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B級映画マニアが岩井俊二作品を語る その1 プロローグ「岩井作品とB級マニア」

 いよいよ師走!

 皆さん、忙しいと思います。

 

 さて、当ブログの管理人、キロポストは自他ともに認める「B級映画マニア」です。

 「B級にはロマンがある!」「B級映画的な映画制作方法に感銘を受けた!」などという大層な理由はありません。

 単に「気楽に見れる」「お金がなくてもそれなりに楽しめる」「日曜の午後にやっている」「あんま難しいことは考えたくない」という、極めて堕落した思想回路によって出された回答なのです。

 ちなみに「気楽に見れる」という表現を、敢えてしました。もうほんと、ことばのとおりになんのちからもいれないでいるじょうたいなのです。あまりにもだつりょくしすぎてかんじへんかんすらめんどうくさいじょうたい、といえます。

 

 でも、漢字は変換しないと色々と言われるので、頑張って漢字変換はします。

 

 で、そんなB級映画の文化にどっぷり浸ってきた自分にとって、「オシャレ」とか「爽やか」とか「トレンディ(死後)」は全く無縁。

 特に「恋愛映画」「ヒューマンドラマ」「感動巨編」「アカデミー賞受賞作品」などは「B級映画」の対極に位置するものなので、近づこうとすらしませんでした。

 

 ましてや岩井俊二監督作品なんて!

 

 岩井俊二監督といえば、40代以上の方ならご存知のはず。

 

 80年代後半から90年代にかけ、若者や映画通から広い支持を集めたカリスマ的な映画監督です。

 代表作「ラブレター」をはじめ、「スワロウテイル」とか、様々な作品で知られていますね。

 数年前に「打ち上げ花火 下から見るか 横から見るか」という映画が公開されましたが、最初は岩井監督の最新作か?と思っていました。まさかアニメとは。ちなみに、たまに映画よりも主題歌が大ヒットする例がありますが、その典型例でもあります。

 

 岩井俊二監督作品と問うと、よく返ってくる答えが「感性が高い」というもの。

 

 なんなんすか?それ!どーいうことなんすか?

 

 皆さん、この「感性が高い」という言葉の意味を理解できますか?

 

 正直言って、よくわかんない!でもなんか「オシャレそうなフレーズ」じゃないっすか!

 

 岩井監督作品が話題になったのは自分の高校生から大学生にかけての頃。そう、誰もが人生も最も「格好つける」年代。

 

 そんなときに「感性が高い、って、どういう意味?」なんて聞くことができず。

 「そうだね、感性が高いね」と、世間の風潮に合わせて同調するのみ。

 

 だって、嫌じゃないですか。「あいつ、感性が高くないんじゃないか?」と言われるの。

  

 ちなみに管理人が高校生の頃に、同じように「感性が高い」という理由で、村上春樹も流行っていて、自分も読んだのですが、正直ね、よくわかんなくて。

 これは「ハルキスト」の方に怒られてしまいますね。自分は単純に話の内容が面白いか面白くないか、だけで判断してしまうので、文章の「雰囲気」とか「情感」を楽しむほどには文学に精通していないので、本来は文学を語るべきではないのかもしれません。

 そんな自分なので「感性が高い」という文章も、イマイチ理解できず。

 だってね、「納屋を焼く」という作品ですが、あれはどういう内容なのか?と。主人公がパーティーで知り合った黒人(?だったと思う)から、納屋を焼くという趣味を聞いて以来、気になって付近の納屋を見て回った、という内容ですよ。

 スリリングでもないし、ホラーでもない。

 いつのまにか終わってしまった感じ。

 まあ、「オシャレなパーティーで黒人に会う」という段階で、「感性が高そう」な感じがしますが。

 

 そんなパーティー、本当にあるんすか?自分は行ったこと無いっスね!!

 

 東京にはあるんでしょうね。

 納屋だったら北海道ならどこにでもありますけど。

 

 どうやら凡人にはわからない、「オシャレな駆け引き」が行われているようです。

 
 そういえば「恋の駆け引き」というのにも縁がないですね。

 

社会に出たばかりのころに上司に連れられていったキャバクラのキャバ嬢に、お誕生日のプレゼントをしなかったことで、そのキャバ嬢にも上司にも怒られたことはあります。「俺の顔をつぶす気か!」と真剣に怒られた。

 社会出たばかりで、キャバクラ遊びもしたことないのにわかんないって。

 

 どうも脱線ばかりしていますが、そんなひたすら野暮ったく、マニアックに生きてきた「B級マニア」が岩井俊二監督作品を見たら、どーなるのか?

 

 これから折に触れて、岩井作品を「B級的視点」でレビューしてまいります。

 

 第一作目は「リップヴァンヴィンクルの花嫁」です。