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ロシア人「亡命者」続報!(2021年8月27日掲載)

 続いて、2021年8月のロシア人亡命者の続報になります。

 

 一応、「隣国からの侵入者」であるにも関わらず、日本、ロシア双方が「困ったな」という姿勢だったのが、なんとも・・・。

 

 「北方領土問題」と言って、双方の政府が駆け引きに使うものの、ミクロな部分ではそんなに緊張感のある問題ではないんだなあ、と実感したものです。

 まあ、北海道もクリル地方も、長閑な辺境地域ですもんね。 

 

 

 

ここから。

 

 

 

全国的にはすっかり忘れ去られた、北海道に上陸し亡命を希望したというロシア人男性のニュースですが、北海道新聞でさえも扱いが小さくなっております。

 本日、続報が掲載されていました。北海道新聞で扱いが小さいということは、全国的には全く報じられていないと思われますので、このロシア語のわからないロシアウォッチャーが管理人を務める当サイトでご紹介いたします。

 

 まず見出しですが、

 

 「国後島から上陸?ロシア人男性 日本政府処遇に苦慮」

 

 とあります。

 

 亡命希望のロシア人が標津町で保護されてから1週間が過ぎましたが、札幌出入国在留管理局(札幌入管)は詳細を明らかにしておらず、渡航方法も不明のまま、とのこと。

 

 で、ここから日本側が苦労していることが掲載されています。

 

 

 「北方四島を固有の領土とする日本政府の立場に沿えば、男性は国内を移動したに過ぎず、日本の法的立場を害さない形で男性をどう処遇するか苦慮しているとみられる」

 

 

 とのこと。

 

 で、これに続いて驚きの発言が掲載されていました!

 

 

 

 「「こういう事態は想定していなかった」。日本外務省関係者は、取材にこう打ち明けた」

 

 

 ええー!!!

 だって「不法占拠」されてからもうすぐ80年も経つんですよ!

 

 しかも日本とソ連の関係がかなり冷え切った冷戦時代もあったのに!

 

 だって、そこは「政府は色々と考えているんだろうなあ」と思うじゃないですか。

 様々なことが想定されて、それに対する対処の仕方が何百と用意されている、と。

 今回も素人とは違って、「政府関係者」は悠然と動いているんだろう、と。

 東京の非常に優秀な外務省は「特別な裏ルート」で交渉を行う、とか、警察庁公安委員会がコンピューターを駆使して情報戦を展開する、とか、ドラマとか映画じゃもっと「格好いい」方法での「暗闘」が行われていましたよ。

 
 管理人は高校時代に見た「マスターキートン」の影響を強く受けていますが、お願い、マスターキートンみたいな「スゴイ駆け引き」をやっていて!!!夢を壊さないで!!!

 

 仮にも紛争地域なのに、何も想定していなかったの?

 

 なんでもロシア側の総領事の方との面会も拒否している、とのこと。

 

 

 

 

 ・・・・・・それはさておき、亡命希望男性ですが、3年前にロシアの中部地方から国後島の島泊(ロシア名:ゴロブニク)近郊に移住してきた、とのこと。プーチン大統領が始めた、北方領土で1ヘクタールだかの土地を無償供与する、という政策に応募してきたらしい。

 で、国後島で彼に日本語を教えていたという友人が地元メディアに語ったところによると、「彼は日本に憧れ、ビザなし交流で札幌へ行こうとしたが参加できなかった。その後、コロナでビザなし交流が止まった」と語った。

 

 本当なら毎年1回、北海道と北方領土との間でビザなしの交流が行われています。

 

 
 じゃあ、これどーすんの?ってことですが、

 

 

 「そのまま四島に戻ることは認められないが、出国してしまえば後はわからない」と、外務省関係者は話しているとのこと。

 さすがに国後島に送り返すことはできないけども、成田でも国内の他の空港からでも日本の外に出てしまえば、後は好きにして、と。

 

 官邸筋も男性を「ただの不法在留ロシア人」として扱う考えを示しているそうです。

 

 

 以上

 

 

 

 2024年3月2日 追記

 

 今回の記事を掲載するにあたり、この事件のその後を調べてみたところ、このロシア人男性は、なんと、現在、日本に住んでいるそうです!亡命が成功したんかい!!

 やっぱりロシアには帰りたくなかったようですね。

 なお、現在の住所ですが、北海道ではない、とのこと。名前も変わっているそうです。

 

 ・・・・・・今後、ウクライナ問題が長引き、極東、とくに北方領土の補給がおろそかになれば、このような形での難民が増えるかもしれない。

 

 皆さんは、今回のようなケースを、どう思いますか?