「新庄、日本ハム監督就任」という報道が散見されるようになり、今日の道内のスポーツ紙の多くが「稲葉GM、新庄監督、決定!」としています。
日本ハムファンでは「大本営」とされるスポニチでも報道されていることから、ほぼ確定なのかもしれない。(正式決定はわかんない)
しかし道民の多くが「え?新庄でいいの?」と戸惑っていることと思う。
なんせ選手としての実績はともかく、指導者としての実績はゼロ。てっきしバリ島で生涯を過ごすのかと思っていた。
つーか、新庄氏の現役時代を知る世代から見ても、「大丈夫なの?」と疑問に感じている人もいるとおもう。
なんせ新庄は現役の阪神時代も、「ヘアヌード写真集を出すから引退する」と騒動になったり、いきなりの投手転向、実戦登板など、それまでの日本球界では見受けられない奇怪なことばかり起こしていたし。
そしていきなりのメジャー移籍!
誰もが「アメリカじゃ通用しないよ」と思っていたら、なんと思いのほか馴染んでしまった!
・・・と思ったら今度はいきなりの日本ハム移籍宣言!
北海道に来てからの新庄の奔放っぷりは言うに及ばず。年齢を重ねるごとに「遊び」がどんどん加速していった。
日本ハムの北海道移転の成功要因の一つに、新庄の加入があると思うんですよね。
プロ不毛の地であったとはいえ、移転してくるのは地味な日本ハム。
それだけであったら根付くまで時間がかかったかもしれない。
しかし、野球に関わらず芸能人としても全国級のスター性のあった新庄が加入して、好き放題したおかげで、いきなり大注目を集めました。
そして開幕早々のヒーローインタビューで、いきなりの引退宣言ですよ。
ほんと、好きに生きてるなあ、という感じ。
格好や行動ばかり「大人」であろうと無理をするよりも、よっぽど人生を楽しんでいるように思います。
その新庄が、コーチも経ずにいきなり監督?
しかし一方で、多くの道民にとって、これはデジャブなのでは?
10年前のこの時期、栗山氏の監督就任が発表されました。
失礼な言い方になるけど、それまで栗山氏へのイメージって、球界の人というよりもテレビキャスターというか、タレントに近いものがあった。
正直、「元プロ野球選手」を離れて芸能としての人生を歩んでいるように思えまして。
その人物が、いきなり監督?
3~4年の暗黒時代への突入を予感しました。
それがどうだろう。この10年は優勝も見れたし、なかなかスリリングな時間になったじゃないか!
中田や西川、中島、吉川、増井、レアード等々。
栗山監督によって「発掘」された選手も多かったし、何よりも大谷ですよ。
これはどこからも異論はないと思うけど、栗山監督じゃなかったら二刀流は実現しなかった。
だって日本ハムファンですら、最初は疑問に思ったもの。つーか無理だろう、と。どっちかに専念しないとどっちもダメになってモッタイナイと。
しかし、見事に両方で開花させ、野球観戦に新たなスタイルを付け加えました。
2016年シーズンは、本当に面白いシーズンだった!「野球って、面白いんだ!」と思わせてくれるシーズンでした。常勝西武でも見ることができなかった、華やかなシーズンでした。
栗山監督は日本ハムの歴史に、大きな功績を残しました。
だから、新庄監督にも戸惑わなくていい!
むしろ自分は安心してしまった。栗山監督と同じ成果にはならないかもしれない。でも、この10年間もああいうのを見せられて、今更、地味な野球観戦に戻れますか?
もう、大谷の登場で日本ハムファンの「野球脳」は破壊されています。
むしろ「もっと刺激をよこせ!」でしょう。
それには新庄監督は答えてくれそう。この際、結果なんて残さなくていいです(爆笑)!
前任を意識する、過去の慣例を踏襲する、なんて最も新庄氏から縁遠いので、好きにやってくれ!!
上記のように、新庄氏は関係が重んじられる野球の世界で、実に奔放にふるまい、引退後もバリ島で悠々と過ごしていた様子。
コロナの生活で、行動も厳しく制限されてきました。今はチームの成績よりも、新庄氏の生き方が必要とされているように思います。とはいっても、もちろん一般人が新庄氏と同じ行動をできるわけがありません。
ぜひ、球場という非日常の空間で、見せてほしいと思ってしまう。
・・・・これで新庄監督じゃなかったら、すぐに記事を消します。