意識低い系、日本代表宣言!!

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日本、「野球」で金メダル獲得!!

 昨日、野球にて、日本代表はついに金メダルを獲得!!!!

 

 まさしく「悲願」という言葉しかない快挙!!!!

 

 この「悲願」という言葉ですが、高校野球でもプロ野球でも、長年に渡って野球観戦をしてきた人にとっては、かなり思い入れの深い言葉なのではないでしょうか。

 

 野球は日本において、いち早くプロ化を成し遂げ、しかも国内の主要な産業にまで発展しました。

 今では地域の経済を押し上げるほどの存在になっています。

 高校野球だって同じ。

 東京や大阪などの大都市の人には理解できないかもしれないけど、地方にとっては地元の高校が甲子園で試合を行う時間には、街に人影がなくなるんです!みんな自宅でテレビで観戦しているんです!!最近はどうかわからないけど。

 
 野球には地域を丸ごと熱狂させる力があります。

 

 しかし!

 

 そこまで隆盛を極める野球ですが、他の競技よりも遅れている面が一つ。

 

 それは国際大会が行われないこと!

 

 これは野球の本場、アメリカのレベルと人気が高すぎて、メジャーリーグがそれに関心を持たなかったこと、日本国内でも平成の初期まで国際移籍の考えがなく、あくまでも国内だけで盛り上がっていたこと、などの理由があります。

 
 自分が最もプロ野球から影響を受けた10代のころなんて、日本プロ野球アメリカから相手にもされていなかったし、日本でも「育ててもらった恩がある」という、野球界独特の人間関係から海外移籍を阻んできた、という側面があります。

 

 しかし、そんなひたすら内向きの考えに対し、脅威となったのがJリーグ

 

 Jリーグは野球に比べて夢がありました。ワールドカップという世界中のサッカー選手が目指す大会があり、海外への移籍の道筋も、国際ルールで完成されている。

 

 この時、野球ファンから見ても、日本プロ野球は時代遅れだ、と痛感させられました。「世界」への扉がしっかり開かれている!

 

 Jリーグの開幕は、あきらかに日本プロ野球を揺さぶった。それまで数人のオーナーが左右していたのに対し、選手とファンがストライキという、それまでには考えられない手段を講じて、初めて対抗!

 また九州でのダイエーホークスの大成功もあって、一気に地方へ分散!

 視聴率は下がっているかもしれないけど、各地方では主役になり、観客動員も向上しました。

 

 そして2000年オリンピックからプロ野球選手の出場が決定!

 

 各球団が主力選手を、なんとシーズン中に派遣することを決めました。西武からはエースの松坂を派遣してしまいます。シーズンのことだけを考えると、ふざけんな!となりますが、その時は異論が出ませんでした。

 

 ファンもそれだけ、野球の「世界大会」を渇望していたのでした。

 

 その後、WBCも開催決定。ようやく「世界大会」が決まったのでした。

 

 でも、日本はプロ参加後、金メダルの獲得どころか、満足のいく結果を得られず。

 オリンピックでは苦戦を繰り返します。

 

 それだけに、今回の金メダルは、長年のプロ野球ファンにとって「悲願」に違いありません。

 

 特に今回、監督として出場した稲葉監督にとっては、選手時代にも出場していただけに、感慨深いものがあるのではないでしょうか?

 

 自分は2008年の北京大会のことを覚えています。

 

 あの時、荷物運びとして連れていかれたライジングサン・ロックフェスティバルの会場で、ライブそっちのけで日本代表の試合中継を見ていました。

 

 あの時、日本代表には稲葉、小笠原が並んでいた!

 

 凄い打順と思いませんか?どっちも打率も高いし本塁打も狙える。

 そして勝負強い!!!!

 
 非常に期待できる打順でした。それをライジングサンの会場で、他の会場から小さく流れてくる音を聞きながら、熱い夏の夜にレモンサワーを飲みながら観戦していた。

 

 今から思えば、なんて幸せな夏の風景だったんだろうか。

 

 

 とにかく、野球王国を自認する日本にとって、オリンピックの金メダルはどうしても取っておかなくてはならないものでした。

 

 日本代表の選手の皆さん、稲葉監督、大事なピースを回収してくれてありがとう。

 そう、オリンピックの金メダルは、日本のプロ野球にとって、最後まで残されていた「伏線」なんです。

 野球が種目となる最後である東京大会が、その伏線を回収できるラストチャンスだったのでした。

 

 こうして、世界大会を渇望してきたこれまでの日本の野球は、ひとまず完結。

 

 

 問題はこれから。

 

 オリンピックから野球が無くなって、アメリカや日本、台湾、韓国、中南米などをのぞいて、世界で野球と言う競技を目にする機会がなくなってしまった!

 

 あのメジャーリーグでも観客動員数が低下してきている!!

 

 野球はどうなってしまうのか?

 

 でも心配ご無用!大谷翔平という存在が日本から生まれ、メジャーで大活躍している!結局、突破口は若者がこじ開ける!

 

 色々と理由をつけて「国際化」を拒んできた、古い世代が口を出すのは止めにして、世界を見慣れた若い世代に託しましょう!

 

 え?メジャーを目指す選手ばかりが出てくるって?

 

 大丈夫、大谷が北海道にいた時、ファンも一緒にメジャーを見ていました。日本ハムファンをやっていると慣れっこ。そういう気持ちで観戦するのも、なかなか面白いですよ。

 

 

 

 おめでとう、日本代表!!!