今や当たり前になったカフェの全国チェーン。
20年前くらいに札幌にスターバックスが初めてできたときは、道内のニュース番組で大きく報道される程だったんですけどね。
今や当たり前になってしまった。
それまでは「喫茶店」という名前で、サラリーマンが商談する場所、もしくは大学生がスパゲティ(パスタじゃないよ)とかカレーライス、所によってはかつ丼を食べる場所、だったのが、ある年から急に「カフェ」と言い出して、おしゃれスポットになってしまった!
黒板にメニューを書きだし(それも全て英語で!)、オシャレな店員さんが、オシャレに対応する。店内の椅子もフカフカのソファー。
なんかね、あそこに座っているだけで自分がオシャレになったような気がしてくる!!
スターバックスの日本上陸によって、それまで「たまり場」のイメージだった喫茶店は、劇的にイメージチェンジしてしまいました。
で、同時に浮き彫りになってしまったのが、「コーヒーのことはよくわからないけど、カフェの雰囲気は味わいたい」という、非常に「ニワカ」の存在。
自分はコーヒーのことに詳しくないけど、「ほんにゃらフラペチーノ」が、もはやコーヒーではないことくらいはわかります。
でも、喫茶店って、そういう場所でもありましたよね。チョコパフェも必ずあるイメージ。
もちろん、コーヒーの味にこだわっている喫茶店、もしくはカフェもあると思うし、コーヒー好きの方には申し訳ないのだけど。
そういうライト層の取り込みもあり、スターバックスは「オシャレ」で「流行」の場所というイメージをいまだにキープし続けています。
・・・・・でも、だからこそ返って近寄りがたくもなってしまいました。
スターバックスの店内でコーヒーを「嗜んでいる」方々はみな、パソコンを開いているイメージがあります。
え?外でパソコンを開く用事なんてあるの?もちろん職種によってはあるとおもうけど。
「商談」の場所、が、言葉を変えて「ビジネス」の場所、それも「IT業界で一定の成功を収めている人が集まる場所」というイメージになってしまった感があります。
オシャレにもビジネスにも遠い自分にとって、スターバックスは近寄りがたい場所になってしまいました。
そんな中、数年前に札幌にコメダ珈琲が上陸。
コメダ珈琲も、コーヒーをメインにしているお店ですが、なんかスターバックスと違う!
なんかね、入りやすいの!雰囲気が!!
スターバックスはシックな感じで「オシャレ空気」がムンムンしていますが、コメダ珈琲は明るめで、オシャレな空気ではないけど清潔な感じがします。
なんか、スターバックスとは異なるんですよね。
で、オッサンの自分も抵抗なく入ることができます。
そしてコメダにはスポーツ新聞が置いてある!
考えて見てください!スターバックスでスポーツ新聞を開けますか?
精力増強剤の広告があるようなものを、広げることができますか?
でも、コメダならできてしまう。もちろん、エロ記事を開くのはモラルの点からご法度ですが。
なんか親しみやすいんですよね。
考えて見てください。
もし、スターバックスとコメダの両方で「スタッフ募集」があったら、あなたはどちらに応募しますか?(コーヒーの知識云々は別として)
自分はスターバックスには履歴書を送ることができません。だって、みんなオシャレなんだもん!
もちろんコメダでも清潔感は必須ですが。
そんなわけで、日常的に使うにはスターバックス、オシャレな気持ちに浸りたいのならスターバックス、と自分の中で決めています。
「オシャレな気持ちに浸りたい」と書くと、意識高い系への皮肉、みたいに思われるかもしれないけど、案外、これが大事な時もあったりする。