意識低い系、日本代表宣言!!

意識の低い人間が、意識の低い情報を、意識を低くしてあなたにお届け!!

日本とドイツを比較してみる その1

*まず、今回の本題を始める前に、明日(9月4日)、仕事でも旅行でも北海道に来る人は、ぜひ星空を見てほしい。

 9月4日の午前2時現在、札幌でもまばらではあるけど、いつもよりも星の明滅がはっきり見えます。

 天気図だと、9月4日の夜も「いい感じの高気圧」が張り出しているようなので、同じくらいの好天になるのでは?

 

 札幌は大都市なので夜も明るいので、札幌よりも少し離れたところに移動できたらいいんだけどね。

 とはいっても、空知平野は家屋が多いので、キレイな星空は難しいか?

 札幌で言えば、定山渓の方とか、さっぽろ湖の方だと街の明かりが山で遮断されて、いい感じの星空が見えるかもしれない。札幌以外の地域では、車で少し移動すれば、すぐに絶好の場所が見つかると思う。

 

 北海道の星空は、格別だとお勧めできます。なんせ北海道は都市も小さいし、人が全く住んでいない場所が多いので、人家とかの明かりが全くない場所もたくさんあるので。

 北海道は、これから秋にかけては、雲が少ない澄んだ夜空が増えるので、星見をお勧めします。

 200%楽しむために、ご自宅や会社帰りなどで、空を見上げて、自分がいつも住んでいる場所の星空をインプットしておくことをお勧めします。

 

 

 

 

 ・・・・・・・ここから本題。

 

 

 昨日、以下のようなニュースがありました。

 

 

 VWがドイツ国内工場の閉鎖検討、実施なら史上初-コスト削減で(Bloomberg) - Yahoo!ニュース

 

 

 

 おいおいおいおい、フォルクスワーゲンと言えばドイツを代表する会社。

 

 つーか、日本人にとって「フォルクスワーゲン」「ベンツ」「BMW」は、イコール「ドイツ」というくらい、もはやナショナルブランドとなっているはず。

 しかもこれらの会社は「ドイツは科学・技術の最先端の国である」というイメージの象徴であったはず!

 

 ネットでは様々な「原因」がささやかれています。

 

 極端な環境政策自動車産業を追いこんだ、環境政策で主導権を握るために全振りしたEV車だったのに、中国に市場を乗っ取られてしまった。

 

 おそらく全て正しいのでしょう。

 

 逆に言えば中国は、エンジン車やハイブリットでは日本のトヨタや日産、ホンダに勝てないとわかったので、欧州のEVに付け込んだ、ともいえる。

 

 そう考えると、日本の技術が国内の雇用を守った、ともいえる。

 今、トヨタに対し、過剰なほどの「介入」が行われていますが、国益の点で正しいのか、政治家の方々には判断していただきたい。

 

 

 ・・・・・さて、上記のように窮地に陥ったモノづくり大国ドイツですが、地理好き・地図好きの管理人は、そこにもう一つの視点を提示したいと思います。

 

 よく日本の経済ニュースなどでは、日本とドイツが比較されます。

 

 人口もともに1億人に近く、技術大国、輸出大国であることから、日本では比較対象として注目するようです。ドイツではどうなのかわかりませんが。(おそらく相手にされていない)

 その際、様々な「経済指標」で比較されますが、管理人はそれ以前の違いが語られていない、と不満に思っていました。

 

 そんなある時に、と言っても10年くらい前かな?ナショナルジオグラフィックのドイツに関する記事で、興味深い記述がありまして。

 

 うろ覚えなので正確ではないかもしれないけど、その記事において

 

 「首都ベルリンは、ドイツの他の都市から税金の補助を受けている」とあったのです!

 

 え?首都でしょ?しかも経済大国ドイツの首都でしょ?なんぜ地方都市の援助を受けるの?

 というか、日本なら逆が問題視されるじゃないですか。

 すなわち、東京にあつまった税金を全国の地方にばらまいている、って。

 

 ドイツでは逆のことが起こっているのか?

 

 まず、この記事は10年以上前なので、現在も同じかわかりません。

 

 また、当時のベルリンはドイツの首都であったものの、東西ドイツの分裂時には東ドイツの領内にあり、またベルリン市内も東西に分断されていました。

 そのため、経済的に大きく成長した西ドイツの都市と、社会主義下で困窮した東ドイツの都市では、インフラ整備の面から大きな差があったらしく、統一時にはベルリンも、西ドイツの都市に比べると開発度が低かったとのこと。

 そのため、ボンやフランクフルト、ミュンヘンハンブルグなどの西ドイツ各都市から、首都開発のために多額の税金が徴収されらしい。

 

 ****ここからは地図帳をお手元にご用意いただきたい****

 

 

  また、根本的な問題として、ベルリン自体がドイツ国内でもとびぬけた存在ではない、という点も挙げられます。

  

 以下、ドイツの都市の人口ランキングを上げますと

 

 1位 ベルリン     367万人

 2位 ハンブルグ    185万人

 3位 ミュンヘン    148万人

 4位 ケルン      107万人

 5位 フランクフルト   75万人

 6位 シュツットガルト  62万人

 

 ここまでにしておきますか。

 

 比較として日本の都市の人口ランキングも挙げてみます

 

 1位 東京  986万人

 2位 横浜  377万人

 3位 大坂  279万人

 4位 名古屋 232万人

 5位 札幌  197万人

 6位 福岡  165万人

 このほか、11位の仙台までが100万人以上の都市となります。

 

 

 東京は突出してますね。

 ちなみに、東京は「都市圏ランキング」では3500万人と、世界でも突出した大都市となっています。

 

 「都市圏ランキング」の意味ですが、単なる都市の人口のランキングなんて、行政の区分けに過ぎません。しかし、実際には江別と札幌は別の市ではあるものの、江別が札幌の一部になっているのが実態。 

 東京も同様で、都市として分断されているわけではなく、東京23区と川崎、横浜、千葉、埼玉の都市群は全て鉄道や道路などで一体化しているため、もはや一つの都市として機能しています。

 

 となると、さらに「首都圏」の人口が、日本国内ではとびぬけているのがわかりますね。

 

 

 しかし!

 

 人口で言えば、ドイツが8300万人、日本は1億2千万人。

 

 なんか数字だけ見ると1億人を境にして似たような規模に見えるけど、やはり4000万人も違うと都市でも差がつくんですかね。

 

 じゃあ、というわけで人口5100万人の韓国の都市ランキングも見てみましょう。

 

 1位 ソウル  938万人

 2位 釜山   329万人

 3位 仁川   293万人

 4位 大邱   223万人

 5位 大田   150万人

 6位 光州   148万人

 以下、8位の高山まで100万都市があります。

 ちなみにソウルの都市圏は2400万人で、世界では5位になります。

 

 

 あら?こうしてみると、ドイツの首都ベルリンの377万人って、8300万人の大国の割には巨大都市とは言えないですね。

 

 そう、実はドイツはドイツ国内に市場となる巨大都市を持たないのです。

 

 都市というのは、物資を吸収し、それに付加価値をつけてさらに高いモノに変え、それがさらに高価な経済活動を生み出します。その代わりに通貨をバラまく。

 

 バブル時代に、深夜番組で「東京で酸素バーがオープンした」というニュースを聞いて、驚いてしまった。え?東京って、酸素で商売できるの?って。

 酸素バーなんてものが北海道の地方都市にオープンしても、すぐにつぶれるでしょう。

 

 要は、東京はそれだけ、経済活動が活発ということ。

 

 円が国際社会で一定の地位を確保しているのも、大都市・東京の規模の大きさも大きく関与していると思われます。

 

 ちょっと日本に寄り過ぎましたので、いったん終了して、次の記事からドイツに話を戻します。

 

 

 続く