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高校生にお勧めしない、夏の図書3選

外出がはばかられる今、読書が注目されています(?)。

 

春もいよいよ終わり、梅雨を超えて夏になるころになると、毎年、出版社から「夏の百選」なるものが発表されますね。


ひと夏に百冊も読めるわけがないけども、「夏の百選が発表された」と聞くと、真夏の青天の下、海を見ながら読書をする情景を思い浮かべてしまう人もいるのではないでしょうか。

 

管理人もかつて高校生のころ、「夏の百選」に挑戦したことがあります。

しかも「名著」とされるものばかり。

 

芥川龍之介夏目漱石太宰治など。

 

名前は知っていても、いざ読もうとなるとすぼんでしまう人が多いのでは?

 

自分は高校の夏に、あえてこれらの「偉大な作家」に挑戦しました。だからといってブンガクを語れるようになったわけではないけどね。

でも「俺は名著を読んだぞ!」というアリバイを作ることができました。

 

こういう感じで、昔の「夏の百選」は、なんだか堅苦しいものばかりが並んでいたのだけど、最近の百選は、バラエティが広いらしいね。

 

でも中には管理人のように、この機会に「あえて」有名だけど近寄りがたい作品に挑戦しよう、という高校生もいるかもしれない。挑戦することは素晴らしい。意味なんて分からなくても、何かは残るはず。

 

しかし!世の中には、そんなに無理して読まなくてもいい、という有名作品もある。

 

今回はそんな、青春真っ盛りの高校生なら読まなくていい、という作品を紹介したい。この作品を読むくらいなら、もっとゲームとかコスメに力を入れるべし!

 

なお、あくまでも管理人の視点であるので、これから上げる作品の熱烈なファンの方もいるのは事実です。そして、あくまでも「高校生の内には」という意味で、社会に出てしばらくして味わうことができると思う。あんまり背伸びし過ぎてもね。

 

というわけで、早速ご紹介する。

 

 

 

 

罪と罰 ドフトエフスキー

 

かなり「ブンガク」っぽい風を感じます。とにかく心理描写が細かい!細かいのはブンガク的には評価が高いのだろうけど、とにかく長いしまどろっこしい!

どうやら主人公は、あるお店の御婆さんを殺そうとしているようなんだけど、その動機だかなんだかを語るのが長ったらしい。もう、いっそのこと一思いにヤれよ!と言ってしまいたくなる。

 

で、自分はかなり序盤の内に挫折しました。あれから26年くらいたつけど、いまだに「続きを読もう」と思いません。でも、文学好きなら読みごたえがあるんだろうな、とは思う。

 

 

 

 

2,若きウェルテルの悩み ゲーテ

 

 このゲーテという人は有名人だけど、作品がどれも沈鬱。ちなみに「鬱」って漢字を書けるかい?

 それはおいておくとして、この有名な表題作も、辛いねえ。

 恋愛について、そんなに語れないけど言っておくと、案外すぐに「次」がすぐに見つかるもんよ。

 

 

 

 

3,華岡青洲の妻 有吉佐和子

 

 華岡青洲と言えば、江戸時代に世界で初めて全身麻酔を行って手術を成功させた、日本医学の巨人。タイトルを見ると、その偉人の妻となっている。

 これはプロジェクトX並みの、壮大な医学ロマンに違いない!

 

  「男たちは悩んでいた。妻たちがそれを支えた」

 

 こういうのを期待していたわけですよ。これなら若い高校生にもぜひおすすめし、偉人から多くを学べるはず!

 

 ・・・・・・しかし、実態は違った。その本質は、ひたすら続く嫁姑戦争。

 しかも「陰湿な方」で、そのレベルもかなり高い部類。

 最後は一応、「妻」が「お義母さん」に勝つんだけど、その勝ち方も実に陰鬱!

 そう、この作品では「陰」と「鬱」が奇跡の合体をしてしまうのだ!

 

 これはさすがに高校生、しかも女子高生には早すぎるだろ。

 別の意味で「大人の階段」「大人の世界への扉」には違いないんだけど。

 

 「早く大人になりたい!」という、そこの高校生諸君!

 

 そんなに大人になりたいのなら、この作品を読むべし!

  思わず「もう少し子供でいいや。」と思ってしまうはず。

 

 

 以上が「高校生にはお勧めしない図書」となる。

 

 繰り返すけど、上記の作品はあんまり文学の素養がない管理人が、軽い気持ちで上げているので、実際の文学的価値はわからず、また文学価値に関わらずそれぞれの作品のファンの方もおられると思います。その方々には心からお詫びします。一応、「罪と罰」以外は全編、読破しております。

 

 

 

 高校生は、黙って「スクールウォーズ」を、夏の間にコンプリートすべし!