昨年の通称「ウ〇コ事件」以降、意識低い系による意識高い系への弾圧が加速しつつある今日この頃、レジスタンス活動に勤しむ同志諸君はいかがお過ごしか?
昨年末、意識高い系の「大物」であるNHKエグゼクティブアナウンサーが、意識低い系の奸計に嵌って失脚させられてしまったニュースは、意識高い系界を震撼とさせた。
その衝撃の余韻がまだ残っている最中、またもや意識高い系のカリスマが失脚させられてしまった!
そのカリスマとはもちろん、あの「国際政治学者」である。
東京大学卒業、(オッサンに受けそうな)美貌を持ち、来ている服装もエレガント。元中央官僚でやり手のビジネスマンという夫を持ち、タワーマンションに住む。
絵にかいたような「意識高い系」っぷり!!
彼女のSNS情報もとても意識が高い。
意識の高そうなカフェでオシャレそうなラテを飲む。「ナントカフラペチーノ」とか言って、コーヒーだかチョコレートパフェだかわからないようなものを飲むパンピーとは違う!と主張している。
・・・・・つーか、これ真面目に聞きたいんだけど、東京の有閑マダムって、毎日、昼間にシャンパンを飲まないと、「セレブ」って認められないの?そのあと仕事になんないでしょ。
・・・・・また、意識の高そうなジムへ、「昼間に」通っている姿をアピールすることで、「仕事もやっているけど、昼間に自由な時間もある」というスタイルを印象づけることに成功。
出来過ぎた「意識高い系」っぷり!
何よりも意識高い系において彼女を特別な存在にしているのが「国際政治学者」という、意識高い系の中でも一部の人間にしか名乗ることが許されない、ハイグレードステータスを有していること。
「国際」がついていることで見ている側に「なんかワールドワイドでスゴそう」という感想を抱かせ、「学者」とつくことで「賢そう」と思わせる。
完璧な称号である。
・・・・・余談ですが、「博士」も色々とあるので注意が必要。管理人はかつて、社会人大学院に通いたいと思って母校に問い合わせしたことがある。軽く聞くつもりだったのに、係の人がわざわざ講座の教授先生につないでくれてしまった。
で、その時に言われたのが、社会で働きながらだと「論文博士」、通称「ロンバク」にしかなれない、ということ。
自分は細菌学の講座に問い合わせたんだけど、「博士号」にも、本当に地道に実験してデータを取って、考察してまとめた論文が、厳しい審査を経て認められたうえで与えられる「博士号」と、自分で実験しないで他の人の研究結果や論文をまとめて論文を作る「論文博士」とあるらしい。
細菌学を研究する、となると、例えば「20時間培養した後、調査する」となると、例え深夜2時だろうが昼間の3時だろうが、20時間後にはその場にいて、そこから調査しなければならないわけです。それは社会で働きながらは無理!
そのため、社会人大学院では実験せずに論文をまとめるだけの「ロンバク」がメインだそうで。
この時、考えたんだよね。研究がしたいのか、「博士号」が欲しいのか。肩書が欲しいわけではなかったので、社会人大学院はあきらめました。
また、大学院に残って学位をとった友人にも聞いたんだけど、正直、学者さんの世界では「ロンバク」は明らかに下に見られていたんだよね。
中途半端な肩書を得て、本物の「博士」にあったときに肩身の狭い思いをするくらいなら、鼻っから持っていないほうがいいや、と博士号への思いを断ちました。
話を戻すと・・・・・
このニュース以来、彼女が学生時代に何かの大賞を受賞した論文が「何をいっているのかわからない」「具体的な内容がない」と批判の的になっているが、その批判は間違っていると言わざるを得ない。
「何をいっているのかわからない」ということは、「責任を回避している」ということである。
どんな文章でも、断言してしまうと違ったときに「責任問題」が発生してしまう。
真の意識高い系の文章は、「なんか凄そうなことを言っているけど、責任を取らなくていいようになっている」というものである。
コメントもしかり。なんか難しそうなことを言っているけど、実は何をいっているのかわからないコメント、こそ、意識高い系においては優秀とされる。
以下の動画を見てほしい。
【k歴詐ショーン】ショーンKの経歴詐称とは思えない華麗なコメント集(英語有)【良い声】 - YouTube
管理人はこれを3回見たんだけど、結局何をいっているのかわからない!
でも、ここで「何を言っているのかわかんないんだけど」と言うと、「バカじゃねーの!」と言われてしまうのではないか、と思い、本音を言えなかった。
結局これ、何を言っているの?
とにかく、この動画こそ、優秀な意識高い系コメントである。
なお、強いて彼女の論文の間違いを上げるとすると、文中で「生き様」という言葉を使ってしまった点。これはいけない。いかにも長渕剛の歌で使われてそうな「泥臭さ」を感じさせてしまう。意識高い系にとって「泥臭さ」は対極に位置している。
ここはやはり「生き様」などというダサイ表現ではなく「トータルライフスタイル」「ナチュラルジャパニーズライスプラン」などと表現すると、100点満点だったのに、と悔やまれてならない。
なお、モノホンの外人に通じるかどうかはどうだっていい。日本人向けに「何かのマウント」を取れればいいのだ!!
社会問題を憂い、問題解決のために断言する、提起する、のは本当の「意識の高い人」であるが、自分を売り込むことを優先し、責任を取らなくていいようにする、のが「意識高い系」である。
パンピーはこの違いに気づいてほしい。
いずれにしろ、またもや意識高い系の巨星が意識低い系の餌食になってしまった。
意識高い系諸君、今こそ団結して不撓不屈の精神で耐え抜け!