昨日、高校野球選抜大会で、21世紀枠の別海高校が登場。
残念ながら、0-7で敗戦しました。
別海高校は、失礼ながら全国的には無名。というか、全道レベルでも無名に近いと思います。
それがいきなり甲子園の土を踏んだうえに、相手が強豪ひしめく西日本の岡山県代表校。
何回も話し方かもしれないけど、昔から甲子園を見てきた立場で言うと、北海道から見れば、西日本や九州勢は、まず勝てないだろう、という印象があります。
いや、東北、関東、北陸、中部地方の高校なら勝てる、というわけではないんです。
まあ、駒大苫小牧の優勝から、見方が大きく変わってしまいましたが。
管理人にとっては、西日本は「分厚くて高い壁」というイメージ。
その岡山県代表と試合することになったのだから、大変だ。
序盤まではいい展開だったようですね。
選手たちの今の心境は?
謙遜とか、謙虚とかではない本音を聞きたいですね。
意外と、「思ったほどの差はないぞ」という実感を持っているのでは?
勝てたかどうかまではわからないけど、もう少しできた、という感触が残っただけで、大成功ですね。
別海町に帰っても、怒る人は誰もいないと思います。
というか、別海町民は、NHKで「別海」という名前が呼ばれただけで、大興奮したのではないでしょうか?
強豪県の人にはわからないかもしれないけど、別海町の名前が甲子園で呼ばれる、というのは、真剣に「町の歴史に残る」レベルの大偉業です!
皆さん、「宇和島市」という名前をご存知ですか?
愛媛県にある市の名前です。
管理人にはなにも縁がありません。四国に行ったこと自体、ありませんので。
じゃあ、なぜ、宇和島市という、地方の一都市をしっているのか?
もう、ずっと前、管理人が小学か中学か、高校かもわからないときに、夏の甲子園で「宇和島東高校」が優勝したのです。
それで覚えてしまいました。地図で調べたしね。
もう30年以上も経った出来事なのに、管理人はなぜか、宇和島市に勝手に親近感を持ってしまっているのです。
甲子園で名前が呼ばれる、って、そのくらいのインパクトがあります。
だから、全国中継で地元の名前が呼ばれただけでも、別海町民としては、選手たちに感謝することでしょう。
さて、昨年の足寄高校と言い、今回の別海高校といい、強豪でもなんでもない地方高が、近年、力をつけつつあります。
足寄も別海も、一度は廃部の間際にまで至り、周辺の高校と連合チームを結成していたほど。
ではなぜ、強くなったのか?
まず、両校ともに、監督に元プロや強豪校を迎えたこと。
そして、宿舎を作ったこと。
この2つ。
釧路も十勝も、白樺学園や帯広北などの、スポーツの強豪校はありますが、それだけに選手が集中するために、出場できない選手も多くなってしまう。
そこへ、地方に有力な監督が来たことで、出場機会を求めて選手が集まってきた。
そう、実は試合に出る機会が求められている。
別海には、札幌からも入部した選手がいる、とのこと。
そして実際に地方高が強くなっています。
今後、こういう流れができれば、別海高校もいつかは夏の甲子園に出場できるでしょうし、他の地方でも十分、可能性があります。
試合に出たければ、地方に行こう!
別海高校の皆さん、お疲れさまです。