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アメリカが行ってきたプロパガンダを暴露する!!

 冷戦が終了し、ネット時代を迎えてから「死語」となったはずの「プロパガンダ」という言葉が、最近、再び息を吹き返し始めている。

 

 全く、ネットで何でも知れてしまえるのに、今更時代遅れも甚だしい。ロシア国民も、本音では敵を作って国土を拡大し、内向きのナショナリズムに酔いしれるよりも、マクドナルドのハンバーガーを食べて、日本のアニメを見る日常の方が、幸せを感じることができるんじゃないか?と思わずにいられない。

 

 いまだ冷戦時代が頭にこびりついていて離れない世代には、そんな「現実」はどうでもいいらしい。

 

 しかし管理人の世代、つまり40代の世代だって、プロパガンダをバカにできない。なんせ我々世代は、冷戦後もアメリカによるプロパガンダを見せられてきたからだ!

 

 今回は、管理人世代がアメリカから受けてきた「洗脳政策」の数々を告発する!若者世代は「アメリカの悪行」をしっかりと刻み込んでほしい。

 

 

 

1,トムとジェリー

 

 いまだに日本でも子供に大人気なのが、アメリカのアニメ「トムとジェリー」だ。

 そして管理人が幼少の頃、北海道では夕方の時間に繰り返す放送されていたのだ!!

 しかし不思議なことに、このアニメは何度見ても飽きない面白さがあった!

 このアニメが制作された時が、太平洋戦争の真っただ中だった、というから驚き。日本では国民が総動員体制で、息も絶え絶えになりながらアメリカと対していたのに、アメリカではこんなアニメを制作し、放映する余裕があるとは。

 まさに日本とアメリカの国力の圧倒的な差を、日本の子供に植え付けたと言える作品。個人的にドルーピーが好き。

 

 

2,アーノルド坊やは人気者

 

 これも管理人世代の幼少期に、北海道で繰り返し放送されていた。日曜の朝のみならず、平日の夕方5時30分からも放送されていた。

 平日夕方5時から「トムとジェリー」、5時半から「アーノルド坊やは人気者」という番組編成は非常に強力で、全国では「夕焼けにゃんにゃん」が大人気になる一方で、北海道の小学生の多くはそのまま「トム・坊や路線」を維持。

 フジテレビの仕掛ける「JAPAN製プロパガンダ」を、アメリカの強力な布陣が跳ね返したといえる。

 

 このアーノルド坊やも、主役の家庭がお金持ちだっただけに、「アメリカの家庭は豪勢だ!」と思ったものだ。一方、子供向けドラマのはずなのに社会問題を扱った回もあった。特に「白人の父娘が、幼い黒人の兄弟を養子に迎える」という設定だけに、人種差別問題は多くの回で取り上げられていた。

 ある日、黒人兄弟の兄が「黒人の血」を叫び始めた回が印象に残っている。彼は大切に扱ってくれている白人の父、姉に対しても黒人の権利を叫び、家庭は崩壊寸前に。ついにはカウンセラーが仲介することに。カウンセラーは「立場を逆転して演じてみよう」と提案。白人の父・姉が、黒人兄のやってきたふるまいをそのまま再現したところ、兄はとても傷ついた。「そんなつもりじゃなかった」と後悔し、家族は和解できた。

 黒人差別、とは、簡単な見解では説明できないことを知る回となった。

 日本では「タブー」として扱わない「差別問題」も、アメリカのドラマは躊躇なく主題に掲げている。後に見たアメリカドラマ「ER」でも、人種差別問題は当たり前のように扱われていた。その「ER」の中の黒人女性看護師が言っていたセリフを今でも覚えている。

 「白人は差別しているのではないかと思っている。黒人は差別されているのではないかと思っている」

 

 結局、差別を乗り越えるためには、どちらか一方が努力するのではなく、お互いが乗り越える必要がある、と訴えていたのが印象的。

 このほかにも貧富の格差の問題、いじめ問題など取り入れられていて、子ども番組とは思えないほどバラエティに富んだ内容。「名作」と呼ばれるのにふさわしい。

 

 Diff'rent Strokes 1978 - 1986 Opening and Closing Theme - YouTube

 

 

3,ナイトライダー

 

 このドラマを見たとき、「アメリカってスゲー!」って心底思った。

 

 「会話ができる高性能スーパーカー」だよ!!

 

 おそらく世界中の子供たちが抱いてきた妄想。また当時は今以上の「スーパーカーブーム」の余韻があったので、SUVとか家族のためとか、「車中泊ができる機能」などという快適さをガン無視した、とにかく「格好良さ」だけを追求した車が人気を得ていた。

 

 アメリカはそんな世界の子供の妄想を、難なく実現してしまった!!

 

 まず車体の「ナイト2000」が格好いい!

 日本でもウルトラマンなどには、子ども受けを狙った地球防衛軍の車両が出てきたが、「子ども受け」それも小学校低学年以下の子供に受けるものばかり。しかし高学年から上になってくると、むしろ格好悪くなってしまう。ウルトラマンタロウのラビットパンダがかっこいいと思いますか?

 

 しかし、このナイト2000は、余計な装飾を施されていない。「何も足さない、何も引かない」の言葉通り、スーパーカーの美しいラインが保たれている!装飾があるとすれば、フロントの「左右に動く赤いライト」のみ。これ、すごいとおもうよ。これがあるだけで「この車はスゴイ科学技術がつまっているんじゃないか?」と思わせる。

 日本の特撮に出てくる車両は暴走族も真っ青の派手な装飾で世間に自分の存在をアピールしているが、アメリカが生んだナイト2000は、赤いライトだけで「自分がいかに知的か」を相手に妄想させてしまう。

 

 おそらく、デコトラ文化の日本と、デザインを追求する「スーパーカー文化」の欧米との、文化的な差であろう。ここでもJAPANのガラパゴスっぷりがうかがえる。

 

 そう、アメリカのエンタメを作っている人たちは「わかっている」のだ!どうやったらカッコよくみられるのか、を。

 彼らは「赤いライト」一つだけで、デコトラ文化のJAPANを睥睨しているのだ。「アイツ、田舎者だな」と。

 

 まさに「アメリカ イズ ナンバーワン!!」を刻み込むプロパガンダドラマと言える!!

 

 ナイトライダー OP【吹替版】 - YouTube

 

 

 

 

 

4,エアーウルフ

 

 管理人世代がアメリカから「プロパガンダ作戦」を受けたのは1980年代半ばくらいから。

 そう、まだ冷戦の最中。

 米ソは軍事技術を競い合っていた。

 そんな中、アメリカでは軍事兵器を扱った作品も数多く発表された。

 現在、公開中の「トップガン マーベリック」の最初の作品である「トップガン」も、冷戦が生み出したエンタメと言える。

 

 今の世代にはわからないかもしれないけど、「トップガン」は、正にアメリカならではの映画だったんだよね。

 主人公がアメリカが誇る最新鋭戦闘機のパイロットというのが「スゴイ」。それが美人教官と恋に落ち、戦闘シーンで親友の仇をとる、って、「いろんな理由」から日本では実現不可能な設定。

 絵にかいたような「出きすぎストーリー」。

 日本でも対抗して作られたのが、アニメ「マクロス」ではないか、と管理人は考えている。庵野監督が、「トップガンが最新鋭戦闘機を使うなら、こっちはロボットに変形できる戦闘機を出してやる!」、「トップガンが美人教官と恋に落ちるのなら、こっちは美人上司とアイドルとの二股にしてやる!」と、これまた「アメリカコンプレックス」丸出しで怒りに任せて制作されたのではないか、と管理人は推測する。なお、全てなんの根拠もない妄想なので、1文字も信じないでね。

 

 とにかく当時の日本では「現実ではアメリカに勝てないから、せめてアニメで作ってやる」という思いがあったのではないか、と管理人は考えている。

 

 しかし、トップガンは映画。アメリカと言えど、戦闘機の戦闘シーンとなるとお金がかかるので映画でしか表現できないだろう、と思っていたら!

 

 なんと「エアーウルフ」という、戦闘ヘリを主人公にしたドラマを作ってしまった!

 

 超音速で飛行できる、アメリカの最新鋭ヘリ「エアーウルフ」。特殊レーダーやミサイル、曲芸飛行もお手の物。ナイトライダーをヘリにしただけじゃないか、という意見もあるっちゃあるが、そんなことはどうでもいい!

 

 あの「西側のビッグボス」であるアメリカの最新鋭兵器、というだけで、レーザー砲をはじめとした「現実にはあり得ないだろう」という装備の搭載も、可能にしてしまった。え?なんでって?だって「アメリカが作ったんだもん」で通ってしまうほど、「アメリカは凄い」と思い込んでいた。

 いまだに通販番組で怪しげな商品が紹介されたときでも、「あのNASAが開発した新素材!」といえば日本人は納得してしまう。だってNASAが開発したんだよ!

 

 なお、エアーウルフの形状は、航空力学だか空気物理学だか、よくわからん学問で言えばむしろ不利らしいが、そういう問題ではない。格好良ければなんでもいいんだ!!

 

 ドラマのためだけにヘリコプターを改造してしまったアメリカの放送局も凄いが、エアーウルフがもっとすごいのは、毎回、最後に行われるエアーウルフと、敵の戦闘機やヘリなどとのドッグファイトだ!

 ヘリコプターを使用するだけで巨大な製作費がかかるのに、それを毎回、放送する。

 

 空中シーンをミニチュアで再現する円谷プロダクション頼みの日本とは、格が違うと言わざるを得ない。

 

 お金がないなら、とミニチュア技術を進化させたJAPANと、「金はたくさんあるし、本物使っちゃおう」と実物の妄想攻撃ヘリコプターを作っちゃうUSA。

 

 まさに日米の圧倒的な差を見せつけたプロパガンダ作品と言ってよい。

 

 超音速攻撃ヘリ エアーウルフ オープニング - YouTube

 

 

 

 

 

5,氷の微笑

 

 正にハリウッドの俗悪を象徴する作品。

 そのお色気な内容は、管理人世代の多くの男子に、強制的に思春期を迎えさせた。

 なんせ本国アメリカでさえ「金さえ稼げれば何でもいいのか!」と批判が噴出した作品である。しかも監督が躊躇なく「イエス!」と答える潔さ!

 しかもアメリカはもちろん、JAPANでも大人気となってしまった。

 

 なお、この頃から、アメリカ映画のお色気シーンは「俗物」で、欧州映画のお色気シーンは「芸術」という、根拠のない区分けが明確化した。

 

 映画評論の世界でも「アメリカのお色気シーンは許せない」が、「欧州のはアリ」となった。

 なので、「氷の微笑を見た」といって「あの人、スケベだ」と言われても男は反論できなかったが、「エマニュエル夫人を見た」と言って「スケベだ」と言われても、「何を言っているんだ!あれは素晴らしい芸術作品だ!」と言い張る男が急増した。

 

 ・・・・とにかく、日本人を性的に堕落させたという点で、この作品も米帝が仕掛けた恐るべきプロパガンダ作品と言わざるを得ない。

 

 

 

 

 以上が管理人世代が受けてきた、アメリカによる「プロパガンダ」だ。

 

 令和の諸君は、くれぐれも注意してもらいたい

 

 

 

 追記

 

 こうしてみると、管理人の幼少期のハリウッドって、エンタメがどんどん湧き出る宝箱みたいだったな、と。

 あの頃、インディー・ジョーンズも、ゴーストバスターズも、バックトゥーざフューチャーも、アメリカから生まれた。

 世界中のみんなが、心のどこかで「あんなことが実現できたらなあ」と妄想していたことばかり。やっぱり映画って、娯楽なんだと思った。