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意外と「アリ」だぞ、函館新幹線!その2

 前回の続き。

 

 今回の「函館新幹線」の話題では、どうしても「東京と移動時間」ばかりに注目が集まりがちになるけど、実は「札幌ー函館」間の方が重要ということを、前回までにお話ししました。

 

 ここで今一度、「東京との移動時間」だけに注目することに疑問をもたなければなりません。

 西日本の人も「札幌ー函館」間を利用するということ。

 

 数年前に広島で会合が開催されたことがあったのだけど、管理人も行ってみようと思ったら、これが結構、大変だった。というのも新千歳から広島まで、当時は一日に一本くらいしか便数が無く。しかも午後三時という中途な時間。これが旅程を組むことを難しいものにしていまして。ただ、この時、近隣の空港に移動することで解決できました。

 そう、遠方への旅行では「移動時間」はタイムロスとなる。

 数年前にUSJに行った時に、一万円近いお金を払って「優先パス」みたいなものを購入したんだよね。これを使うと列に並ばずにアトラクションに案内される。

 待ち時間がすごいんですよ。一時間待ちもフツーにあった。大阪や近隣の地方に住んでいる人なら気軽に行けるから高いお金を払わなくても列に並べばいいかもしれないけど、北海道から行くとなれば、何度もいけないので時間は非常に重要なわけです。一万円を出す価値はあった。

 

これが西日本から北海道にくる場合を考えて見ましょう。

 

北海道観光において、函館と札幌は外せないはず。しかし現行では移動に3時間はかかる。これは時間の猶予がない中で、確実にロスになる。もしこの移動時間が一時間に短縮されれば、西日本から北海道への旅行計画は立てやすくなるでしょう。

 

 せっかく新幹線を作るのなら、日本全体への効果を考えるべき。

 

 もう一つ、今回の札幌延伸で大きく語られない点があります。

 

 それは新幹線「倶知安駅」が誕生するということ。

 

 誰もがしることですが、倶知安ニセコエリアは、すでに北海道はおろか、日本でもトップクラスの投資対象地となっています。外国人観光客の比率が非常に大きい!最初はオーストラリアの人がメインで、今はアジア圏が多い。北海道有数の観光地になってしまいました。

 

 しかし現状では倶知安ニセコに行くのは非常に難しい。

 JRだと札幌から山線の普通列車を使って3時間は見ないといけない。バスもしかり。最低2時間はかかるでしょう。しかももっと問題なのは、普通列車もバスも快適な移動手段とは言い難い。

 

 一方で、函館周辺には有名なスキーリゾートがないんですよね。函館はあまり雪が積もらないんです。北海道でも暖かい地域だし、海の町なので積雪はそんなにない。稚内も釧路も、実はそんなに雪は積もらないんですよね。

 なのでこれまで、函館とスキーリゾートは直接結びつかないものだったのですが、それが函館から30分で倶知安に行けるとなれば、これが直結する。倶知安のスキー客も函館での宿泊が十分に可能になる。

 

 

 そして近年、投資が過熱し過ぎてニセコ倶知安エリアでは収まりきらず、ルスツや富良野まで注目を集める状況。知ってますか?洞爺湖周辺では、別荘の建築が過熱しているらしい。

 

 もし、新幹線・倶知安駅が開業すれば、函館と倶知安は30分で結ばれることになる。

 

 そうなると函館駅周辺も、十分に投資対象になる。

 函館駅のロケーションは素晴らしいんですよね。やはり函館山があるから。夜景だけではないんです。平地からの景色も素晴らしい。函館は何ともいえない「箱庭感」を体験できるんですよね。しかし新函館北斗駅では、函館の持つ独特の雰囲気を味わうことはできない。

 もし、函館新幹線が実現すれば、函館駅周辺の再開発が活発になる可能性は十分にある。

 人口減が続く函館にとって、起爆剤になる可能性は十分にある。

 

 

 さらに言えば、前回の記事で、せっかく札幌駅まで延伸しても、東京までの線量容量不足(というかすでにパンクしている)が解決しなければ、本数がそんなにないのではないか、と書きました。それに関して、以下のような動画を見つけました。参考にさせていただきます。

 

 

【速報】北海道新幹線(札幌延伸)の想定ダイヤを公表!公的機関として初めて!その狙いは? - YouTube

 

 

 「想定ダイヤ」では、札幌発の新幹線は一時間に2本程度。

 結局、北海道新幹線と言っても、東京まで線路は一つなので、東京の事情によってダイヤ編成も左右されてしまうのです。

 もし、函館駅までの「引き込み線」をフル規格を建設すれば、札幌ー函館間では、東京とのダイヤに関係なく、半ば独立したダイヤを組める可能性が高まります。

 また、沿線駅の「各駅停車」新幹線も増やせるかもしれない。

 

 

 また、現状の新幹線体制では、東北新幹線で事故が起こったとしても、上越新幹線北陸新幹線も影響が出てしまうのです。

 

 しかし引き込む線があれば、少なくとも北海道内だけではダイヤが維持される。

 

 

 以上から、各方面に説明する際には

 

 函館市民には、ニセコに集中する投資を函館駅に呼び込むことで再開発を行う。また、スキーリゾートの宿泊客を函館駅周辺に呼ぶことで、通年の観光地となれるようにする。

 

 北海道知事や北海道民には、引き込み線をひくことで、予想される北海道内の使用量の少なさを補い、札幌ー倶知安ー函館をさらに一体化させることで、北海道内の移動時間短縮の効果を全国規模に拡大させること・

 

 全国民や中央省庁には、引き込み線をフル規格で作ることで、青函トンネルや東北以南の新幹線路線の事故の際の退避駅となること、また事故でダイヤの乱れが起こっても、北海道内だけでも維持できること。路線の8割近くがトンネルのため、冬季でも安定して移動手段を確保できること、を説明する。西九州新幹線が認められるのなら、OK出そうな感じだけどね。