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思い出のゲームBGM

 先日、メガドライブミニ2が発売されましたね。

 

 ファミコンメガドライブ、PCエンジンの時代って、世間にゲームが爆発的に広まった時代でもあるんですよね。それまでファミコンの一択だったハードが(マーク3ユーザーのセガファンの方には申し訳ありません)、一気に3つに増えたためソフトのラインナップが豊富になったりもして。

 

 PCエンジンミニのパート2も出してくれないですかね。しかもCDROM版のやつ。CDROM版には大作が多いので、今年のコロナ自粛期間中も安心して家に引きこもることができるのに!

 

 さて、ハードの性能向上をもっとも実感できるのが見た目。子供にとってはグラフィックで使われる色の豊富さこそハードの性能を判断する材料でした。

 しかし性能向上とともにゲーム内のBGMも地味に進化し続けました。

 

 ファミコン時代は数種類の単純な電子音の集まりでしかなかったゲームミュージックでしたが、今ではそんなものはなくなった。オーケストラとかの本物の音がそのままゲームで流れてしまう。ある意味、グラフィックよりも先に、「リアル」を実現してしまったのでした。

 

 しかしどんなに進化しようと、管理人世代では昔の素朴な電子音が懐かしいと思ってしまうのでは?

 

 自分もその一人。

 

 今にして思えば、電子音も、トランペットやドラムと同じような、立派な「楽器」に思えてしまう。

 

 今回は懐かしいゲームBGMを紹介してみましょう!

 

 

 

1,ポパイ(任天堂

 

 [FC]ポパイ(Popeye)BGM集 - YouTube

 

 ポパイはファミコン草創期に登場しました。

 最近、ポパイって放送されていないのかな?当時のJAPANでは頻繁に放送されていて。子供は誰でも知っていたのだけど。

 そのポパイのテレビ放送でなじみのあった主題歌が、ゲームで完全に再現されている!

 テレビゲーム自体が珍しかった時代に、このBGMの再現度は衝撃的でした。

 

 

2、ドンキーコング任天堂

 

 [BGM] [FC] ドンキーコング [DONKEY KONG] - YouTube

 

 このBGMも記憶に焼き付いています。

 軽妙で単純な短い音色の繰り返しながら、飽きさせない。

 

 ゲームミュージックって、不思議ですね。

 

 

 

 

3,スーパーマリオ任天堂

 

 

 【ゲーム音楽】スーパーマリオブラザーズ BGM集 / Super Mario Bros. Soundtrack - YouTube

 

 やはりこれを紹介しないわけにはいかないでしょう。

 今や海外ではある意味、日本を代表する音楽、にもなっている定番曲。

 「日本はゲームの総本山」と世界に根付かせた宮本氏や任天堂の功績は、非常に大きい!国民栄誉賞に匹敵しますね。

 

 

 

4,バイナリイランド(ハドソン)

 

 バイナリィランド (ファミコン) 音楽 / Binary Land (Famicom) Music / Soundtrack - YouTube

 

 任天堂以外からも多くのゲームが発売されました。

 

 なぜかこの曲をよく覚えていて。

 

 まだこのゲームが発売された頃って、単純な音色の繰り返しばかりだったのだけど、バイナリイランドでは一つの曲になっていた。ああ、ゲームでも曲が作れるんだ、と自分に実感させたゲーム。

 

 

 で、ここからその「ゲームミュージック」に異様に力を入れたメーカーをご紹介します。そのメーカーはコナミです。

 

 コナミは「矩形波倶楽部」というBGM専門バンドを結成します。

 

 

5,イーアルカンフーコナミ

 

【ファミコンBGM作業用】イーアルカンフー NES(Yie Ar Kung-Fu)BGM - YouTube

 

 この曲は矩形波倶楽部の作品はわかりませんが、ゲームの内容と音楽とがマッチしていました。もう、曲ですよね。

 

 

 

 そして、コナミゲームミュージックが圧倒的な評価を得るゲームが登場します。

 

 

 

6,悪魔城ドラキュラコナミ

 

 悪魔城ドラキュラ BGM集 - YouTube

 

 この悪魔城ドラキュラは、全てにおいて当時のファミコンの最高傑作となりました。まずグラフィックは素晴らしい!不気味な雰囲気の漂う廃墟と化した城、を、あのファミコンで描いて見せた!ドット絵なのにホラーな空気を醸しだしていました。

 

 そして何よりもBGM!

 

 ある意味、BGMの方が評価を得た初めての作品ともいえるのではないか?

 

 シリーズ主題歌ともいえる「Vampire Killer」は、いまだに様々なアレンジがされ続ける、ドラクエなどにも匹敵する、ファミコン屈指の名曲と言えます。

 

 

 

この作品からさらに、矩形波倶楽部の8ビットマシンでの音楽の追及は加速していきます。

 

 

 

7,月風魔伝コナミ

 

 【30分耐久】FC 月風魔伝 龍骨鬼戦 - YouTube

 

 月風魔伝は日本を舞台にしたホラー作品。そして悪魔城と同じく、全てのBGMが秀逸です。その中でも最後のラスボスとの決戦で流れてくるBGMは、長い絵巻物のクライマックスを実感させるもの。

 

 単純な電子音で和風と洋風を作れてしまうとは!

 

 

 

 

8,迷宮寺院ダババ(コナミ

 

 迷宮寺院ダババ メドレー コナミ【Maze Temple DABABA Medley konami】 - YouTube

 

 これに至っては、エスニックな雰囲気まで再現してしまっている!

 

 確かにファミコンのスペックは低かったかもしれない。出せる音源も少なかったかもしれない。それでも当時のクリエイターは、その限界を駆使して縦横に作曲していたのがわかります。人々の記憶に残るのにはスペックなんて関係ない!

 

 

 コナミファミコン音源追及の道はさらに過熱し、ついには独自のゲーム音源用チップ(詳しことはわかりません)を開発!

 ファミコンの引退が迫った時期に、最高のゲームミュージックを実現します。

 

 

 

8、悪魔城伝説コナミ

 

 

 【悪魔城伝説】BGM「Beginning」 - YouTube

 

 これ、凄いと思いません?使用されているのは従来の電子音ながら、その広がり重なり、響きは、もはや完成した楽曲となっている!このテイストは、むしろ本物の楽器では再現できない!

 コナミは、まさに電子音でしか許されない曲を誕生させるに至ってしまいました。

 

 自分としては、この曲こそ8ビット機の最高傑作にして、最終形態、と思っています。

 

 

 

 さて、これまではファミコンのBGMを紹介してきましたが、ゲームの世界は家庭用だけではありませんでした。むしろ当時はパソコンゲームの方が、独自のマニアックな進化をしていました。無法地帯となっていましたからね。そんな混沌とした世界から、素晴らしいBGMが生まれました。

 

 

9,ソーサリアン日本ファルコム

 

 PC88: Sorcerian Soundtrack - YouTube

 

 もう、最初のオープニング曲だけで、ファミコンとは異なる世界観を醸しだしています。

 なんともノスタルジー溢れる曲。この曲も、電子音じゃないと再現できないですね。

 

 

 

 

10,太陽の神殿(日本ファルコム

 

[BGM] [PC-8801mkIISR] [opn] 太陽の神殿 アステカII [TEMPLO DEL SOL : ASTEKA II] - YouTube

 

 このBGMも、あるいみ繰り返しなのに、なぜか聞き飽きない魅力を感じさせます。

 

 

 

さて、ここまで電子音によるゲームミュージックの数々を紹介してまいりました。

 

独自の進化を遂げた電子音曲でしたが、ある時、突然、終焉を迎えます。

 

PCエンジンの付属機、CDROMの登場です。

 

それまで「1メガが出たぞ!」「ついに2メガだ!」と、容量を競っていたファミコンゲームでしたが、CDROMでは600メガ(詳しい数字を忘れてしまいました)を実現!

 これね、10メガ、20メガと徐々にメガ数が上がってきて600メガになったのではないんだよ、1メガ、2メガで争っているときにいきなり600メガだったんだよ!

 これで、メガ数競争は強制終了。

 

 そんなCDROMの性能をまざまざと見せつけたのが、次のゲームミュージック

 

 

 

 

 

11,天外魔境(ハドソン)

 

[GAME BGM] タイトル画面 - 天外魔境 ZIRIA (PCE) - YouTube

 

 どうですか、この重量感!電子音ではなく、本物のオーケストラですからね。

 もはや従来のゲーム機とは埋めることのできない差があることを見せつけました。

 

 この作品は、当時のハドソンが「満を持して」という感じで、CDROM時代の到来を実感させるゲームという位置づけだったのだけど、制作陣もそれにふさわしく、アニメ会社のレッドカンパニーとタイアップ。レッドカンパニーはこの作品でゲーム業界に進出し、後にサクラ大戦という、ブームが21世紀まで続いた作品を発表します。

 

 そして天外魔境のBGMを担当したのが坂本龍一

 当時の坂本龍一氏は、ラストエンペラーアカデミー賞を受賞して間もない時期。

 

 そう、世界でも最も注目を集めていた時期だったのですよ!

 

 一説には億を超える契約料が発生したとか言われています。

 

 その高額を支払っても余裕があった(?)のが当時のハドソンとゲーム業界。

 

 CDROMの登場をもって、芸術の発表の舞台に「ゲーム」が加えられたのでした。

 

 

 

 なんだか最近、あの電子音が懐かしくなって。

 

 ドット絵と単調な電子音だけのゲームをやってみたいと思う今日この頃。