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意外と「アリ」だぞ!函館新幹線! その1

 

 

 

 

先月の統一地方選挙函館市長選挙にて、大泉(兄)氏が当選!

 

 ビッグネームのご家族と言うこともあってか、北海道では新知事、新札幌市長よりもテレビで取り上げられる回数が格段に多い!

 

 その大泉新市長の掲げた目玉政策が「新幹線の函館駅乗り入れ」です!

 

 現段階の新幹線の北海道での玄関口は新函館北斗という、早口言葉に出てきそうな駅。しかしこの駅は函館からかなり離れた場所にあるのは有名な話。駅前は非常に閑散としていて、今後、ビルが林立するオフィス街になる可能性を感じさせません。

 

 一方の函館駅は、函館港に近く、函館の観光の目玉である函館山を近くに見ることのできる位置にあります。

 

 ただ、北海道新幹線の札幌延伸が実現すると、函館駅は近隣からの普通列車がメインに乗り入れすることになると思われます。

 

 函館も他の道内の主要都市と同じく高齢化と人口減が進んでいます。

 

 そして駅周辺の衰退も同じ。

 

 かつての函館の中心は函館駅から港でした。それが大きな店舗のできた五稜郭周辺に中心が移り、いまではさらに移動して高速道路入口周辺が栄えているらしい。

 

 北海道の都市全般で起こっているのと同様、函館も郊外のショッピングモール集中地域が最も賑わいのある地区になっています。

 

 それでも新幹線駅が函館のどこかにあれば、市内で中心部が移るだけで済む話ですが、新函館北斗駅函館市にはありません。

 

 そして北海道内では利用者の多い方である、札幌と函館を結ぶ特急も、新幹線の開業と同時に姿を消すことが有力。

 
 正直、新幹線で新函館北斗に降りても、そこから函館まで乗り継ぎで30分くらいかかることを考えると、札幌ー函館間は面倒くさいことになりそう。

 

 そこで耳にしたのが、新幹線の函館駅乗り入れ。

 

 最初は、地方の選挙でありがちな「デカイ花火」と思ったんですけどね。

 

 何年か前に「ふるさと創生大臣」という、いかにも胡散臭い感じの大臣が辞める際に後任に「いっぱいホラを吹いてきた」と語って問題になりましたが、大丈夫です!地方もそんなのは百も承知。

 

 そういえば大昔に、札幌市営地下鉄のJR線への乗り入れを公約にした人が札幌市長選挙で当選しませんでしたっけ?

 その時のニュースを妙に覚えているんですよね。当選後にその人が「技術的にはできると聞いている」と発言していたような。ええ、いまだに実現してませんけどね。

 

 今なら鉄道系ユーチューバーによる厳しい「検証」に曝されていたことでしょう。

 

 それはさておき、函館駅乗り入れですが、いろんなユーチューバーの考察を見ている内に、アリなんじゃないか、と思えてきたのです!

 

 鐵坊主さんによる、新幹線から在来線へは引き込み線を作るのは比較的容易、という意見を聞いてから、一気に妄想が膨らみました。

 

 

 管理人も以前から危惧していたことがありましてね。

 

 もし北海道新幹線の札幌延伸が実現しても、そんなに本数が走らないのではないか、と。

 

 というのも、すでに東京駅の容量がパンクしているため、今の段階でも東北、上越などの新幹線は本数を増やせない状況となっているのです。

 北海道新幹線開業時には、東京駅の「枠」を開けるために上越新幹線の本数が減らされました。

 

 札幌ー東京間は間違いなく基幹路線になると思われますが、良くて一時間に一本程度になるのではないか、と。

 また期待される仙台や福島などとの東北地方や、宇都宮などとの北関東の交通の改善ですが、結局、秋田新幹線山形新幹線東北新幹線が集中している以上は、思ったほどの本数を走ることはできないのではないか、と思われます。航空路線を駆逐してしまった「仙台ー東京」間を少なくすることなんてできるのか?

 

 なので、札幌駅発の新幹線ですが、もしかしたら今の新函館北斗駅発着の本数とさして変わらなくなってしまうのではないか、と不安だったのです。

 

 また、前述のように札幌ー函館間も、たった一時間とは言え、乗り換えの問題があります。

 

 もし、函館駅に乗り入れとなると、分岐での合流方向は下りの札幌方面に向けてになると思われます。

 どうしても新幹線乗り入れとなると、東京からの直通をイメージしてしまいますが、それ以上に札幌からの新幹線での直通が重要なのではないでしょうか?

 

 せっかく新幹線路線を作っても、東京の容量オーバーが解決しなければ使用頻度が少なくなる可能性がありましたが、函館駅まで乗り入れ可能となれば、「札幌ー函館間」という局地での使用頻度を上げることができます。

 

 まして札幌駅から函館駅まで一時間で行ける、となれば、旅行客の利便性は格段に上昇することでしょう。

 

 これまで札幌から函館の移動時間は、JRで3時間少し超えるくらい。バスだと4時間ちょっと。1時間くらいの違いなら安いバス移動を選ぶ人も多かった。

 

 しかし札幌ー函館1時間となれば、高くても新幹線移動を選ぶ人が増えると思われます。札幌-函館間の移動のシェアをほぼ独占してしまう可能性がある。

 北海道は人口減の地域ですが、札幌ー函館間は本州だけでなくアジアからの観光客の利用も多い区間なので、北海道の人口動態に関係なく利用者を見込めます。

 その観光客の移動でも、大きな変化をもたらします。

 

 北海道へやってくる観光客は、札幌と函館を軸に旅程を考えると思います。

 

 よくネットで見かける「ネタ」として、本州の人が北海道旅行を計画したときに、

 「第一日の予定は、午前中に釧路湿原を見た後に旭川に移動して動物園に行き、札幌に寄って買い物して夜は函館で夜景を楽しむ」

 と、書き込みして「そんなの無理だよ!」と突っ込まれる、というのがあるのだけど、道東は難しいとしても、午前中に旭川で動物園に行き、途中で札幌によって、夜は函館で夜景を見る、というのは十分可能になります。

 

 札幌ー旭川間の特急スーパーカムイは、コロナ以前は30分に一本発着し、1時間半で結ばれていたので。

 

 少なくとも札幌ー函館の日程を一日で終わらせることができるようになす。

 

 つーか、札幌ー帯広もJRで2時間なので、函館からなら旭川、帯広までが「日帰り圏内」になると思います。このエリアには洞爺湖温泉、登別温泉トマムニセコ、小樽などが含まれます。

 

 それに道内の移動を考えても、これまで道東、道北から函館に行くのは2日は必要だったけど、日帰りできる区域が広がるでしょう。

 

 というか、もっといえば、青森も「札幌起点」の観光圏に入るのではないでしょうか?

 青森以北の新幹線を生かすためにも、函館新幹線は可能性が大きい。

 

 なので、新幹線の函館駅乗り入れは、意外と黒字も見込めるのではないか、と。しかもせっかく作っても東京駅の事情で、線路使用量がガラガラになる可能性を考えれば、函館駅まででも使用頻度を上げて使用するほうがいい。

 

 つーか、ミニ新幹線もいいけど、フル規格で作ってもいいのではないか?と。

 

 1000億円の試算がありますが、西九州新幹線よりは利用者を見込めます。西九州新幹線は福岡と直結していないのが残念。

 しかし「函館新幹線」は札幌とも東京都も直結している!

 

 この際、フル規格で函館駅まで作り、札幌ー函館まで直通を実現し、東京からの便も「日本唯一の新幹線スイッチバック」を体験できる路線にしてはいかがでしょうか?

 

 

 つーわけで、新幹線の函館駅乗り入れは、十分に「アリ」だと思います!!