今年のワールドカップがあまり盛り上がっていないのは、日本が「ほぼ絶望的」と言われているグループに属しているから、というのもあるのでしょうね。
ドイツにスペインって、サッカー素人でも「サッカーの強国」とわかってしまうレベル。じゃあコスタリカは大丈夫なのかって言えば、中米の代表でしょ?
決して「価値を計算できる相手」なんかではないわけです。シロート意見では。
実際、世界も「日本は予選で無残に脱落するだろう」という見方がメイン。
予防線的に「苦戦するかもしれないが」という表現を付け加えているのがニクイね。
対戦国のドイツの新聞では
「地元紙ビルドはネット速報見出しで「日本、W杯前最後のテストに失望 ハンジ(フリック監督)、この相手を恐れる必要はないんだ」とつけて、日本の敗戦を伝えた。」
と、完全に勝ち点3を計算しているのがうかがえます。
スペインの地元紙はさらに過激!!
「スペインのアス紙はインスタグラムのストーリーのように加工した動画内で、「日本には大きな夢があるが、スペインやドイツと同じ組になった今大会ではベスト16に進むのも難しいだろう」という見解を示し、
~~中略~~
Jリーグが掲げている「百年構想」を引き合いに出し、 「ヨーロッパにいる我々には理解し難いが、彼らは2092年にワールドカップ優勝を果たす計画を立てている。日本の想定するワールドカップ優勝のタイミングでは、クボたちはいない。だが、忍耐力を知っている彼らを疑う必要はないだろう。日本は2092年に恐ろしくなる」 現状を皮肉たっぷりに論じられてしまった日本。同紙のような見立てをする欧米メディアは少なくなく、W杯に向けた森保ジャパンの下馬評も決して高くないと言える。」
いや、思わず笑っちゃうまでに見事な皮肉記事ですよね。
「下馬評は決して高くない」どころじゃないですよ。「最も低い」レベルではないか?
残念なのは、日本国内でもこの論評の通りな感じになっていること。
元サッカー選手とか、サッカー評論家などが日本の現状を厳しく述べるのはわかるんですよ。
でも、決して専門ではない「コメンテーター」まで、「日本はダメだ」なんて言っている。
言っちゃダメ、ってわけではないんだけど。
なんか、モヤモヤしたものを感じてしまうのです。
そりゃ勝ち馬に乗ってれば自分を賢く見せることができるでしょう。
自分を賢く見せる。まさに意識高い系の目指すところですな。
今、日本人の多くが「日本代表は3敗する」という絶対的な事前予想に乗って、「日本はダメだろう」と自分(だけ)を賢く見せようとしている。
しかしそういうヤツ(意識高い系)に限って、結果が出た後じゃないと動かない。
いや、動けない!
なぜ、って?
そりゃ自分の予想が外れたら恥ずかしいし、格好悪いし、「アイツは予想を外したバカだ」と言われてしまう。
自分を賢く見せようとする人間にとって、バカにされることが最も受け入れられない屈辱!
だから、自分で物事を動かすことができない。そういう場面では傍観し、結果が出た後に「だから言ったじゃないか」と叫んで責任追及にまい進する。
日本代表は、まさにその結果を作る立場。試合の結果で態度を変える人の言葉など、聞く必要なし!
考えて見てほしい。「負けないこと」を第一に考えるなら、こんな強豪相手に試合なんてしないでしょう。意識高い系なら、理由をつけて逃げるかもしれない。
しかし、今回の日本代表は、逃げるわけにはいかない!
そりゃ本人たちも、できることなら勝てそうな相手とやりたいでしょう。
でも、彼らはやらなければならない。
しかも半年も前から、「今回のワールドカップはダメだ」と言われ続けながらプレーせざるを得なかった。
日本代表に「ダメです」「勝てないですね」と言わせたら気分がいいのか?
実際に試合で大差で負けた後に、代表選手自身が「やっぱり負けたわ」なんてヘラヘラしている顔を見て満足するか?
彼らは味方のはずの日本人からも悲観的に見られながら、ここまでやってきた。
わかりきった勝ち馬に乗って、賢く見せることに価値があるだろうか?
世界で味方がいないのだから、日本人が味方をしないでどうする?
日本代表の選手諸君、残念ながら、日本の意識高い系は選手を悲観的に見てしまっている。
しかし!
日本には意識高い系しかいないわけじゃない!
意識低い系がいるじゃないか!!
確かに日本VSドイツ、や日本VSスペインのような試合は、最初から結果がわかっている「やっても意味のないこと」なのかもしれない。
しかしよく考えて見れば、「意味のないことを一生懸命やる」「そんなことをやって意味があるの?ということに全力を出す」というのは、まさに意識低い系が目指す境地ではないか!!
そう、「真面目にバカをやる」だ!(出典はあのラジオ番組)
日本代表がこれからやろうとしているのは、サッカーのワールドカップという世界中で最も注目を集める舞台で、ドイツ、スペイン相手に試合をする、という、今年最大規模の公開処刑まがいのこと。
まさに「バカげたこと」だ!
バカげたことをやるんだから、やる側が馬鹿になるしかない!!
意識を高める言葉、なんぞペルシャ湾に捨ててしまえ!!
バカ中のバカ、大馬鹿野郎になれ!!
意識低い系思考に解決策がある!!
日本代表よ、いまこそサッカー代表ではなく、「意識低い系」の代表となれ!!
そして「意識低い系」を名乗る当ブログは、当然、日本代表を全力で応援する。
日本の90%が「意識高い系」になって冷笑しようと、意識低い系である管理人は絶対に冷笑しない!!
この際、負けてもいい!!負けてもいいが「全力を出せなかった」ということだけはしないでくれ!
例え試合に大負けしようとも、絶対に選手を責めたりしない!どんな結果だろうと、テレビの前で「よくやった!」と言う!
全力で大馬鹿をやってくれ!!
心から健闘を祈る!!