昨日、メジャーのホームラン王・ハンクアーロン氏が亡くなったとの報道がありました。
世界の最高峰であるメジャーリーグにおいて、打者の華であるホームランで頂点に立った事実は、アーロン氏が間違いなく世界史上、最高のホームランバッターであったことを証明しています。
彼はホームランに対し、確かな哲学とフェアな精神をもっていた、とのこと。
1970年代、日本のプロ野球とメジャーリーグには途方もないほどの実力差があったとされています。(少なくとも90年代半ばまで、絶対に超えられない壁があったと思われていた)
その時代に来日した際、日本を代表する王氏とも交流。
王氏がアーロン氏の本塁打記録を抜いて「世界一」となった際、アメリカのマスコミが日本との実力差や日本の球場の狭さを理由に、その記録達成に懐疑的な報道をした際も、抜かれた本人であるアーロン氏は王氏に敬意を表していました。
一方、マグワイアやボンズなど、薬物疑惑のある選手が記録を達成した際には、薬物反対の立場から一貫して懐疑的姿勢を貫きました。
後に野茂英雄がメジャーで活躍して、メジャーでの日本人選手への評価が変わるまで、メジャーリーグにおける日本プロ野球の評価は低いままでしたが、そのような状況でも、王氏の実力を正しく認めていたことに、驚いてしまいます。
心よりご冥福をお祈りいたします。