意識低い系、日本代表宣言!!

意識の低い人間が、意識の低い情報を、意識を低くしてあなたにお届け!!

この夏、お勧めのホラーB級映画 3選

 意識高い系諸君!お元気か?

 

 猛暑が始まりつつあるが、意識高い系はいついかなる時も、意識を高く保っていなくてはならない。意識低い系が蔓延してしまった日本において、諸君は意識高い系の最後の希望なのだ!

 

 そんな苦しい戦いを続ける日本の意識高い系諸君に、朗報が!

 

 東京都知事選挙において、意識高い系候補が事前の予想を裏切り、大健闘を果たしたではないか!

 

 彼は非常に優秀な意識高い系の若手のホープ。おそらく、現在、日本でトップの意識高い系と言える。

 

 惜しくも当選こそできなかったものの、その大善戦ぶりは「日本にはまだ、こんなに意識高い系がいるんだぞ!」と、意識低い系政府へ圧力をかけることに成功したと言える。

 

 当ブログの根幹ともいえる目標として、

 

 「一刻も早く日本から意識低い系を駆逐し、意識高い系による崇高な社会を実現する」

 

 がある。この文言は、意識高い系なら完璧に覚えているはずである。

 

 そして都知事選挙の結果によって「意識高い系による崇高な社会」の実現が具体的になってきたと言える。

 

 え?「意識高い系による崇高な社会」って何ぞやって?

 

 この答えが思いついていない意識高い系が多いのではないか、と危惧している。

 そのものズバリは提示していないが、色々なヒントを、当ブログで提示してきた。

 これらをよくよく熟読すれば、おのずと答えはわかるのではないか、と期待している。

 目をつむり耳をふさいでいては、意識高い系の真理に到達できるわけがない!

 あるがままを受け入れ、意識高い系の体得にまい進していただくことを期待する今日この頃である。

 

 

 とにかく!

 

 意識高い系諸君よ!ついに反撃の狼煙はあがった!彼に続いて日本各地で意識高い系の声をあげよ!

 

 ・・・・・なお、落選しても当ブログは責任を持ちませんので、自己責任で。

 

 

 上記のように、現在、意識高い系は上昇気流にある。

 

 しかし、何事も油断は禁物。ここで浮かれ過ぎると足元をすくわれかねない。

 

 そこで今回は、意識高い系諸君の気の緩みを律するべく、B級映画を紹介する。

 

 え?なんでB級映画なのか、って?

 

 意識高い系の同志たちは、日ごろ、アカデミー賞やナントカ映画祭金獅子賞を受賞した作品ばかりを見て、「高尚な世界」に浸っていることと思う。これらの作品を見ることで、(自分で何もやったこともないのに)脚本の批評や、カメラワークへのダメ出しなどを評論するのは、意識高い系には日常茶飯事のこと。

 

 一方で、意識高い系の諸君の対極に位置する意識低い系たちは、B級映画ばかりを見ているのだ!

 B級映画は、低俗で、脚本もトンチンカン、無名役者の演技(しかし外人なので良し悪しはわからん)や安っぽい演出に溢れている。

 

 これらの意識低い系たちが見るB級映画を見ることで、「ここで気を緩めると、こういう映画を見る人間になってしまう!」と危機感を抱いてほしいのだ!

 

 これから厳選されたB級映画の数々を紹介するが、これは自分自身の「意識高い系度」を試す試練と思うべし!もし、少しでも「面白い」と思ってしまったら、キミは意識高い系の資格を失い、意識低い系の煉獄に堕とされると覚悟せよ!

 

 

 1,デイ・シフト

 

 ジョージ・ロメロと言えば、言わずもがな、ゾンビの生みの親であり、映画界に「ゾンビ」というジャンルを確立した、偉大な人物。

 アカデミー賞を選ぶ偉い人たちは、ジョージロメロを特別表彰すべきである。

 彼は映画のジャンルを広げ、市場も広げたという点で、アメリカの映画産業に大きな功績を残したじゃないか!

 産業のすそ野が広いことこそ、アメリカ映画の強みのはず。

 

 いかんせん、ジョージロメロの生み出したゾンビは、どう見てもB級映画のジャンルのため、アカデミー賞とは無縁の存在となってしまっている。

 

 そう、ジョージロメロは、B級映画界においては、間違いなくトップクラスのカリスマなのだ!

 

 そのジョージロメロに並ぶB級映画の監督として、ジョン・カーペンターが思い浮かぶ。彼の作品には、あの伝説のB級SFホラー「遊星からの物体X」があり、他にも「エスケープ・フロム・LA」「ゴースト・オブ・マーズ」などが並ぶ。

 そして、B級映画不滅の名作「ゼイリブ」を生み出したのも、ジョン・カーペンター監督なのだ!

 

 数々のB級映画を製作したカーペンター監督は、アカデミー賞とは対極の存在と言えるエイリアン、幽霊、超常現象などを主題とする。

 その中でも「ヴァンパイア」に対しては、特別な思いを(勝手に)感じる。

 

 カーペンター作品の特徴は、とにかく「気楽に見ることができる」という点。

 

 映画が始まると、見るものに考察する隙を与えず(必要もないけどね)、ノンストップでクライマックスへと突き進む。2時間があっという間に過ぎていく。

 

 そう、「良く晴れた日曜の午後」に、お金も予定もない意識低い系の男子が部屋にこもって時間を潰すのに最適な作品なのだ。

 

 しかし、B級映画の巨匠もご高齢。ここ数年、新作を発表していない。

 

 ジョージロメロ亡き今、B級映画を支柱となったカーペンター氏の動向に注目が集まっている。

 

 そんな中、B級映画界に一つの希望と言える作品が現れた!

 

 ネットフリックスで公開されている「デイ・シフト」である!

 

 デイシフトの主人公は、世に隠れて存在するヴァンパイアハンター。ロサンゼルスにはヴァンパイアハンターが大勢存在し、そのための組織もあり、ヴァンパイアを駆除するたびに賞金が支払われていたのだ!

 

 ・・・・・もう、B級映画ファンの心を鷲掴みする「王道」の設定!

 

 映画開始後からも期待を裏切らない。

 

 途切れないアクションの数々!迫真の格闘シーンに、派手な銃撃戦。そして衝撃のカーチェイス

 

 あのカーチェイスは驚きましたね。どうやって撮影したんだろうか?CGですかね?それともドローンですかね。

 とにかく、80年代のシュワちゃん時代からB級アクション映画のカーチェイスを腐るほど見てきた管理人が、感動してしまったカーチェイスシーンがあるぞ!

 

 スピード感、ハラハラドキドキ、お約束展開、ご都合主義、そして程よい時間。

 

 正に「非常によくできたB級映画」じゃないか!

 

 この手堅い「B級っぷり」は、巨匠であるカーペンター監督を彷彿とさせる。

 

 B級映画は「ダメな映画」ではない。

 

 そこそこ面白く、「悪くない時間」を提供してくれる。決してお金と時間を損させないのだ!(かといって、得するわけでもない。ちょっと得した、くらい)

 

 ロメロ氏の逝去とカーペンター監督の沈黙のために、意気消沈していたB級映画界だが、両巨匠の系譜が受け継がれていることを思い知る作品となった。

 

 

 

 続く