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今こそ「天下三分の計」を発動せよ! その1

 前回まで、長々お話ししてきました。

 

 本当は世界の国々を見てこようと思ったのですが、時間が足りず。

 

 もう一つ、中国を都市を単位に見てみましょう!

 

 1位 広州市 4860万人

 2位 上海市 3110万人

 3位 北京市 2007万人

 4位 天津市 1118万人

 5位 厦門市 1010万人

 

 以下9位までが800万人以上、17位までが500万人以上、102位まで100万人以上の都市が並ぶ。

 

 

 いやあ、すごいっすね!

 最初に見て、思わず笑っちゃいましたからね。

 

 ただこれを見て、皆さん疑問に思われると思います。

 

 都市圏ランキングでも突き抜けてしまうじゃないか!と。

 

 世界都市圏ランキングでは、3500万人の東京が堂々の世界一位なのですが、このランキングでは5000万人近い広州市がずば抜けていますね。

 

 これはおかしいぞ、と中国の都市人口について調べて見たら、見る資料によってことなるんですよね。

 

 中国の行政区における「市」は、日本の概念と異なり、また一つの行政区がかなり広く、それこそ日本の「県」レベル以上の「市」があるらしく、都市圏として行政区の人口を単純に足すと、かなり広範囲になってしまい、さらには都市部からかなり離れ、もはや都市とは言えない農村の人口まで含まれてしまうため、統計が難しいらしい。

 で、中国では都市の人口を「都市圏」で調べるのが一般的らしいのですが、それも大きな幅がでてしまそうです。

 

 なのでここでは「世界都市圏ランキング」を参考にして「都市人口」といたします。

 

 

 すると

 

 1位 上海 2200万人(世界7位)

 2位 広州 2011万人(世界11位)

 3位 北京 1943万人(世界12位)

 

 まあ、以下あるのですが、ここまでにしておきます。

 中国国内には上の3つも含めて、合計で6つの都市圏が1000万人以上となっています。

 

 正直言って、これも正確とはいえないかもしれない。もっと多くてもおかしくはないのです。でも、都市としての一体性があるのかどうか。

 

 そう、これも今回調べ始めてわからなくなってしまった点で、「じゃあ都市圏ってなによ?」と。

 これは長くなりそうなので、後日「都市圏と都市」についてお話しします。

 

 なお、J・G・バラードの「時間都市」という小説をお勧めします。

 この本には、都市にまつわるSF短編集が収録されています。

 この中のお話の一つに、どこまで続いているのかわからないくらい広がり過ぎた都市が舞台のお話がありまして。都市が横にも縦にも発展し過ぎて、「建物」の区分けもなくなってすべてが結合してしまっていました。そのある「区画」に住む主人公は、ふと思いました。

 「この町の果てはどうなっているのか?」

 彼は「都市の端っこ」を見るべく、トレインにのってひたすら一つの方角を目指し始めた!果たして、彼が見た都市の端っこの姿とは?

 アマゾンで買えますので、お勧めです。

 

 上海とか深圳にすむ中国人には、都市から出ないで成長して結婚し、生涯を終える人もいるのではないか?というくらい、中国の都市は面積で広がってします。

 

 話を戻しますが、ここまでユーロ圏などではむしろ巨大な都市圏を持たないことがわかりました。そのため、ユーロ圏内の生産物の多くがユーロ圏外へ輸出されることになります。

 また今回は言及しませんでしたが、非ユーロでは、イギリスがロンドンが1000万人以上の都市圏を持っているにも関わらず、イギリスの人口が6800万人と、総人口に比べて都市人口の比率が大きすぎる。国内市場が決して大きいとは言えない。これは韓国でも言えますね。ソウルの人口に比べて5100万人の総人口。

 こうなると、都市を維持するために必須な経済活動や物資を国内だけでは調達できず、輸入をし続けないといけない、とも考えられます。

 また、モスクワは1000万人以上の都市圏を持ち、石油も農業も十分のロシアですが、残念ながら一次産業に頼るあまり国内産業に広がりがありません。

 

 そう、欧州はどこも一長一短なわけです。かなり端折ってしまってるけど、本当は面白いところ。

 

 欧州の国々は、メガシティーを国内に一つでも持てれば「御の字」だったのに、中国には複数あります!

 

 ・・・・・しかしこれが逆に中国の潜在的な不安定要因となっているのです。

 

 

 

 続く