意識低い系、日本代表宣言!!

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優勝は見えているか?

 今夜、日本代表はコスタリカと対戦します。

 

 開催前まではコスタリカにも負ける可能性が高い、という空気が漂っていましたが、前試合のドイツに勝利したことで「コスタリカにも勝てるのではないか?」という流れに変わりましたね。逆にコスタリカの国民が日本戦に弱気になっているらしい。いや、地元の人は応援してあげて!

 

 で、こうなると「選手たちは浮足立っている」「油断している」というパンピーの意見も出てきます。

 あ、言っとくけどもちろん管理人はパンピーの一人ね。

 

 実際、アルゼンチンに勝利したサウジアラビアポーランドに敗戦してしまいました。ポーランドも欧州と言う強い地域を勝ち上がってきたチームだから、弱いなんてことはないんだけど、アルゼンチンに勝ってしまったことで、何よりも周囲の見方が「ポーランドよりも実力が上」となってしまった。

 また、サウジアラビアの皇太子もうれしさのあまり、選手たちに7200万円のロールスロイスをあげる、って言っちゃったらしい。さすがに喜びすぎでしょう。

 

 皆さん、少しだけ考えて見て。もし自分がサウジの選手で、大会後にロールスロイスが手に入る、って思ったらどうしますか?

 

 すんません、自分は皇太子には申し訳ないけど、売り払って現金化して何かに使うと思う。しかも「ローンの返済」が即浮かんでしまう、標準的なJapanese OSSAN

 

 まだ、サウジにとってのワールドカップは終わっていないので、「後出しじゃんけん」で賢くふるまうには早いのだけど、何か満足してしまったのかもしれませんね。

 

 それは試合後のサウジのロッカールームの様子でも伝わります。

 サウジの選手は強豪を倒した歓喜に酔いしれ、テーブルの上で踊ったり、ビールかけのように水を掛け合ったり、全身から喜びを表していました。

 

 あんな大それたことをやったのです。誰でもサウジの選手のようにはしゃぎたくなるでしょう。

 

 じゃあ、日本の選手も試合後に歓喜に沸いたのだろう、と試合後のロッカールーム様子を写した動画を見てみると・・・。全員、椅子に座っている。興奮気味に話しているのはわかるけど、全身で表す、ということはしておらず。

 

 これは日本代表の方がサウジ代表よりもお行儀がいい、とかではないと思われました。

 

 つーのも、ドイツ戦の試合後のインタビューを見て、不思議に思ったことがありまして。

 

 皆さんはどう思いました?ドイツという強豪中の強豪相手の勝利と言う偉業を成したにも関わらず、インタビューに答える選手から笑顔が見られなかったように思えまして。、管理人は。

 

 ただ、興奮が高まっているのは十分なほど伝わった。

 

 インタビューに答える顔は険しくとも、どの選手も早口で多弁で、何かを伝えたいというのが痛いほどわかりました。

 

 うれしい、というよりも心底、興奮が湧き出てきて笑いを通り越してしまった、ような。

 

 まぐれで勝利したのではなく、何か確かな感触を得た、というのが伝わった。

 

 「やったー!勝ったよ!!」ではなく、「してやった!」と。

 

 思い通りにやって勝った、と。

 

 そう、自分たちの実力を確信できて興奮が抑えきれない、というのをインタビューで感じたのですよ。

 

 人は、自分の実力を実感できた瞬間というのは、笑顔よりもむしろ雄たけびを上げたくなるような興奮を感じるとのこと。

 

 つまりあのインタビューで視聴者は、彼らが自分の実力を確信する瞬間を見てしまったのです。

 

 アルゼンチンに勝利して大歓喜のサウジと違うのは、彼らが得たものは後に続くものであるということ。

 

 これは優勝もありえますね。

 

 え?さすがにそこまでは・・・・って?

 

 いや、ありえますね。

 

 

 またまた高校野球のたとえで申し訳ありませんが。

 

 今年の夏は仙台育英が優勝しましたね。

 

 でも仙台育英は長年に渡って「常連」で、しかも甲子園でも最後の方まで残る「屈指の強豪校」でした。全国の認識も「優勝まで時間の問題だった」というのが、実際ではないでしょうか?

  しかし駒大苫小牧の時は違ったのです。

 彼らは仙台育英のように、何度も挑戦し、ついに制覇したのではなく、ある時突然、勝ち続けて優勝したのです。

 しかも済美とか横浜とか大阪桐蔭を相手に勝利してますからね。

 北海道民から見れば、「VS横浜」なんて、まさに「日本VSドイツ」ですよ。

 

 それでもあの時の駒大苫小牧は、試合をするごとに自信を身につけていったのがわかりました。

 初戦に勝利した段階では「まあたまにあるよね」と見ていた道民も、勝利するごとに「え?」「まさか!」と変わっていき、決勝が近づくにつれて、負けてても「どこかで逆転するだろう」なんて根拠のない自信を持つようになっていた。

 そして優勝ですよ。その後、自分の実力に気づいたように2年連続で決勝に進んだのは周知の事実。

 そう、実力はあったのです。あとは自信だけだった。

 

 日本代表も、何かの自信を得たように、勝手に思えました。

 

 このまま2連敗しても、日本に帰ればサウジの選手のように、スターとして迎えられるでしょう。

 

 ドーハに思い出を作りにきたのか、それとも優勝をしに来たのか。

 

 でも、試合後の選手の顔を見て、稀有は消し飛びました。

 

 

 とにかく、今日も日本で全力で応援します!