世界には190を超える国と地域があります。
アフリカから「大移動」を開始した人類の祖先は、途方もない時間をかけて地球上のあらゆるところに到達しました。
今や世界にはヒトが足を踏み入れた地域などなく、全ての陸地はどこかの国に属している、と言えます。
そのような状況で「国」が国土を広げる手段。それは戦争です。
この数年だけでも多くの紛争、戦争が発生しました。
ロシアのクリミア半島併合、中国の周辺国への威圧。中東は今でも不安定な状況。
そんな中、世界で唯一、戦争もせず、銃弾を一発も使わずに国土面積を広げている国があります。
それは日本です。
しかもこうしている間にも、日本の国土は徐々に拡大してるのです!!
小笠原諸島の西之島は、2013年に噴火活動を活発化させて以来、今に至るまでマグマを排出し続け、それによって島の面積が拡大しています。
それまで満足な広さのなかった小島に過ぎませんでしたが、今では500人が住む式根島よりも面積が大きくなった、とのこと。
これで火山活動が沈静化すれば、新たに人が住める土地が現れるわけです。
しかも西之島だけではありません。
日本から遠く南方にあり、太平洋戦争時には日米の間で激戦が行われた硫黄島も、今なお面積を拡大させているとのこと。こちらの場合はマグマなどではなく、島全体が隆起しているとのこと。
日本は地理や地学的性質に非常に富んだ国で、北の北海道では北極圏の現象ともいえる流氷を見ることができ、南の果てでは火山活動を目の当たりにできる。
日本こそ地学を学ぶのにふさわしい土地はありません。日本で地理、地学が興隆することを願います。