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WBCで初めて野球中継を見た人へ 中継を見る時の3つのポイント

 先日のWBCの決勝はすさまじい試合でしたね!

 

 札幌市内では小学校の卒業式の日だった、とのことで、その日に卒業した人にとっては絶対に忘れることができない特別な日になったことでしょう。

 大谷が卒業を祝ってくれた、なんて、他の世代全員が羨ましがるに決まっている!

 

 さて、優勝後の街角インタビューで、買い物をしていたお母さんと娘さんの映像がありました。どっちも野球は知らないのに、白熱してみてしまった、とのこと。

 

 大丈夫です。8割はそんな感じ。大体、観戦歴が長い人だって、深く理解しているか怪しいもんだ。

 札幌ドームの3塁側外野B指定席に座ったとき、管理人の両隣に知らないオッサンが座っていた。投手の投球後、右隣のオッサンが「ナイススライダー!!」と言ったかと思ったら左隣のオッサンが「今日はカーブがいいね!」って言ってた。

 

 そんなもんだ。大体、外野席からなんて球種までわかるわけないじゃん!でも、オッサンたちはそれぞれの連れに、自慢げに語り、奥さんもしくは息子さんは「そうなんだ~」という感じで反応していた。

 ちなみに管理人にはストレートに見えたけどね。

 正解は芥川ばりに「藪の中」。いや真相なんてどーでもいい。

 とにかく、そういう感じなので、野球観戦は全然、敷居は高くありません。

 

 球種なんていいんだって!「ストレート」と「変化球」の2つの括りだけで十分。

 

 今回、初めて野球中継を見た、という人も多いかと思う。

 

 でも、シーズンが始ったら、また視聴しなくなるかもしれない。

 

 そこで、野球観戦初心者の方が野球中継を楽しむためのコツをお知らせいたします。

 

 なんか複雑な用語がたくさんあるように思える野球観戦ですが、ほとんどはどうでもいいです。

 お茶の間で観戦する際には以下の3つだけを心に留めておくだけで十分。

 

 なお、これから上げる3つのポイントは、あくまでも「野球観戦のためのポイント」であって、実際に野球をする場合とは異なると思います。が、「観戦」が目的なので、「実際とは違う」という指摘はご法度です。あくまでも「野球観戦」という娯楽を楽しむためのもの。

 

 では、挙げていきます。

 

 

 1,低めのコースは打ちづらい

   よく、「今日のピッチャーは、低めに球が集まっているので調子がいい」とか、インタビューなんかでも「低めを意識して投球しました」という言葉が聞かれます。

 ストライクゾーンの下の方に球を、バッターは打ちづらいらしい。というわけで、ゾーンの低い方に球が言った場合は、空振りを取りやすい、もしくはヒットにしづらい、と思って構いません。

 これは先発投手や中継ぎで出てきた投手が調子がいいかどうか、の判別でも使える。

 

 

 2,ストレートはストライクを取りやすいが、ヒットにもされやすい

 ストレートは名前の如く、まっすぐに進むので、ストライクゾーンに入る可能性が非常に高い。しかし球筋が変わらないのでバッターも打ちやすい、らしい。

 しかし150キロ以上になると、早すぎて打ちづらい。

 大谷の165キロともなると、球筋が変わらなくても速すぎて打てません。いかに大谷が凄いか、観戦をしていくうちにわかると思います。

 

 

 3,変化球は空振りを取りやすいが、見逃しされたらボールになる。

 ストレートと対の存在になるのが変化球。野球ファンという存在は、スライダーとかカーブとかツーシームとかスプリットフィンガーファーストビールとか、色々と言いたがりますが、そんな種類の名前なんてどうでもいいです。「曲がるか、曲がらないか」だけです。

 ストレートは球筋が変わらないから打ちやすいのだけど、変化球は突然、球筋が変わるので、結果、空振りしやすくなる。しかし変化するだけにストライクゾーンからはずれる可能性が高いです。

 変化してもストライクゾーンに入っちゃった、という球は、素直に「スゴイピッチング!」と言える。

 

 

 野球中継の9割は、レフト方向から打席を映した画面なので、初心者が知っておくのはこの3つだけで十分です。この3つだけで、中継の9割を楽しく見ることができます。あとの1割も、球場に来ている子どもたちとか、おねーさんだけに注目するだけで十分。昨年、日本ハムベンチのコーチがキツネダンスをしている様子が延々、中継されてしまったことがある。ファイターズガールがやるからいいのであって、オッサンのキツネダンスなんか見たかない!子供たちのキツネダンスは癒されるからいいです。お母さんのもいいですね。ヌートバーのお母さんのように安心感を覚えてしまいます。でも、オッサンだけはNGにしてください。

 え?男女差別だ!って?世の女性の方々、あなたはオッサンがコケティッシュに腰をふる様をみたいですか?勘弁してください。WBCでやってたら、日米摩擦となっていたことでしょう。

 

 

 話がそれましたが、以上の3つのポイントを踏まえて、WBC決勝の大谷VSトラウトとの対決シーンを見てください。

 

 

 Shohei Ohtani vs. Mike Trout: Final At Bat in the USA vs. Japan 2023 WBC Championship - YouTube

 

 

 そう、大谷はフルカウントで変化球を投げている。

 

 中継を見てもわかる通り、トラウトが降らなければ、フォアボールで出塁していたでしょう。

 大谷はこの時点で、カウントとか関係ないと思ったのかもしれない。

 単に「トラウトとの勝負に勝つ!」というだけを考えていたのかもしれない。

 例えボールで歩かせても、トラウトを三振に仕留めることを第一に考えたのかもしれない。

 

 もし、前のバッターがダブルプレーに倒れていなかったら、状況は大きく変わっていたでしょう。ランナーを背負った状態で、アメリカ最高のバッターであるトラウトと対決していたら、どうなっていたか?

 

 また、この場面で満塁になっていたら、どうなっていたか?

 フルカウントでボールになる変化球を投げられるか?

 押し出しで同点になるリスクを背負ってでも、変化球で勝負するのか?

 一蓮托生で、渾身のストレートを投げ込むか?

 

 

 なお、1で、低めは打ちづらい、と書きましたが、打ってしまう人もいます。

 

 

 【プロ野球】10月25日 大谷翔平 劇的サヨナラ! 日本シリーズ第3戦 10回裏ノーカット - YouTube

 

 そう、我らが大谷が、2016年にやってしまった!

 ご覧の通り、低すぎるボール球をヒットにしてしまった!!

 この試合も凄い場面で大谷が回ってきてね。

 日本ハムが2連敗して悪い流れの中、10回裏までもつれたというシーン。

 つくづく、見せ場で回ってくる男だねえ。

 

 

 さて、上記の3つさえあれば、なんとか楽しめます。

 

 中継を見ながら「次は変化球か、ストレートか」とクイズを出し合うと、意外と面白い。

 

 お子さんにクイズを出してみよう!

 

 キミが子供だったなら、投球前に、次はどっちか、予想しよう!

 

 その内、中継だけでは満足できなくなるので、球場に行こう!

 「お父さん、連れてって!」とおねだりしてみよう!

 球場での観戦は、テレビの前と違うんだよね。

 観戦の合間に横にいるお父さんを見上げて見つめてごらん。何か美味しいものを食べさせてくれるだろう。お父さんは野球に関して何かを君に語りだしたら、「へー」「そうなんだー」と相槌を打ってあげよう。

 

 そして、試合ごとの結果を日記に記録しておこう!「日本ハム〇点 対 西武〇点」と言う感じで。

 

 めんどくさかったら「日本ハム勝」だけでも十分。毎日、つけてみよう!カレンダーに書く、でもよい。

 

 そして年末に振り返ると、色々と思い出すことができる。

 

 バーベキューをした日は日本ハムが勝った、とか、夏祭りの花火に行った日は伊藤が完封した、とか、思い出の日の勝敗や活躍した選手は、意外と覚えているものです。

 

 一年間、付けることができたら、5年間、やってみよう!

 

 5年もあれば、いろんな思い出があるはず。

 

 小5の夏休みにパパ、ママと球場に行った、とか、修学旅行に行った日は誰々が活躍した、とか。

 

 中学生になっても続けよう!

 初めての彼女ができた日の先発投手やホームランを打ったバッターの名前は、一生忘れることがないだろう。

 で、彼女との会話で気を付けるのも、上の3つ。決して選手の知識を出し過ぎてはいけない。あくまでも観戦を楽しむための会話を心がけよう!その時、上の3つの原則が助けてくれるはず。

 

 そして彼女にフラれた日は、試合に負けた、というのも覚えてしまうことになる。そういう時に限ってライバルチームのエースに完封を喫するもんだ。

 

 高校に入って進路や色々なことに迷ったら、とりあえず親父を観戦に誘おう。会話なんてなくてもいい。上手いものを食って選手を見ていればいい。観戦の合間に隣の親父を見てごらん。ほんの数年前には見上げていたはずなのに、いつの間にか目線が同じになっている。かつて親父が見ていた観戦風景と同じものを見ていることに気が付くはず。その時に自分が成長していることに気が付き、いよいよ自立の時が近づいていることを実感する。するとするべきことも自然とわかってくる。

 

 大学受験でも、野球観戦は助けてくれる。大体みんな、春先は受験も遠いので安心してしまう。でも、野球で緊張のある場面をみることで、受験の緊張感を取り戻すことができる。それに特に浪人生活って、生活のリズムが大事。夏場のペースを維持するのが大事な時に、野球観戦は日常のリズムを作ってくれる(はず)。

 

 大学を卒業したら、初任給で両親を観戦に誘おう。そして親の欲しがるものを買ってあげよう!

 「自分で稼いだお金で観戦する」という社会人としての「自由」を手に入れたことを実感するはず。

 

 仕事でどうしようもないくらいに悩んだら、観戦しながら上の3つを思い出そう!

 結局、同時に考えることができるのはせいぜい3つだ、と気が付くはず。仕事の悩みも3つに絞って、その3つを解決することに全力を出そう。

 

 

 プロポーズをした日の試合結果も、生涯、覚えていることになる。

 その時の先発投手の名前を聞くたびに、その日を思い出すことになる。

 ホームランを打った選手は、二人の共通のお気に入りになるはず。

 

 やがて子供ができたら、球場へ行こう。

 隣で子供がキミを見上げているのに気が付く。

 その時、キミが語りたいことは3つだけでは収まらなくなっているはず。

 一生懸命、語ってあげて。「へー」とか「そうなんだー」という反応を聞きながら。

 二人で同じ選手の打席を見て、同じ投球を見ることこそ、ずっと記憶に残る会話だとわかるはず。

 

 

 以上のように、野球観戦は、あなたに生涯の「会話のタネ」を提供してくれます。

 そして、パートナーとなってくれる。

 「暇だけど金はない」というときの時間つぶし、彼女に「スゴイ!」と言わせる手段、フラれた時に慰めてくれる相手、子供との会話の仲立ち。

 

 

 

 知識なんて3つでいい!とりあえず今年は試合を見てみよう!!