意識低い系、日本代表宣言!!

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グラディエーター2を観ました!

 

 時は紀元2世紀の最末期。

 

 時の皇帝コモドゥスは、コロッセオにて一人のグラディエーターによって殺された。

 時期皇帝の最有力者でもあったマキシマスもまた、同じ場所、同じ時に死を迎える。

 

 突如、皇帝と後継候補を失ったローマは混乱し、内戦が勃発。

 短期間に5人もの自称「皇帝」が現れ、争いが続いた果てに、コモドゥス帝の下で重用され、力を蓄えたセプティミウス・セヴェルスが内戦に勝利して皇帝に就任する。

 かくてローマは再び安定を取り戻した。

 

 セヴェルス帝は、自身を皇帝に導いた軍組織に格別な配慮を行い、軍団を増やしたうえで破格な待遇を与えるなど軍偏重の政策を実行したため、軍事政権の色彩を強める。一方で拡大した軍事費を賄うためにローマ市民に重税を課した結果、市民の生活は困窮し、失職者が増加してしまう。ローマ社会に不安と不満が広がり始めていた。

 

 そしてセヴェルス帝亡き後、彼の二人の息子であるカラカラとゲタが共同皇帝に就任。

 

 二人は遊興にふけり、領土拡大の戦闘も行ったため、市民の負担はさらに増し、ローマ繁栄の象徴であったコロッセオ周辺にも物乞いがたむろする有様に。

 

 そして今、二人の皇帝の命令を受けたローマ軍団の将軍マルクスアカシウスは、北アフリカ自由都市ローマ帝国支配下に加えるべく、攻撃を開始しようとしていた・・・・。

 

 

 

 

 

 管理人は先日、公開されたばかりの「グラディエーター2」を見てまいりました!

 

 つーか驚いたのだけど、パンフレットもグッズも販売されていないんですね。

 

 管理人は映画館で映画鑑賞をする際には、必ずパンフレットも買っていました。学生料金1200円くらいでパンフが1000円だったので、2倍も払っていたんですね。学生時代にはかなりの数を映画館で鑑賞していたので、パンフレットもかなりの量を持っていました。それが30代後半から映画館に行くようなことも少なくなったため、パンフレットからも遠ざかっていました。

 

 最近って、パンフレットは作られないの?なんか寂しいですね。

 

 で、今回、感想を書こうと思ったのだけど、参考にする資料がないため心細いです。

 上記の「導入」も、史実を映画の雰囲気に当てはめてそれらしく書いた(つもり)の、管理人の創作です。

 

 

 その上で感想を述べるのですが、鑑賞する人は2つに分かれると思います。

 

 すなわち「1」を見た人と、見なかった人。

 

 

 まず「1」を見たことがない人へ。

 

 お勧めです!古代ローマの戦闘や街並み、闘技場での模様が迫力満点で再現されています。

 やっぱりハリウッドが本気を出したら凄いね!

 2時間30分の間、迫力に圧倒されることでしょう。

 「映画館で見なきゃだめだ!」という映画ですので、休日の特別な予定にする価値があると思います。

 

 

 そして「1」を見た方へ。

 

 管理人も「1」の大ファンで、DVDでも何回も見てきました。

 その点からすれば「2」は、「1」ほどではないかもしれない。

 ただ、忘れてはいけないのは、「1」は前後10~20年間という期間に公開された映画の中でも、傑出した作品であった、という事実。

 人生でそう言える映画に出会える確率は、決して高くはない。

 「フツーに満足した」という映画が多い中で、飛びぬけてというのはかなり珍しい。

 

 管理人個人で言えば、「2」も結構とびぬけた作品なんだけどね。

 不満を述べる人は、やはり「1」をどこかで意識してしまっていると思う。

 

 「1」は、話の軸はシンプルでもあった。

 地位と名誉、何よりも大切な妻子を奪った皇帝コモドゥスへの復讐。

 ストーリーは、このとても太い復讐を中心に動き、いつしか元老院なども巻き込み、クーデターへと発展して政治劇の様相も呈しますが、それでも「皇帝への復讐」を全身から漂わせているマキシマスの存在感には及ばない。

 

 極限まで余計な部分をそぎ落とし、最後まで一人の男の復讐を描き切った「1」は、複雑なローマ社会を再現しつつも、明快さを失わずに鑑賞者を最後まで釘付けにしました。

 その根底に流れるのは、「皇帝を殺す」という、たった一つの復讐心のみ。

 

 

 しかし「2」では、主人公のルキウスは複数の「復讐心」を抱えることになります。

 祖国である都市国家を滅亡させたローマ皇帝への復讐。

 その占領軍を指揮し、戦闘中に妻の命を奪った、ローマ軍の司令官・アカシウス将軍への復讐。

 幼いころに自分を帝国外へと「捨てた」、実母のルッシラへの復讐。

 

  実に3つもの復讐を抱えつつも、最終盤ではストーリーの軸が「復讐」ではなく、偉大な皇帝マルクス・アウレリウス帝の血と、今なお語り継がれる英雄・マキシマスの血を受け継ぐ者としての使命に目覚める、という方向へ変化してしまう。

 

 「明快な復讐劇」が根底にあった「1」と比べ、「2」では確かに途中で軸があやふやになってしまった感が否めません。

 

 ただ、これはこれで面白い。

 

 主人公の抱える3つの復讐心は、それぞれ別々に燃え上がることもあれば、ある一点で一つになる。

 

 作中でルッシラは、彼女にとって考えられる最大級の拷問を受けることになりますが、それも主人公ルキウスの復讐心の果てで起きること。

 

 「ギリシャ悲劇」さながらのドラマを堪能できます。

 

 

 

 ・・・・・・って、長くなったので、次からはネタバレぎりぎりの感想を書きます!!!