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なぜ、知床岬に太陽光パネルを設置することに反対するのか

 

*今回、知床に関する記事を始める前に、管理人は以下のことを大前提としております。

 ①人命が第一であるということ。

  2年前に痛ましい事故が発生してしまいました。今後、同じ事態を引き起こさないために安全策が講じられるべき、と考えております。

 

 ②太陽光発電なら何でも反対、ではないということ。

  太陽光発電のみならず、再生可能エネルギーの推進に、すべて反対する、ということではありません。

  しかし、近年、問題になっているのは、国立公園内の自然を破壊してまで太陽光発電を設置する、ということ。ルールなき再エネ推進には、断固反対します。

 

 

 

 

 

 

 

 知床岬に太陽光発電を設置する計画がある、と、1か月前に報道がされてから、徐々に注目を集め始めました。

 

 案の定、というか、全国から反対の声が上がっています。

 

 

 

 なぜ、知床岬に太陽光発電を設置することに反対するのか、ですが、世界自然遺産だから、です。

 

 もともと知床が世界遺産に登録された際にも、域内の人口物などへの対処について、条件が付けられていました。

 なので、本来は、新たな人工物を設置しないのが原則のはず。

 実際、オマーン・ドイツ・イギリスなどの世界遺産は、それぞれ開発が進んだために登録が抹消されてしまいました。

 

 知床岬は、まさに世界遺産の最深部に当たる場所。

 そこにある木々を伐採して264枚もの太陽光発電を設置する、というのは、世界遺産の主旨に反しています。

 

 また、そもそも、知床は昭和の時代から、国内の自然保護運動(政治に利用された面も含める)の中心的な存在として、数年あるいは数十年の単位で話題になってきました。

 知床には、国内のナショナルトラスト運動の先駆けとなった「知床100平方メートル運動」の土地もあり、「自然保護」の象徴として認知されてきました。

 

 世界遺産登録は、その保護運動の帰結として、認識されたはず。

 

 つーかね、40年前にも知床伐採問題というのが勃発して、国会で取り上げられるまでの社会問題になったんだけどね。斜里町長選挙が全国の注目を集めちゃったんだよ?

 あの時の伐採計画は、当時は合法だった国立公園内の木を伐採して、その跡地に植林をする、という、フツーの営林活動だった。それがおかしな方向へと向かってしまったわけです。

 

 植林すると、といっても「ダメだ!」となったのに、太陽光パネルなんて設置したら、木も生えてきません。

 

 つーか、知床のどこにパネルを設置しようとしてるかわかる?

 避難港の文吉港の周辺。オホーツク海側。

 で、知床岬の写真を見てください。山でしょ?

 オホーツク海側なんだから、北側の斜面です。南向いてないじゃん!

 また、知床なんて一年の大半は雪に覆われています。

 知床横断道路もGWに合わせて、無理やり除雪して開通させています。雪の壁の中を車が通ります。

 シーズンなんて、五か月もないのではないか?

 雪に覆われるのだから、当然、発電なんてできません。また、雪の重みでパネルが破損する事例も報告されています。

 ソーラーパネルには、有害物質も使用されています。

 もし、パネルが破損してそれらの有害物質が地面に浸透してしまったら、植生に大きな影響を与えてしまいます。

 2月からの1か月間は、流氷に覆われるので、上陸できません。

 

*余談だけど、北海道新幹線の建設の際に「有害物質の含まれた汚染土をどうするか」というのが北海道新聞などでも問題になっていたけど、太陽光発電パネルなんていう、有害物質を含んだ人工物の設置は無条件なんですね。アスベストのある建物は「有害だ!」と壊すのに、カドミウムはOKなのはなぜ?イタイイタイ病の原因になったけど。

 

 また、今年、仙台などで太陽光発電の火災が発生しましたが、その際、有害物質が飛散する恐れがあったため、消火活動ができなかったそうです。

 

 知床岬で起こったらどうすんの?

 

 ここまでわかって、反対している。

 

 脊髄反社で逆張りするほうこそ、知能が低いのでは?

 

 

 で、他の地域の事例を調べてみたんですよね。

 

 富士山は、ライブ配信が行われていますね。

 これは、7月から9月までの期間限定で、臨時の携帯基地局が設置されるそうです。

 電源は山小屋の発電機。

 

 これでいいじゃん。

 

 知床も、観光期間はそんなに長くないのだから、観光シーズンに限定して文吉港に基地局を設置する。その間だけ文吉港に人を常駐させて、発電機を設置する。

 どうしても灯台基地局を設置したい、というのであれば、シーズンだけの撤去可能な電線を設置する。

 

 

 つーか、むしろ富士山の山頂にソーラーパネルを敷き詰めたらどう?

 

 そもそも2年前の事故は、船が外洋向けではなかったり、内部に欠陥があったり、通信手段がおろそかだった、などという人災の面が大きかった。

 

 衛星電話などを使用すればいいのでは?

 

 

 つーか、全国の皆さんは、知床に何を求めているのか?

 

 手つかずの自然を求めているのでは?

 

 太陽光発電に反対してるのではない。

 「世界遺産に設置する」ことに反対している。

 

 

追記

 

 書いていて思ったのだけど、漁業関係者も希望している、と会ったけど、結局は冬はパネルが雪に覆われて発電できないんだから、意味ないじゃん。

 

 ますます、何で太陽光発電じゃなければだめなんだ?という思いを強くした。