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この夏、お勧めのB級ホラー映画 3選 その2

 

 続きます

 

 

2,地下に潜む怪人

 

 こちらもネットフリックスの動画。2014年公開なので、結構時間が経っているけどね。

 

 1999年に公開された「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」は、ホラー映画界に「モキュメンタリー」や「POV(Point of View)というジャンルを生み出した。

 

 モキュメンタリーは文字からお察しの通り、ドキュメンタリーを装った創作もの。

 「Point of view」とは、「主観的な視点で描く」ということで、主人公の視点がメインになっている撮影法。この辺りは変なことを言うと映画マニアの餌食になるので、各個人で調べてね。

 

 この「モキュメンタリー」や「Point of view」は、マンネリ感のあったホラー映画界に大きな刺激を与えた!

 

 80年代に「13日の金曜日」や「エルム街の悪夢」が公開されてから、ホラー映画が量産された。一時期、映画のほとんどがシュワちゃんとホラー映画に占領されてしまうほど(田舎の映画館だから上映数自体が少ない)。

 

 で、ホラーブームの拡大と共に残酷描写が加速していくことになり、もはやホラー映画とは「血が飛び散り、肉がはじけるもの」と認識されるに至る。そう、残酷さだけが売りになっていった。

 

 アメリカの人も、なんとなくそういうものに飽きていたのかもね。

 2000年代からはあきらかにネタ切れ感が漂っていて、日本の「リング」までアメリカ版が公開されたからね。

 

 アメリカ人は「リング」の怖い「ポイント」がわかっているんだろうか?

 

 あれは「貞子がテレビから出てくるシーン」が、大人も夜眠れなくなるほど怖いんであって、あのシーンが今でも脳裏にこびりついてしまっている。

 でも、同じシーンでもアメリカ人だったら「ガッデム!」と叫んで、躊躇なく貞子にライフルを打ちまくるような気がする。

 

 ちなみに日本版「リング」にもミスター真田広之が出てくる(そして貞子に殺される)ので、アメリカの人にも見ていただきたい。

 

 とにかくですね、なんとなく停滞感のあった90年代後半のアメリカのホラー映画に、ブレアウィッチプロジェクトは大きな刺激を与えたのでした。

 

 これ以降、似たような映画が生産され、2007年には「パラノーマルアクティビティ」が公開される。

 つーか、あの作品は完結したのかね?管理人は「4」くらいまでは見たんだけど。いい加減、ついていけない。

 

 とにかく、21世紀になり、CGが発達してからこの手のホラー映画は制作されやすくなり、各国の「ご当地モキュメンタリー」が制作された。

 

 今回、紹介する作品も、フランスで作られたモキュメンタリー作品です。

 

 管理人は「POV」が大好きで、たくさん見てまいりました。

 

POVは、実にいい!なんせ視点が主観だから、必然的に行動範囲や視野も狭いものになる。それは大手ではなくても、安易に制作できるということ。また、圧倒的にホラーに向いている!

 

 ということで、モキュメンタリーやPOVは、B級映画にうってつけのジャンルと言える。

 

 それだけにこれまで、膨大な数の「POV」作品が制作されてきたが、数が多いということは凡作も多いということ。

 その中でもこの「地下に潜む怪人」はそれなりに怖かったし、謎解きが「それっぽい」!時間つぶしには悪くないので、お勧めしたいと思う。

 

 

 

 

3,コンジアム

 

 韓国で制作されたモキュメンタリーあるいはPOV作品。

 

 日本とは「なんか起こる」韓国。JリーグとかJポップの後に、「Kリーグ」とか「Kポップ」とか、堂々と名乗ってしまうのは驚いたし、なんとお約束の「起源の主張」までし始めたということで、やっぱりかあ、と思ってしまう。

 なんで「起源」にこだわるのか。日本人なら「ラーメンの起源は中国」というのは不変の事実だし、「本場、イタリアのスパゲッティを食べたいなあ」とナポリタンを食べながら呟くのも当たり前。つーか、ナポリタンもイタリア発祥かと、管理人は本気で思ってたからね。

 ユーチューブで意地の悪い日本人が、イタリア人にナポリタンを食べさせる動画を見たことあるけど、イタリアの人から見れば、本気で許せないみたいですね。

 さすが食の王国、イタリア!

 子どもの頃、スパゲティの麺を焼きそば風に調理して「イタリア風焼きそば」として出していたお店があったけど、どう見てもマスターがイタリアに行ったことがあるとは思えなかった。今度、イタリア人に「イタリア風焼きそば」を食べてほしいと思います。「納豆パスタ」と共に。

 

 話がそれてしまったけど、管理人の世代では複雑な思いを持つ人も多いと思う韓国ですが、映画やドラマは圧倒的に日本よりも面白い!

 

 これはしょうがないよ。だって面白いもの。

 

 管理人の幼少期から、「邦画は長くてつまんない」と言われていたけど、さすが伝統を重んじる日本。今でもあんまり変わんない。

 80年代や90年代は、映画と言えばハリウッドで、文字通りハリウッド映画が世界を席巻していた。次に人気だったのがジャッキーチェンの香港映画。邦画は大した人気は無かった。寅さんと釣りバカくらいなものだった。

 邦画でさえそんな調子だったから、韓国映画なんてなお、(日本では)下に見られていた。つーかバブルの残滓が漂っていた90年代まで、日本はアジアの国を下に見ていたのは紛れもない事実。なんせ「アジア唯一の先進国」でしたからね。

 

 そんな90年代に、韓国の映画「シュリ」が公開され、日本でも「低予算で作られた映画」として話題になった。

 この映画が、面白かったの。しかもシナリオも日本には珍しかったスパイもの。

 今思えば、この段階で、韓国映画の将来が見えていたのかもね。

 

 今では韓国の映画が世界で堂々と戦えるようになっているじゃないか!

 

 「イカゲームは日本の漫画のパクリだ!」という人がいます。

 そう、面白い韓国映画として有名な「オールドボーイ」も原作は日本の漫画だそうで。

 

 ただ、日本人が漫画を原作にして映画化して、成功した例がいくつあるだろうか?

 

 正直言って、ほとんど失敗していると思う。

 

 「邦画には邦画の良さがある」という映画好きの人の意見はわかりますが、原作の雰囲気を壊してまで「邦画らしさ」を貫く必要があるのだろうか?

 

 そんな韓国映画ですが、この「コンジウム」も非常に面白いPOV作品です。

 

 怖いです。間違いなく世界レベルです。

 

 あんまりおもしろくない日本映画の中でも、ホラーはその最たるものだと思う。

 

 それは主演が「ジャニーズ所属」だったり「AKB」だったりするから。

 

 この段階で、映画を見る前にストーリーがわかるでしょ。

 

 ジャニーズ所属やAKB所属のアイドルが死ぬわけないし、イメージを壊さない程度の「格好いい怖がり方」もしくは「カワイイ怖がり方」にならざるを得ない。

 

 ホラー映画にありがちな「誰が死ぬかわからない」や「悲惨な死」が、彼らには起こらない。ということは「大どんでん返し」は起こらない、ということ。

 

 その点、コンジウムは全く知らない俳優ばかりなので、話がどうなるかわからないので面白いです。

 

 

 ・・・・なんか、別のことでダラダラになってしまった。

 

 とにかく、お勧めなので、見てね。じゃ。