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B級映画マニアが岩井俊二作品を語る その3 「四月物語」を語る

 

  映画の素養があまりないB級映画マニアが、「感性が高い映画No.1」の岩井俊二監督作品を見て、その化学反応をご覧いただこうという企画も第三弾となりました。

 

 今回は1998年公開の「四月物語」です。

 

 北海道の田舎から上京した松たか子が、東京で様々な人と出会い、そして東京に来た目的を達成する。

 

 

 ああ、文章を書いているだけで、爽やかすぎて切なくなる。いや、この場合の「切なくなる」は「かつての自分を思い出して」ではなく、「羨ましすぎて」です。

 

 自分も「様々な出会い」を求めて都会に出て行ったなあ、と。

 

 この映画ですが、ストーリーとしては、何の変哲もありません。無さ過ぎる。隣人との事件も、ハラハラする恋の駆け引きもありません。ただただひたすら、田舎出身の女子大生の東京での日々が描かれているのです。

 

 でもね、そんなもん、どーでもいいわ!!

 

 松たか子があまりにもカワイイ!!

 可愛すぎて他のことなんでどうでもよくなる!!

 

 この映画が公開された1998年といえば、松たか子が「ロングバケーション」とか「ラブジェネレーション」といった、フジテレビのトレンディドラマに出まくって視聴率を荒稼ぎしていた時代です。

 

 高校時代からテレビに出ていた松たか子ですが、ちょうど自分の20才くらいに大きな注目を集め始めました。

 最初に松たか子を見たときは、shockでしたね。なんつーか、かわいいんだわ。

 綺麗でもあるんだけど、なんか近くにもいそうな感じ(もちろん勝手な妄想)。

 

 その絶頂の松たか子だけで、この映画は存在しているといっても過言ではありません。

 

 まるで彼女のプロモーションビデオを見ているかのようです。

 実際、岩井監督は「彼女のミュージッククリップを作る話から始まった」と発言しています。

 その言葉通り、この映画は松たか子のための映画だし、彼女は作品の中で十分に輝いています。

 

 皆さん、「メリーに首ったけ」という映画をご存知ですか?

 奇しくも「四月物語」と同じ、1998年の公開の映画です。

 

 四月物語とは対極的な、お下劣、不謹慎ネタ満載の映画です。

 

 でも、この作品の主人公であるキャメロン・ディアスがとても魅力的なのです。

 作中の彼女はとてもキュートでセクシーで、誰にでも優しくて明るくて真面目なんだけど、どこかオッチョコチョイ、という具合に正に「10代~20代前半の男子の憧れのお姉さん」そのもの。

 

 なので若い男性を魅了したのももちろん、女性にもキャメロン・ディアスは人気になりました。

 しつれいながら、キャメロンディアスももう「いい年」なのだけど、20才くらいでこの映画を見た管理人にとって、キャメロン・ディアスは永遠の「理想のお姉さん」です。

 

 もちろん、個人には男女を問わず、年相応の魅力があるものです。

 

 その上で、ちょっと恥ずかしい表現ながら、眩しくて輝いている時期もあります。

 

 映画を見ていると、たまに、あまりにも女優さんが綺麗に映っていて、話なんてどうでもよくなる作品がありますね。あれもやはり女優の魅力を最大限に引き延ばす監督の力量なんですね。

 

 松たか子さんは今も素晴らしいですが、「四月物語」の松たか子は、あの眩いばかりのころの姿がそのまま残っています。

 

 同世代の「オッサン」たち、「四月物語」を見ると、あの頃の松たか子とともに、「ちょっとした思い出」を思い出すことができるぞ!!

 

 

 

 これまで「リップヴェンウィンクルの花嫁」「リリイ・シュシュのすべて」などを見てきて、岩井監督に持っていたイメージが壊されていましたが、この四月物語では自分の思っていた岩井作品に触れたような気がします。