もはや世界的な文化となったアニメ。
その勢いはとどまらず、今やディズニーに匹敵する超巨大コンテンツとなった。
ユーチューブなどでは、外国の人々がフツーにアニメについて、感情たっぷりに語っている。
そしてその主題歌もまた、多くの海外アニメファンの心に残っている。
この気持ちはわかる。管理人もジャッキー・チェンの歌を覚えているからね。
みんなで歌おう!「英雄故事」ポリス・ストーリー / 香港国際警察 主題歌 (youtube.com)
そして海外のアニメファンは、そのアニメ主題歌、すなわちアニソンも、情熱的にカバーしている!しかも日本語で!!
今回は、日本人をも超えるレベルにある海外アニメファンによる主題歌カバーを、管理人の独断と偏見に基づき、3曲紹介する。
どれも熱量の高いため、見ている側も興奮しすぎないように注意していただきたい。
1,ボルテスV
管理人の幼少のころ、土曜日の夕方5時台はロボットアニメの時間であった。
ガンダムはもちろん、ダグラム、ボトムズ、ザブングル、エルガイム、ダイモス、ライディーン、コンバトラーV等々。(バイファムは北海道では放送されておらず、プラモ狂四郎だけでしか知らん)
特に1980年代は変形ロボット、合体ロボットが量産され、他にもゴライオン、ゴーショーグン、ゴールドライタン、ダイオージャなどもあった。
無駄に変形時間が長い、無駄に合体パーツが多い、などという野暮なつっこみをする小学生など、いなかった良い時代だ。
「現実には」なんてどーでもいい!格好良ければそれでいい!!
それだけ。
ボルテスVも、そんなロボットアニメのひとつであった。
なんせ毎年のように新しいロボットアニメが放送されていたので、当時はこの作品も特別に人気があった、というわけではなかったのだけどね。
それが海を渡ったフィリピンで大人気となり、主題歌は国民ソングにまでなってしまった!
つーか、まさかこの作品が、そこまでフィリピンの人の心をつかむとは思わなかった。これまで「海外を意識した作品」という宣伝文句を使った、気合の入った作品は何度も見てきた(そして海外ではダメだった)。
このボルテスVは、特に海外を意識した作品というわけではなかったと思う。
何が海外で受けたのかはわからない。ただひとつ言えるのは、上記のように、この時期、日本のテレビでは子供向けロボットアニメがかなり制作されており、「層が厚かった」とは言えると思う。やはり見る側作る側、ともに層が厚いところから、新しい何か、海外にまで飛び出してしまう何か、ができるのではないか、と思った今日この頃。
そしてフィリピンの子供の心を刺激しまくったこの作品は、今年、今や大人となった「当時の子供たち」によって、リメイクされた!
『ボルテスV レガシー』2024.10.18公開 吹替版“超電磁”予告 (youtube.com)
この完成度の高さを見よ!
格好いいじゃん!これよこれ、こういうリメイクを見たかった!
作品への強い愛情を感じるじゃないですか!
日本のリメイクもしくは「実写化」は、ことごとく評判が悪いですからね。「デビルマン」で不滅の金字塔を打ち立ててしまったし。
そして主題歌も、フィリピンの方が愛情をこめてカバーしている。
もうこの曲は、フィリピンの曲です!
Voltes V: Legacy: ‘Voltes V No Uta’ | Official Music Video (youtube.com)
2,ブルーウォーター
庵野監督が有名になって以来、「不思議の海のナディア」という作品はすっかりメジャーになった。
しかし、管理人の知る限り、不思議な海のナディアがやっていた時間帯って、「ニルスの不思議な旅」とか、「名犬ジョリイ」とか、「小鹿物語」などといった、「親子で安心してみることができるアニメ」の時間だったような気がするんだけど。
この不思議の海のナディアから、明らかに違った路線に走り始めていたんだよね。
そう、当時、社会に登場しつつあった「アニメオタク」向けの路線へと。
主題歌からして、変わってしまった。それまでのアニメ主題歌は、アニメの内容を反映した歌詞となっていた。「ジョリジョリジョリジョリジョリ」ってフレーズを覚えている大人も多いでしょ?
それがこの作品から、立派な「JPOP」になってしまった。前段階として酒井のりピーの「夢冒険」が大ヒットしていたのだけど、それも「アイドルの曲」という感じだったのが、この作品の主題歌は気合が入ったボーカルじゃないか!
この辺りから子供向けアニメでも、子供向けじゃない主題歌が採用されるようになり、「るろうに剣心」に至っては、ジュディマリはそんな作品は知らない内に主題歌になっていたらしい。
で、このブルーウォーターも、海外の人にカバーされています。
ふしぎの海のナディア OP / 森川美穂 ブルーウォーター カバー - YouTube
この方は本当にうまいよね。この曲もサビの部分の声の伸び方なんて、ホレボレしてしまうこと請け合い。
1980年代後半の「ジャンプ黄金時代」。最初から最後まで歴史に残る名作がズラリと並んでいた。「北斗の拳」は、そのレジェンドの中に燦然と名を連ねる珠玉の名作。
北斗の拳もまた、他のジャンプ作品と同じくアニメ化され、大人気となった。
で、北斗の拳の主題歌も大人気となったのだけど、クリキンの「愛を取り戻せ!」のインパクトが強すぎて、他の主題歌がかすんでしまっている。
「愛を取り戻せ!」は、アニソン史に残るレベルの名曲なのでしょうがないとはいえ、それでは他の曲があまりにも不憫でならない。
そんな不遇な名曲の一つに、「北斗の拳2」でトムキャットが歌う「Tough Boy」がある。この曲もなかなか格好いい曲なんだけどね。
この隠れた名曲も、海外ファンはカバーしている。
その中でも以下に紹介するボーカリストのカバーは群を抜いている。
北斗の拳 Tough Boy - Metal Cover! (youtube.com)
疾走感、破壊力、荒々しさ、なのに綺麗な伸びのある声。
もはや完成形に達し、本家をも抜いてしまった感がある。
つーか、このメタル風カバーは、北斗の拳の世界観をよく表していると思う。
管理人は、彼以上のカバーを聞いたことがありません。
北斗の拳 - 愛をとりもどせ (Ai Wo Torimodose) - Metal Cover! (youtube.com)
で、やっぱりこっちも貼っておきます。
クリキンの「愛を取り戻せ」をパンピーが歌うことが困難なことは、皆さんもご存知のはず。男くさい声の入りからの、あの「高すぎるサビ」。一人で歌いきるのはかなり難しい。
しかし彼はそれをやってのけてしまった!もう、完璧なまでのカバーです。
以上です。
日本のアニメとアニソンがどれだけ海外で愛されているか、実感しました。
これらのカバーには、大きな愛情を感じます。
日本人も、単なるカバーだけでは、愛情満載の海外勢に負けてしまうぞ!!
おまけ
こちらも凄いのでご紹介。
聖闘士星矢 Pegasus Fantasy - Metal Cover! (youtube.com)