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自然のピタゴラスイッチ・流氷 その1

 先日、ついに流氷が接岸した、とのニュースが!

 

 ・・・・・・正直言いますと、オホーツク地方で幼少期を過ごした身で言いますと、観光業の人はともかく、昔は地元では流氷にそんなに関心がありませんでした。

 

 昔は流氷の時期となると、オホーツク地方のドライブインドライブインってまだあるの?)とか、土産屋さんでは加藤登紀子の「知床慕情」がエンドレスで流れていたものです。なんつうか、無理やり「最果て感」を演出しようとしていたような。そう、いわゆる「最果てビジネス」ってやつですね。

 今はだいぶ違うけどね。小清水の道の駅に、モンベルのお店ができたりしています。小清水付近って、おかげでみんなオシャレなんだって。

 小清水町なんて、北海道でも知名度低いけどね。

 

 で、管理人の小学校くらい(細かい時期忘れた)にガリンコ号とかオーロラ号とか、流氷砕氷船が登場しましたが、地元では乗る人はいませんでした。

 

 札幌市民がテレビ塔に登らないようなものです。東京都民が東京タワーにいかないようなもんです。

 

 ただ、学生時代に知り合いの付き合いで行って初めて砕氷船にのったところ、これが良かった!かなりな迫力でして。

 お勧めします。

 

 で、この流氷ですが、川の水が凍って流れてくる、とか、氷にプランクトンがついていて、それが栄養分になる、とか言われていますね。

 

 地元民だからって、詳しいわけないです。管理人も上記のように考えていました。

 

 しかし!

 

 実は違った!!

 

 

 大人になってから流氷についても「アホ真面目」にお勉強してみたわけです。

 

 するとどうだろう、流氷とはオホーツク海だけではなく、東シベリアの広い範囲や日本列島まるごと関係する、壮大な自然のピタゴラスイッチだったのです!

 

 まず、一年前くらいの記事で、流氷はミネラル成分を運んでくる、と書きましたが(書いたよね?)、このミネラルの供給源は、広大なシベリアの森林や、アムール川流域に広がる湿地・湿原です。

 ほぼ手つかずの自然が残っているため、陸地からのミネラルが供給される。

 

 細菌、バクテリアでもいいのだけど、格好いいのでバクテリアでいうと、バクテリアが成長、増殖するのにミネラルが必須。特に鉄分が重要です。

 ある海域に鉄分をまいてみたところ、バクテリアが増えた、とか。

 

 これ、歯もそうです。歯周病を引き起こす細菌は、歯ぐきに「歯周炎」という炎症を起こして歯ぐきの粘膜を壊して、出血させます。その出血で出てきた血液の中の鉄分をエサにしてさらに増殖します。

 

 とにかく、ミネラルが多いとバクテリアが増える。ごめんなさい。バクテリアは入力が面倒くさいので細菌に戻します。

 

 で、ミネラルが多いとバクテリアが増える、ということは、バクテリアを餌とする極小生物も増える。極小生物が増えるとさらに大きい生物が増える。さらに大きい生物が増えるとさらにさらに大きい生物が・・・・・という連鎖を繰り返して、最終的にクジラにまで行きつくわけです。

 

 つまり根っこのミネラルが多いほど、豊かな海になる、ということ。

 

 また、ミネラルが水に含まれるには、親水性の高い環境が必要とのこと。

 

 つまり湿地や湿原、マングローブなど。

 

 アムール川流域には、開発されていない大森林や湿地・湿原が残っています。この広大な供給源からミネラルを受けた水がアムール川に注ぎこみ、オホーツク海に流れ込むわけです。

 

 ちなみに、日本の水田ですが、これも人口の湿地・湿原と言える。

 

 これは曲論だけどね、生物多様性を守りたいのなら、補助金出して稲作を続ける、というのもアリなのでは?

 日本古来の農業が、日本の自然の多様性を作り出していた、のかもしれません。

 

 話戻して、オホーツク海に流れ込んだミネラルたっぷりの水ですが、

 

 

 

 長いので、続く