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ファイナルラウンド

 いよいよ本日、卓球の女子団体の決勝が行われます。

 

 卓球は日本において、2020東京大会の中でも最大の注目を集める種目になりました。これは一重に、金メダルを獲得した水谷選手、伊藤選手ら、各選手の活躍の賜物。     昨日は男子団体は敗れてしまいましたが、テレビの前で興奮してしまいました。

 娯楽も少なくなってしまった中、久しぶりに一喜一憂することができました。

 

 

 そんな全国の「ニワカ」の目をも釘付けにした卓球も、いよいよ残り僅か。

 

 今日の女子団体決勝は、その一つ。

 

 決勝の相手は、中国。

 

 卓球では「中国が圧倒的に強い」ということは、日本のニワカでも知っている事実です。

 

 「世界一」になるには、やはり中国の壁を越えなければなりません。

 

 ここで、言葉を弄する者も何かを伝えたい、と思っても、やっぱりなかなか浮かんできません(爆笑)。全く選手たちとは正反対に、肝心なところで役に立たないヘタレっぷり。

 

 オリンピックが始まって以来、何度か本業のブログに掲載してきた日本ハムに関する記事を引用してまいりました。

 

 今回もその中の記事の一つを掲載してみます。

 

 日本ハムは2016年シーズンにて、パリーグを制し、日本シリーズでも勝利して、日本一になりました。

 

 しかしそこまでの道のりは、非常に起伏の激しいものでした。

 

 当時のパリーグソフトバンクの時代(それは今も続いているけど)。

 

 ソフトバンクは選手の層の厚さが段違い!

 打つ方は一番から9番まで、ホームランバッターやアベレージバッターがズラリと並び、俊足の選手までそろっている。投手陣も他チームならエースとなる存在が4人くらいも控え、中継ぎ、抑えにもパリーグ随一の名前がありました。

 

 その上で!

 

 控え選手も他チームでは十分レギュラークラスの選手が待機していて、1軍を2チーム作れるレベル。投手陣も続々と生きのいい若手が登場し、一年間を通して安定して高いレベルの投手力の維持が可能。

 

 当時はまさに「盤石」という言葉がふさわしい完成度の高いチームとなっていました。

 前年の2015年シーズンも2位に12ゲーム差をつけてのぶっちぎり優勝。

 

 「12ゲーム」とありますが、夏場には2位にそのくらいの差がついていたので、体感としては数字以上の実力差を感じていました。

 

 そして2016年シーズンも、開幕直後からソフトバンクは独走。夏場にはマジック点灯間近の状態となり、早々に優勝を決め、悠然とセリーグチームを待つもの、と誰もが思っていました。

 

 ところが!夏場から、なぜか日本ハムが怒涛の連勝を開始!ソフトバンク戦3連勝(当時のパリーグでは奇跡と言われた)を含む、15連勝を達成してソフトバンクの背中を視界に入れると、そのまま終盤までぴったりと背後についていきました。

 しかしなかなか逆転することはできず。じわりじわりと肉薄していき、ついに同率2位となった状況で、ソフトバンクとの最終2連戦を迎えました。

 

 そしてその初戦に勝利!

 

 最終戦は、まさにどちらが優勝するか、パリーグの行方を決定する試合となりました。

 

 この試合に勝てば優勝確実、逆にこの試合に負ければ一年間のすべてが終了。

 

 その試合の前に「ファイナルラウンド」と題した記事を掲載しました。

 

  

 長いけど、掲載してみます。

 

 

 

~~~~~以下、2016年9月22日に書いたもの~~~~~

 

 

ついに今日、日本ハムソフトバンクの最終戦が行われます。

 

両チームの優勝争いは最後の最後までもつれるでしょう。

日本ハムに「マジック7」が点灯したところで、残り8試合での「マジック7」では、あまり意味がない。それはソフトバンクも同じ。

最後は「1勝差」で優勝が決まると思われます。

だからこそ、確実に自分に「1勝」を上積みし、相手に「1敗」を背負わせることができる、この直接対決は非常に重要。

「1勝」と同時に「1敗」が記録される、となれば、実質的には両者に「2」の差が付くことになります。

 日本ハムは昨日の試合開始前まで数字上では不利でしたが、直接対決に勝利することで一転して有利となりました。今日、ソフトバンクが勝利すれば、今度は日本ハムが圧倒的に不利、となるでしょう。直接対決はそれだけその後の展開を左右する影響があります。

これはわずか数厘差の勝率を争う現在の状況では、後の展開に大きな影響を与えることと思われます。

 

日本ハムであろうと、ソフトバンクであろうと、今日の試合を勝たなければ、優勝を確実なものとはできない。

 

日本ハムは昨日の勝利によって、ようやくソフトバンクと同じ土俵に立つことができた、と言えます。

 

 そう、結局、今日の試合に勝たなければ、昨日の試合に勝利した意味もなくなってしまいます。

 

 もっと言えば、今日の試合に勝たなければ、ペナントレース開幕からの戦いも意味がなくなってしまうし、さらに言えば、春のキャンプからの取り組みや努力も、無に帰してしまうことになります。最後まで優勝を争ったとしても、優勝できなければ、記録には大独走を許した昨年と同じ「2位」としか残りません。
 

 ここまで数か月にもわたって勝利し続けてきたからこそ、今日の「ファイナルラウンド」の舞台に立てる権利を得ることができた、と言えますし、逆に今日の「ファイナルラウンド」に勝利しなければ、これまでの勝利の数々もすべて意味を失ってしまう。

 

 今までの努力も、全て水の泡となるかもしれない。これまでの努力を「形」として残すには、優勝するしかない。この一年間、自分がやってきたことに意味を持たせるには、今日の試合に勝つしかありません。

 

 今シーズンの命運は、この一戦にあり!!

 

 プレイボールはPM2:00。

  遠く津軽海峡の向こうから、健闘を祈るばかり。

 

 

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 野球選手に限らず、スポーツ選手に限らず、そしてプロに限らず、それぞれに人にとって「大事な日」と言うのがあると思います。

 

 誰でも思いつくのは「受験の日」。

 

 正にこの日のために、一年間、もしくはそれ以上の日々を過ごしてきた。

 逆に言えば、その受験の日だけで、これまでの日々に意味を持たせることができるかどうか、決まってしまう。

 

 それ以外にも、大事な昇進のかかった日、仕事上の重要な日、習い事の発表会など、それぞれの人にとって大事な「ファイナルラウンド」があると思います。

 

 卓球をはじめ、スポーツ選手のもそれぞれ「目標」とする大会や「勝負の日」というのがあると思います。

 

 その最たるものがオリンピック。(と、思う)

 

 いじわるなことに、オリンピックは4年に一度しか行われません。そして今回の東京大会は一年延期となりました。

 

 つまり各選手たちは5年間もの日々を、このオリンピックのファイナルラウンドのために費やしてきたことになる。

 

 卓球の選手たちも同じと思います。

 

 そしてその相手は中国。

 

 

 2016年の日本ハムは、強大なソフトバンクに対し、俊足の西川や主砲の中田、そしてあの大谷翔平などの個性を駆使して戦い、見事に勝利しました。

 

 絶対に越せない壁、と思われていたソフトバンクを、層が薄くてもずば抜けた選手の個性で超えることができました。

 

 

 中国はあまりにもレベルが高く選手も豊富で、中国国内でも世界レベルで競いあっている、とのこと。

 

 しかし今年の日本代表は、その層の厚さを凌駕できる実力の高い選手がそろっている、とのこと。

 

 

 

 何度も繰り返しますが、周囲の期待とか、国のため、とか、考えなくていいです。

 

 

 これまでの5年間に、自分なりに意味を持たせることができるかどうか。

 もはやこれだけ。そして5年間に決着をつけることができるのも、本人のみ。

 今日が、それを賭けたファイナルラウンド。

 この先の人生で、このような機会が用意されている保証などありません。

 

 金メダルの表彰台から見える景色は、中国の壁の向こう側に広がっています。

 

 

 この5年間の命運は、この試合にあり!!

 

 ぜひ、まだ誰も見たことがない景色を見てくれ!!