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すすきのレポート

 今、最もコロナの影響を受けている北海道。

 

 それも大半は札幌です。

 

 先週、北海道知事は警戒レベルを4に引き上げ、札幌市民に最大レベルの注意を発しました。

 

 そしてその中でも最も厳しく指定された地域がススキノ。

 

 ススキノ地区に限って営業時間の制限など、特に厳しい対策が実施されています。

 

 ここで「今」の札幌のコロナの状況を言うと、現在の感染者数の中心はススキノではなく(もちろん完全に沈黙しているわけではない)、病院や介護施設などでのクラスターへ移っています。

 

 先日も西区宮の沢の病院で67人のクラスターが発生し、その翌日には道内でも屈指の大きさで中核病院となっている手稲渓仁会病院や、中央区の有名な巨大病院である中村記念病院などでもクラスター発生の報告が。まもなく2週間経ちますがこれも札幌市の中核病院である国立の北海道医療センターでもクラスターが発生。

 

 どの病院も平時でも地区の重要な医療施設であり、大規模な震災が起こった場合には中心的な役割を果たします。新型コロナの患者も初期の段階から受け入れていました。

 ここでのクラスターが長引くことになると、今後の札幌や道内でのコロナ患者の受け入れにも影響が出てしまうかもしれません。

 

 現在の状況が、初期の民間の医療・介護施設や小規模の医院でのクラスターとは重要度が異なることがわかります。そういう点で、今は確かに重要な局面を迎えているといえるかもしれません。

 

 

 一方で、ススキノ関連のクラスターはあまり聞かれません。

 

 まだ効果を論ずるには早いですが、対策の効果が出始めているのかもしれません(もちろん、大丈夫だ!!、なんてことはない!)

 

 

 自分はススキノが好きなんですよね。いや、もちろん、風俗関連ではないですよ!ほんとに!!!!!

 特にこの時期のススキノは大好きです。本来ならクリスマスや忘年会などが盛んにおこなわれ、年末に向かってドンドン華やかさと賑やかさを増していくはずのススキノ。

 

 今、そのススキノが苦境に立たされているとのこと。

 

 お店に行くことはできないけども、せめて何かでススキノのお店を応援したい、と思い、昨夜はススキノのお店に食事のテイクアウトを注文しました。

 

 ただ、テイクアウトの名前通り、ススキノに取りにいかなければなりません。

 

 そこでマスクはもちろん、手には医療用のグローブを装着し、次亜塩素酸のスプレーを携帯する、という厳重装備でススキノに向かいました。なお、移動も車で行い、駐車場に止めました。

 

 

 で、ですね、立体駐車場は空いていましたね。年末な上に「明日は休日」という夜なら夕方くらいから満車になってもおかしくないのに、スカスカでした。やっぱりコロナの影響でしょうか?

 

 車を降りて、いよいよススキノ地区へ。

 

 人通りはかなり少ない。先ほども話したように、明日は休みとなれば5時くらいから結構な賑わいがあるはずなのに。

 

 まあ、あれだけ大々的に報道されてしまったら、外出する人も少なくなってしまうのも致し方ない。

 

 駐車場から目的の場所に向かったのですが、「南5西5」地区を通りました。

 

 ここはススキノをご存じの方なら苦笑いしてしまうかもしれない。

 

 この「五の5」こそ、ディープなススキノですよ。まあ近年はもっと南の方に「真のススキノ」の中心が移っているそうなんですが。

 その本当のススキノでさえ、人通りがまばら。

 

 普段は呼び込みに止められないために足早に過ぎるのですが、今回は周囲をじっくり見ながら散策できました(苦笑)。まあ、いろんな店のあること。店内のガラス越しに、警察帽をかぶって縄で縛られている女性の人形が飾られているのもありました(笑)。色街としてのススキノの外観を堪能しました。

 また風俗街も見えたのですが、なんと風俗店「痛快!OL通り」の看板を発見!!

 このお店は自分が大学生のころからあります。流行り廃りの速いススキノで、20年以上、生き残っていると言えます。老舗ですね?

 え?名前の由来は何か、って?

 自分の大学生のころ、小沢健二の「痛快!ウキウキ通り」という曲がヒットしましてね。そこから来ているのだと思います。

 (訂正 調べてみたら(調べたんかい!)、1986年にTBSで同名のドラマが放送されていたそうです。おそらくそっち。勉強不足ですみやせんでした!)

全国的にそうだと思いますが、風俗店ってのは、何かのパロディで名前を付けられることが多いですね。「ヌレヨン〇ンちゃん」とか、映画タイタニックが流行れば「〇イパニック」とか。

 

 北海道拓殖銀行が倒産したころには「たくぎん」というお店がススキノに誕生して、友人と笑っていました、チラシには「女性ぎんこう淫がおまちしております」というオッサンジョークが書いてありました。

 

 ちなみに、行ったことはないよ、本当に!お金なかったからね。

 

 さて上記の「痛快!OL通り」がある区画はなかなか人が混雑する「地区」なのですが、やはりまばらでした。

 

 そして目的のお店に到着。ここまでで15分くらいを徒歩で移動しました。人とも話していません。

 

 お店ですが、早い時間に行ったのもありますが、誰もお客さんはおらず。ウーバーイーツだかの配達の方が品物を取りに来ていましたが。店主さんはマスクをしており、店内は清潔に感じました。まあこれは当然かもしれないけど。

 

 そして注文の品を受け取り、再び外に出ます。

 

 帰りは少し違った道を通りました。

 その途中、シャッターが閉じてあるコンビニがありました。張り紙がされており、従業員の一人が要請であったため、休業しているとのこと。 

 ススキノでのコロナの痕跡を目の当たりにしました。

 

 でも、こういうケースは実は増えているんですよね。

 ニュースに施設名が出るのは大規模クラスターの発生したところがめいん。

 クラスターにならずに一人だけ陽性だった、というケースを耳にする機会も珍しくなくなっています。

 

 さらに歩くと、驚きの光景が!

 

 ある有名な飲食店の前に、行列ができているではないか!!

 

 コロナ前なら珍しくなく、ススキノのあちこちで行列を見かけましたが、よりによってこの時期に!

 少し不安になりました。

 

 そして駐車場に戻り、帰宅しました。

 

 感想ですが、普段の人込みこそないけども、お店にはお客さんがいるのを見かけました、あるジンギスカン屋さんでは、マスクをしてジンギスカン鍋を囲んでいたし、バーで飲んでいる人、たこ焼き屋さんのカウンターでビールを飲みながらたこ焼きを食べている人も見ました。

 

 そう、「フツー」の景色なんですよ。フツーにお店の人がいて、フツーに食事を楽しんでいる人がいる。

 

 自分は恥じてしまいましてね。

 同じ札幌市民であるのにも関わらず、報道の影響を受けすぎて、まるでススキノが「汚染地域」のように錯覚していたことを。

 

 最初にススキノに潜入する際に用意したものに対し、「装備」というものものしい表現をしてしまいましたが、先入観がひどすぎた。

 

 ススキノはフツーの街で、「ルール」を守りながらも活気がありました。行列の店もありましたが、それ以外はそんなこともなく、楽し気でした。

 

 全国放送では語られませんが、ススキノでは40日以上、新たなクラスターは発生していないとのこと。

 もちろん、ルールを守らないと容易にクラスターが発生してしまいますし、「安全だ!」などとは言えませんが、ウイルスが蔓延している危険な街、などではありません。

 

 一刻も早く、ススキノに活気が戻ることを願います。

 

 

 

 

 ・・・・・ここからは余談。

 

 持ち帰った食事は大変、美味しかった!値段もリーズナブルです。

 

 ススキノは思い出の多い場所です。

 

 札幌に出てくる前は賑やかさ、華やかさに憧れていたし、札幌で暮らし始めてからも楽しみました。

 

 あまりお金のない学生時代には、ススキノでの宴会の後に二次会のスナックで酔っ払い、3次会でカラオケに行き、「シメ」と称してラーメンか牛丼をかきこみ、地下鉄の始発の時間までファーストフード店で時間をつぶしました。

 

 社会に出た直後はお金もなかったのだけど、ススキノに通っていました(苦笑)。それがね、あるんですよ、安い店が!!飲んで食って2000円を切ってたお店があり、当時の知り合いと飲みに行っていました。

 

 大通りビアガーデンにも毎晩のように通い、その場で意気投合した人とススキノになだれ込む、ということもありました。若いからできたよね。今なら怖くてできん(笑)。

 それでも安く終えることができたし。

 

 そして少し収入がもらえるようになると、今度は美味しい個人経営のお店を探すようになりました。ススキノにはいろいろなお店があって、チェーン店以外の個性的なお店も魅力があります。そういうお店を探すためにふらつくのも楽しいです。

 

 なお、ススキノに対し「男の街」と思われる方もおられるかもしれませんが、そんなことはないです。女性向けのお店もたくさんあります。妻は友人と女子会を開いております。

 

 そして50歳も見えてきたこの年になって、月一回くらい「高級なお店」に行ってみよう、と妻と話しております。無理してダイナースクラブのカードを持っているのも、優待のお店が多いから。

 年のせいか(苦笑)、若いころは「量」を求めていましたが、今では少なくても「とても美味しい一品」を求めるようになりました。

 実は知り合いでススキノで料亭をされている方がおられまして、この方のお店で食事をして以来、夫婦そろって味覚を変えられてしまったのです。特に妻は利き酒が得意になってしまった。

 

 

 ススキノというと風俗を思い浮かべる人がいるかもしれません。まあ色街であるのは事実だけど。

 

 でも、ススキノの本当の姿は「グルメの街」です。

 

 北海道でも屈指の美味しいお店が集結しているのです。

 

 しかも「オッサンの好み」だけではありません。

 

 上記のように、若ければ美味しい安酒を飲ませてくれるし、年取ればそれに見合った逸品も出してくれます。

 あらゆる年代でも楽しめるのがススキノです。

 

 

 一刻も早く、本来の魅力を取り戻してほしいと願っております。