大健闘したサッカー日本代表。
FIFA公式のインスタグラムでは、敗戦後にお辞儀をする森保監督と日本代表の姿が紹介され、ロッカールームや観客席の清掃も含めて称賛する記事を掲載。
日本のメディアはもちろん称賛一色!
世界のメディアも日本の健闘を称える記事が多いようです。
しかし、一方ではネガティブなものももちろんあります。
そこで「意識低い系」を名乗る当ブログでは、それらのネガティブ記事から、欧州の「本音」を探ってみようと思います。
まず紹介するのが以下の記事。
「英ガーディアン紙は「PK戦でリバコビッチの英雄的な活躍でクロアチアが日本を打ち負かす」との見出しを取り、日本については、こう触れた。 「日本のベテランDF長友佑都は、試合前日に侍魂を喚起させたが、侍というよりも 彼らは不眠症を直そうとする催眠術療法士のようだった。火は燃やし続けられた。だが、それは16強で4度目の敗退を喫した日本にとってつらい現実が訪れるずっと前から、PK戦の様相を呈していた」と、皮肉をこめて厳しく報じた。」
なぜ、これを真っ先に紹介したのか。
正にこれこそ「負ける」ということだからです。
クロアチア代表の選手はさすがに戦った相手を尊重して、日本代表をけなすことはありませんが、外野が大騒ぎするのは日本も海外も一緒!!
でも、例え外野であったとしても、結果が出ている以上、黙っていることしかできない。
称賛と批判(というよりももはや中傷)は常に隣り合わせ。
しかし、もし日本がドイツやスペインではなく、他の「サッカー大国」とされる国以外から勝利していたら、このような過剰ともいえる攻撃的表現はしなかったと思われます。
見向きもしなかった欧州メディアに、このような記事を書かせるほどには、日本は目立っていた、と言えるのではないでしょうか。以前なら無視だったと思う。
次は対戦相手のクロアチアの地元紙。
「歓喜のクロアチアの地元スポーツ紙「Sportske novosti」は数多くの記事をアップ。「クロアチアは真の戦士でビックゲームを成し遂げた。いや奇跡のように見えるが奇跡を起こす方法を知っていたのだ」との見出しを取り「クロアチアは彼らが戦士であることを再び示した。日本のサムライは精神的な準備と強さにおいて私たちと同等ではなかった。日本のエネルギーが優れていた難しい戦いで、私たちはロシア大会の2つのPK戦勝利に続いて3度目のPK戦勝利を続けた。幸運だったと多くの人が言うかもしれないが、PK戦に到達するために日本から守りきったのだ。GKのリバコビッチは、私たちの魂を興奮させ、陶酔感に包んだ」と伝えた。」
この記事に書かれていることは正しい。
クロアチアの地元紙なのだから、クロアチアを称賛するのは当然。
そして、敗退した以上は「私たちと同等ではなかった」とされるのも致し方ない。
この記事を見て、やはりサッカーは、欧州ではナショナリズムをむき出しにするほどの存在感があるんだな、と実感。クロアチアの祖国愛を感じさせますね。
クロアチアの皆さん、おめでとうございます!
次は意外に思った記事を紹介
「 結果的にPK戦で勝利を収め、ベスト8に進出したクロアチア。ダリッチ監督は、過小評価しない方が良いと、クロアチアへの自信を主張した。 「相手はクロアチアと戦うことは簡単だろうと言っていたが、クロアチア人を決して過小評価しないでほしい」 「誰がやったとしても、最後は後悔しただろう。我々は小国かもしれないが、勇敢で、戦え、勤勉だ。決勝まで行きたい」
クロアチア代表、ダリッチ監督の試合後のコメント。
これ、どう思います?
ダリッチさん、おそらく日本人は誰もクロアチアを過小評価なんてしてなかったと思いますよ。
むしろ日本が過小評価されているだろう、くらいに思っていた日本人の方が多いのでは?
この記事を見て、少しムキになったのかな、って思いまして。
だって、これまでの欧州のサッカー強豪国の会見では、日本について形式的な賛辞やリスペクトのセリフを並べても、どこか「眼中にない」という感じがあったんですけどね。
「我々は小国かもしれないが、勇敢で、戦え、勤勉だ。決勝まで行きたい」
この部分に、「サッカー後進国相手」に余裕を見せるのではなく、少し「本気になっていた」のを感じさせます。
つまり今回の日本代表の戦いは、「サッカーの本場」の人に、好感情・悪感情合わせて、決して小さくはないインパクトを与えたことがわかります。
すごいじゃん!本当に相手にされていなかったら、気になっていなかったら、このような反応はされないもの。
意識低い系の反応にこそ、本音はある!!
追記
一応、言っておきますと、管理人は今回のクロアチアの地元紙のような、郷土愛というか愛国心が隠し切れない様子がわかる記事を、読むのが好きでして。
クロアチア国民の純粋な愛国心は、称賛に値しますね。そりゃ代表チームが強いわけだ。