ついに昨日、今年の大河ドラマがスタートしました!!
「あの事件」のため、放送が2週間も遅れるという、前代未聞の事態となった今年の大河。
正直ね、やっぱり大河ドラマは御屠蘇気分の残る中で見ないと、なんか盛り上がりにかけますね。
で、今年の大河ドラマですが、まあ、初回はああいう感じかな、と。
どの大河ドラマでも、「導入」となる初放送時からいきなり大事件が発生することは少ないですね。「真田丸」の初回は武田勝頼が不憫になるほど展開が早かったですが。
ついに「満を持して」という感じで、日本史でも知名度トップクラスの明智光秀が登場しますね!!
21世紀に入り、大河ドラマの主人公はマイナーな人物が据えられることが多くなりました。
ついには井伊直虎という、歴史ファンでもかなりマニアックな部類の人物や、とどめは「吉田松陰の妹」まで起用する始末。
言っておきますが、たとえ「マイナー」と呼ばれる人たちでも、歴史に偉大な足跡を残したのは紛れもない事実です。
でも、もはや受信料の最大の目玉である大河ドラマの主人公にふさわしいかどうか、となると何とも言えない。
ただ、篤姫のように成功したシリーズもあります。でもそれは「たまに」やるからいいのであって、毎年となると話は別です。
さて、今年の大河ドラマは、大きな役割を求められています。
大河ドラマは長期的には視聴率が低落傾向。真田丸が話題になりましたが、かつての独眼竜のときのような国民的なブームを巻き起こすほどではありませんでした。
独眼竜のように、とまではいかなくても、数あるドラマの中でも「別格」という存在感を維持することが求められています。
ところが西郷隆盛という、日本史上屈指の大スターをもってしても視聴率は振るわず、昨年の「いだてん」で、「大河ドラマ」というブランドでは通用しないことが判明してしまいました。
そして再来年の大河は明治維新後を取り上げた「青天を衝く」。
戦国、幕末以外は外れることのおおい大河では、勇気ある冒険と言えます。
でも、倒幕後の「ポスト維新」も、なかなか面白いと思うんですけどね。
来年の大河は、ある意味で「大河ドラマファン」も試されると思います。
大河ドラマとは、結局「戦国・幕末ドラマランド」で終わってしまうのか?
そんな大きな注目を集める「麒麟が来る」ですが、脚本は「太平記」の池端俊作氏。
近年、「大河ドラマのホームドラマ化」が指摘されていますが、「太平記」ではそのような要素はあまり見られず、硬派なセリフの掛け合いがメイン。また話の展開も骨太で、鎌倉幕府倒幕後の混沌とした時代が、緊張感をもって描かれていました。
久しぶりに硬派な「大河ドラマ」に戻る予感!期待しています。
あとは、もう、くれぐれも頼むから、「不祥事」だけはやめてね。お願い。