管理人のキロポストは40代です。
もっと言うと40代前半です。
この世代は、特に男は思春期の頃にバブルが崩壊した世代です。
バブルの恩恵を受けていないどころか、負の遺産ばっかり受け取ってきた世代です。
北海道の僻地に住んでいた自分にとって、深夜に親の目を盗んで視聴していた「トゥナイト2」が、東京の流行の最先端を知る手段でした。
そしてそのころ、トゥナイト2で頻繁に取り上げられていたのが「ジュリアナ東京」です。
ブラウン管越しに見るジュリアナ東京の様子は、凄まじかった!!
七色に輝く照明のもと、男も女も狂ったように踊っている!しかも女は「すんごいきわどい恰好」をしているじゃないか!!
どういうことだ!東京は堕落している!!うらやま・・・いや、けしからん!!
とにかく、そこにある「東京」の姿は、バブル崩壊などなかったかのように派手に遊ぶ東京都民の姿でした。
東京は凄いことになっているぞ!と思ったものです。
あのころの東京や大阪などの大都市は、原色に溢れていました。
なんせ「お金が余って余って仕方なかった」という時代だっただけに、人々の心も派手になっていたのかもしれません。
そんな中、ベネトンが人気を集めていました。
進学と同時に札幌に出てきた時、駅前通りにベネトンのショップがあったのですが、そこでベネトンのカラフルな服を見て、自分は魅了されてしまいまして。
ああ、なんて都会的な色合いだろうか!と。
まだお金を持たない身分だったので、当時は購入することはできませんでした。
その後、月日は流れ、いつの間にかユニクロを着るのが当たり前となっていきました。服装事態に無頓着になっていきました。何を着ても一緒、という感じで。
久しぶりにネットで、ベネトンの服を見かけました。
そこで一気に昔のベネトンへの憧れが再燃してしまった!!
眩いばかりの原色、柄もくそもない単色の羅列、その平坦な広がり。
これだ!俺の求めていたファッションは、これだったんだ!!
にわかに心が踊りだす40代の男。
すぐさまベネトンを検索し、オンラインでリストをチェック。
でもね、なんかイマイチなんですよ。
今のベネトンって、なんかおとなしい、というか、他のブランドと同じような感じ。ユニクロにもあるんじゃないか、と思うくらい。
あの昔の「他を圧倒するほどの派手さ」「悪趣味と紙一重の賑やかさ」が感じられない。
原色の眩さで他のブランドを、完全に一線を画していた時代と違う!!
でも!そんな中にも原色だけのニットがあった!なんと22000円!
でも、憧れのベネトンのためなら、思い切って!
・・・・と思ったら、家族や周囲の猛反対で断念。
一言「ダサイ!」ってさ。
なんでさ!と叫んでしまいましたが、今の感覚では「ださい」とのこと。
で、22000円のニットの購入計画はもちろん却下。
でも、一度、あれを着て札幌の町中を歩きたかったなあ。
なお、1400円のベネトン靴下を購入したのはトップシークレット。
皆さんも、若いころは好きだったのに、今では「ダサイ」と言われてしまうファッションってないですか?
人からどう見えるか、なんてどうでもいい!自分が最高と思える服装をして騒げる日が、一日くらい、あってほしいと願う今日この頃。