こんな情勢下なので、ブログタイトル通りの意識低い系の記事を掲載していいのかどうか?と、結構、真面目に自問自答している今日この頃。掲載したからと言って世界に何が起こるというわけでもないんだけどね。気持ち的に、ためらってしまう。
「意識低い系」とは、世のためになる要素は一つもなく、読む人が得するようなこともない、という他に、下ネタ、下らないジョーク、低レベルのギャグ、極めてニッチに向けたマニアック知識の一方的な披露、などを指す。
しかし、人を貶めたり、人の死を悪意のある形で笑いにすることではない!
むしろそれは「意識高い系」が、本人の無意識のうちに周囲に行ってしまうこと。
それに対する「アンチ」こそ、意識低い系なのです。
・・・・・まあ、そこまで決意して書いているわけではないけども。
で、今回は、中学生・高校生向けの記事を書こうと思います。
自分は子供に接する機会が多いのだけど、この時期になると、そろそろ春期講習会が始まる、という話を聞くようになる。
もうね、頑張ってくれ、としか言いようがない。結果と言うのは数か月遅れて出てくるものだから、春期講習会でやったことが、4月からいきなり形になるわけではないということを、本人と、それ以上にお父さん、お母さんに理解していただきたいと思います。
で、中にはこれまでの成績が悪く、勉強をあきらめかけている生徒もいるかもしれない。
劣等生だった管理人には、その気持ちがわかってしまう。
どうしていいのか。どうやったらいいのか。「勉強しろ」と周囲は言うけど何から手を付ければいいのかわからない。やっても全然、テストでいい点が取れない。
負のスパイラルに入り込み、ついには何かをあきらめてしまうケースも、ある。
月並みな言葉かもしれないけど、受験だけがすべてじゃないから、そこで気持ちを切り替えて自分なりの目標を持てれば、人生はどうなるかわからないのだけど、なかなか切り替えも難しいかもしれない。
今回の記事は、成績が悪く「どうにかしたいけど、どうすればいいのかわからない」という10代の諸君に向けて掲載しようと思う。
そのため、成績のよい生徒、すでに春休みの予定が決まっている生徒、などは、以下の記事を読んでもなんの得にもならないどころか、時間の無駄なので、とっととこのページを離れることを勧める。
で、成績を上げるための第一選択として、塾の春期講習会に行く、というのがあると思う。
これが第一だと思います。
でも、中には自分の成績に悲観し過ぎて、他の生徒がいる中で授業を受けたくはない、と思う人もいるかもしれない。当てられても回答できなかったら恥ずかしい、という心理が働く場合もある。
まあ、これが授業を受けても成績が上がりづらい原因にもなっているのだけど。
あの、最初に言っておきますが、この記事では「現行の教育システムに異議を唱える!」とか、「今の教育は個性を殺している!」などという高尚なことを世に問う、ということは微塵も考えていません。
ただ、個人の状況によっては、多くの人がいる授業に参加しないほうがいい場合もある。
春休みや夏休みなど、「休んでいいよ」と公式に認められている期間で、普段と変わりない授業形式を受けなければいけない必要はないのではないか、と。
特に成績の悪い生徒は、授業形式に出席すること自体がストレスなのであって、根本を解決すれば、授業参加への意欲も回復すると思います。
まあ、脱線したけど、せっかく政府のお墨付きで、好きに使っていいよ、という時間が与えられているのだから、少し違った気持ちで春休みを過ごしてみようじゃないか!
で、勉強の科目には、中学生だと5科目あるけど、一日中、自由に時間が使えるとはいえ、春休みの2週間程度でこれら5科目の全ての成績を上げることなど不可能!
ただ、ポイントを絞れば、短期間でもその点で向上することができる。
勉強にはすぐに結果が出ず、長く取り組んでようやく成果がでるものと、短期間の取り組みで想像以上に成果が出るものとがある。
春休みの短い期間に、全てに手を付けようとすると、どれも中途半端になってしまうことになりかねない。
せっかくの自由時間なのだから、短期間で成果が出せるものに集中的に取り組んでみよう。
では何が「長期間」で、何が「短期間」か?
まず英文を読みこなすことは、慣れが大事なので短期間ですぐに読めるようになるわけではない。これは短文でもいいから、毎日、少しでも読み続けるのが最短。
なので英文の和訳と作文は、春休みに行うべきではないと思う。
また、社会科なんだけど、これは毎日ちょっとずつやるよりも、ある程度の範囲を一気に繰り返したほうがいい、と思うのだけど。
時間割の錯覚、というのがあって、1時間単位で様々な授業が詰まった時間割を見ると、なんかとんでもない量に思えてしまうのだけど、各科目は、特に社会科は、ちりばめられた時間を全てくっつけると、実はそんなに大した量があるわけではないんだよね。しかも(これは個人の考えなんだけど)社会科は「流れ」が重要なので、細切れに勉強するよりも、広い範囲をまとまった時間に一気にやってしまうほうがいいと思う。新学期が始まったら、どこかの土日を使って集中するだけで、全然大丈夫だと思う。
土日で2往復はできるんじゃないか?
なのでせっかくの春休みにやるにはモッタイナイと思う。
理科は判断の難しいところだけど、これも細切れよりもある単元ごとに集中して取り組むといいと思う。数学がある程度できるようになってからの方がいいと思うんだよね。
というわけで、春休みにお勧めなのは英語と数学。
え?英語は短期間では結果が出ない、っていったじゃないか!って?
そう、英文を読む、英語で文章を作る、というのは「慣れ」の世界のなので短期間では無理。
しかし!
英語は文法だけではない!
そもそも単語がわからなければ、英語を読めるわけがない!
・・・・というわけで、春休みの短期間、英文や文法などやらず、ひたすら英単語、英熟語の暗記をすることを提案する。
大体、成績の悪い生徒、英語が苦手だ、という生徒は、英文とか以前に単語を見ただけで拒否反応を起こしてしまう。
そんな中でいきなり文法の勉強をしても、気持ちが焦るだけ。
若い人には「暗記力」という、大人が勝てない能力がある。
やり方も、至ってシンプル。
ノートに英単語と日本語の意味を交互に書いていく。英単語を書いているときには英語の発音、日本語を書いているときは日本語の意味をつぶやきながらやるとなおよい。
これを10回くらい繰り返す。またうろうろと歩きまわりながらつぶやいて回る、というのもよい。
どうだい、一切、頭を使ってないだろう?
そう、単語の暗記に頭の良さなんて関係ない!
聞いて、見て、書いて、声に出す。
これが基本中の基本!!
一回見ただけで完璧に覚えるわけないじゃん。そんなに頭が良ければ、このブログを見る必要もない。
どの単語を覚えればいいか、だけど、管理人の基準として「試験に出る英単語」ってヤツをお勧めする。通称、「出る単」(シケ単)と言うやつ。
この単語帳の全てを覚えるのではなく、最初の方のページに「基本中の基本」と200単語くらいまとめられているところだけを集中して覚える。
一日、20単語、最低でも10単語を覚える。できれば春休み中に2往復することをお勧めする。
勉強と言うのは科目に関係なく、2往復目以降が最も重要だということを肝に銘じていてほしい。
教科書を一回読んだだけで、全て頭に入ってしまうという生徒が、クラスに一人はいるのは事実だが、クラスの9割以上にはそんな能力があるわけがない。
1回目の勉強は、全く未知の分野を学ぶんだからチンプンカンプンで当たり前。
ここで挫折するのではなく、わからなくてもとりあえず最後までやってみよう。ヘロヘロになるけど、もう一度、最初からやり返したとき、見え方が違うから。
全く知らないことの連続だった1回目とは異なり、2周目は全体像が分かり、「ゴール」が見えている。絶対に頭への理解の仕方が違うので、1周目で挫折するのではなく、とりあえず2周目までやり切ってみよう!
ちなみに周回が多くなればなるほど、どんどん理解が増す、と言えるので余力があるなら何周でもやってみよう!
単語に戻すけど、これも1周目で終わらすのではなく、2周、3周としよう!はっきり言って、時間が経てばかなり忘れてしまうので絶望するけど(苦笑)、繰り返すことで脳みそに刻み付けることができるので、何度でも繰り返そう!
1000語を広く浅く覚えるより、英語の日常会話でよく使われる200語を完璧に覚えたほうが、英文を読むことに近づくので、出る単(シケ単)の「基本中の基本」だけを、春休みに完璧にしよう!
しかも方法は、聞く、見る、書く、声に出す、という、頭を使うことが無い作業。紙と書くものさえあれば誰でも可能。
できないなんて言わせない!できないのではなく、やらないだけ!
以上が英語。
次が数学。
数学こそ、繰り返しによって短期間で力が付く、と思うんだよね。
決めた範囲を集中的に解く。理解できない、というのなら、これまた何も考えずに教科書の数式の解答を、何度も繰り返し書いて、声に出して覚えよう!
ちなみに、公式の暗記は、英単語の暗記と同じ方法で覚えよう!
頭が悪いから、とか言い訳はどっかにやってしまえ!
理解できなければ、その場は理解しないで暗記するべし!
安心して、理解は後からついてくることがある。
勉強の不思議なところなんだけど、今はわからなくても後でわかってくることがあるんだよね。
数学の1周目というのは、初めてのゲームをやるのと同じと言える。
最初は訳が分からず苦労するけど、ゲームオーバーを繰り返すたびに理解していく。
また、攻略パターンを体得していく。
数学を繰り返し解くことは、攻略パターンを増やしていくことと同じ。
頭が悪い、と思っているのなら、無理に頭が良いフリをせずに、頭が悪いなりの方法を行えばいい。
その際にやることは同じく、見て、書いて、声に出す。
頭なんて使いません。才能も関係ない。誰でもできること。
でも、面倒くさがってやらない。
もちろん、上記のことをやってもすぐに結果が出ない場合もある。いや、そっちの方が多いかもしれない。
しかし、「失敗」であったとしても、「課題」がわかる。
もし、何もせずに2週間の春休みを過ごしたなら、何も残らない。「何をどうすればいいのかわからない」という手探りの状態が続く。
でも、単語を暗記してもなお、知らない単語が出てきたら、「もっと広い範囲を覚えなければいけない」という課題がわかる。
数学も、解ける問題と解けない問題がわかる。「何一つ解けない」という状態よりも何歩も進んでいる。仮にそれでも解けなかったとしても、何もやらないよりも理解は進んでいる。「あとちょっとで分かったのに」となり、じゃあどうすればいいか、という課題がわかる。
たった2週間でも、何かをやるのとやらないで過ごすのとでは、確実に異なる。
一日10個の単語を覚えるだけでも、春休みの終わりには2週間分の70~140個の単語を覚えていることになる。何もやらなければゼロ。
確かに、やっても成績が出ないかもしれない。それを「失敗」と言われるかもしれない。しかし何もやらなかった場合の「失敗」とは違い、確実に何かが残る。
やった上で「あそこをもっとやっておけばよかった」という後悔と、何もしないで「あの時にやっておけばよかった」という後悔なら、前者はゴールに近づいたうえでの後悔だが、後者の方は取り返しがつかない一生モノの後悔となる可能性がある。
どっちの後悔を選択するか。
ちなみに「勉強方法」なんて探すのは短時間だけにしたほうがいい。しかも一度方針を決めたら春休みのあいだは変えないほうがいい。
世の中には、この勉強方法を聞いただけで脳みそが革命的に覚醒し、それまでわからなかったものがスルスルと苦も無く頭に入ってくる!、なんてものはない。
どんな勉強方法でも、下地がなければ意味がない。逆に、ある程度の下地ができていれば、勉強方法によって大きく引き挙げられる可能性はある。
でも、成績の悪い子、というのは、その段階にも至っていない人が多いと思う。
そして断言する。「勉強方法を探している」というヤツは、春休みが終わっても勉強方法を探している!結局は「いろんな人から勉強方法のアドバイスを聞いている」ということ自体が、勉強をしない言い訳になっている。しかも「モットモそうな」理由だから、周囲からも責められない。
頭が悪いことに絶望する前に、書いて、見て、声に出してみよう。
まずは下地を作ることに、春休みを捧げてみようじゃないか!