いよいよ明日に迫った「札幌開催」ですが、ある国の選手の、札幌での滞在について、苦言がありました。
真意がどこにあるのか、わかりかねますが、今夏のオリンピックでもサッカーが開催され、冬季競技のワールドカップも開催される札幌としては、選手の食事や滞在についての快適さを気にするのは当然。
このままで終わらせず、協議終了後に、各国選手たちにどのような食事が供されていたのか、部屋は快適であったのか、明らかにしてほしいと思います。
ただ、「選手村」として使用されている「プリンスホテル」についてお話しすると、札幌でもランクは上のレベルに位置する、上級のホテルではないかと思います。
札幌市内にはプリンスホテルが2つあり、一つは都心中の都心に昔からあるプリンスホテル。老舗であり、格式で言えば札幌でも上位にあります。
そして、選手村になっているのはもう一つのプリンスホテル。
場所は、大通公園の近くで、都心と言えば都心ではありますが、札幌駅やススキノ、テレビ塔などの中心地からは少し離れています。とはいえ徒歩圏内ですし、札幌市の中央区役所がすぐ隣にあります。
で、こちらのプリンスホテルは通称「プリンスホテルタワー」とも呼ばれる、比較的、新しいホテルです。
2003年、札幌駅前に、他を圧倒する「JRタワー」と呼ばれる一群の巨大施設が開業しました。そのタワー部分にはホテルも開業。
それ以来、このJRタワーホテルが、札幌市内で最も上級のホテルになったのですが、これに対抗意識を燃やしたのが、当時はまだ「金満」だった西武グループのトップだった堤義明氏。
堤氏はもともとスキーなどのウインタースポーツに熱心で、その影響もあって富良野など北海道各地に、一級のスキーリゾートを整備していきます。
札幌にも関心が高く、札幌ドーム開業時には、西武ライオンズの準本拠地にする構想を掲げ、実際に開幕戦も札幌ドームで行ってしまうほどの熱の入れよう。
その堤氏がJRタワーに触発されて、プリンスホテルタワーを建設した、といわれています。
そして堤義明氏と言えば、JOCにも大きなコネクションがあったことは有名。
で、札幌市内にはここ数年、大小さまざまなホテルが開業しています。
プリンスホテルタワーは2004年竣工と、少し年数は経っているものの、外観はまだまだ新しく、堤氏の肝いりというだけあって部屋も素晴らしい、とされていました。少なくとも札幌市内では上位の方のホテルという認識。
決して汚かったり、陰気な感じというわけでもないと思います。
食事も評判良かったんですけどね。ランチブッフェに行ったことがありますが、普段、食べなれている「食べ放題」とは違って、「シェフの味」を実感しました。
以前、品川プリンスホテルに泊まったことがあるのですが、ホテル内のハプナというレストランで食事をした際に美味しくて喜んだのですが、それと同じ感じがしました。
札幌でも有名なホテルだったので、今回の事は気になってしまいます。
ただ、選手が悪いわけではありません。
試合前はエゴイストになって当然!
まずはレースを頑張ってください