先日、日本代表の早田選手が、特攻資料館に行きたい、という主旨の発言をされて、管理人の見る限り、支持の声を多く見かけます。
管理人以上の世代では、かつての水泳代表だった千葉すず選手がマスコミに対して「メダルキチガイみたい」(敢えてそのママ)と発言したことを、覚えている人も多いと思います。
かつてのオリンピック報道は今よりも「政治色」とか「国家間競争」の色が強く、選手へのメダルの期待も、今とは比較にならないくらい巨大なものとなっていました。
国の代表なんだから、絶対に取れ、という感じ。メダル以外はほとんど報道しなかったからね。
その当時は、選手たちはむしろ、日本代表に選ばれることを敬遠するような気配もあった。
もはや脅迫となっていた過剰な期待は、ついに選手に「メダルキチガイ」と言わせるまでになっていたわけです。
それが今やどうだろう。今回の代表選手もメダルの有無を問わず、インタビューでまず「感謝」を述べているじゃないか。自発的に。
そしてついに「資料館に行って、卓球ができることを感謝したい」と、誰にも強制されることなく自らの意志で発言するに至った。
「国を背負う」という言葉が敬遠されていた時代からみれば、隔世の感がありますね。
今の五輪代表の選手の世代って、サッカーワールドカップで日本代表を応援するのが当たり前の世代。
「日本代表」に、かつてのような悪い意味での重圧を感じていないのではないか、と思います。
やっぱり世界で活躍するために、最後に必要だったのは、純粋な愛国心や、郷土愛なのではないか、と実感。
なお、ここでいう「愛国心」なるものも、管理人世代以上がイメージする「軍国主義」とか、「軍靴の音が聞こえる」というものではなく、純粋に愛着を示すものと思われます。もう、「55年体制の世論」では、下の世代を理解できなくなっているんだって。
それに、不思議なもので「彼女を支持する!」というよりも、なぜか「ありがとう」という言葉を多く見かけるのです。
この心情は、なんかわかってしまう気がする。
「支持する!」ってなると、何か政治色を帯びてしまうけど、「ありがとう」だと、そういう意味ではないとわかります。
そう、「右」とか「保守」って人たちも、これを機に彼女が本格的に「右の政治活動」を開始してほしい、なんて思わないでしょ?(管理人がいうのもアレだけど)
みんな、逆に彼女がおかしな政治問題に巻き込まれてしまうことを心配したのでは?
案の定、以下のような報道がありました。
早田ひな「特攻資料館行きたい」 発言に中・韓で非難 ライバル選手SNSフォロー外す (tv-asahi.co.jp)
天下のテレビ朝日が、中国の選手がフォローを外した、ということを大々的に報道しています!
ただ選手がSNSのフォロー外しただけでしょ?
なんで大きな報道になるのか?
「あなたが変なことしたから、フォロー外されたんだ」と、わけのわからない圧力をかけている。
思わず「女子高生のグループか!」と思ってしまった。
・・・・と女子高生に言うと、「女子高生もそんなことしない!」と怒られた。
何の罪悪心を植えつけようとしているのか、さっぱりわからない。
そんなことを言うのなら、管理人なんてフォローゼロっすよ。この前なんて、3日間、スマホを失くしたのだけど、見つけたときには着信ゼロだったからね。
それでも何とも思わないけど。
そういえば、若いころに「鉄道SNS」をやっていたことがあるんだけど。
鉄道写真を上げたら、10人くらいの人が好意的な感想を書いてくれる。その一つ一つに感謝のコメントを返して、その上で「お礼」としてコメントをくれた方のページに行って、写真にコメントをする、という作業をやっていたのだけど。
その内、どんどん多くなっていって、しまいにはその作業で3時間もかかるようになってしまった。仕事が終わってからひたすら、それをやるわけです。その内、重荷になってきて、辞めました。
SNSもほどほどに。
このテレビ朝日の「仲間外れにされた!」という報道を、テレビ局の人がアホ真面目に考えて、「報道するぞ!」と決めたかと思うと、早田選手とどっちが「大人」なのか、わかりませんね。
ただ、もし自分が中国の選手だったら、やっぱりフォローは外すと思う。それは早田選手に問題があるのではなく、「お上」を気にして。
だって、ちょっと「最高の地位の人」のことについて批判すると、すぐに拘束されてスピード裁判にかけられて、釈放後にお薬のあとみたいに人格が変わってしまった、という女性がいたじゃない。
そりゃ、すぐに行動するわな。あと、小さいころからそういう風に教育されてきたのなら、しょうがない。
自分の行動で意図しない結果を生むかもしれないけど、今回の行動は早田選手に罪があるなんてとても思えない。
「自分の思想にあわない人は黒!」なんて判定する時代でもあるまいし。
友人関係なんてのは、プラスとマイナスが連続して、自分にちょうど良い頃合いの「友人の数」が維持されるもの。友人が減った、とか大騒ぎすることではないです。
去る人がいるということは、新しい出会いもあるものです。
今回のように「あなたが私たちの気に入らないことをしたから、フォローを外されたんだ」と、仲間外れをことさら大きく報道するようなグループにいたって、おかしな気を使うだけ。
とにかく、彼女が「右」だろうと「左」だろうと、政治活動に巻き込まれることだけが心配。
右の人たちも、彼女を「どこかのグレタさん」にしたいですか?
今後も応援しよう!