9月の連休も終了してしまった今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?
世間のオヤジたちは普段の仕事の疲れを癒すべく休養に徹する、なんてことは無理で、おそらく子供や奥様のための運転手として勤勉に働いていたかもしれない。
独身のころは気楽だった。適当に食べて適当に寝て、適当に遊びに行けた。給料は少なくとも、それは自由に使えるお金だった。
いつの間にか財布を握られ、行動を握られ、家にいれば邪魔者扱い。子供たちは妻の味方。
なんだかんだ言って、これまでの人生、女に主導権を握られてきたのではないか!?
しかし安心してほしい。そういう図式は人間だけではないようなのだ!!
9月23日の北海道新聞に興味深い記事が掲載されていた。
「ボノボの繁殖成功 母の存在大」
おいおいどういうことだ?これは!
記事によると、類人猿のボノボの雄は同じ群れに母親がいると繁殖に成功しやすい、という事実が、京都大学霊長類研究所という「なんだか凄そう」な機関の国際チームが明らかにした、とのこと。
さらに引用すると
「ボノボは息子をボスにするために母親同士が喧嘩することが確認されてきた」とのこと。
なんと子供の喧嘩にカーチャンが口出ししていたのだ!!
「チームによると、ボノボではメスの地位がオスよりも高く、群れの行動もメスたちで決めるとされる」
なんとなんと、各家庭で見られる「カーチャン主権」は、ニンゲン界だけではなかった!!
「群れでの順位1位のメスの息子はオスの1位になることが多く、息子はより多くの交尾の機会を得ることも知られていた」
なんとなんと、息子が「デビュー」するのも「アレ」するのも、すべてカーチャン次第!
さすがにそれは自分で頑張れよ、と言いたくなるけども、そこは様々な事情があるのが男というもの。ボノボの男にはボノボの世界の事情があるのだろう。まあ、「機会の多さ」で言うと、人間界も「イケメン」とか「お金持ち」という「遺伝」の部分が大部分を占めているんだけど・・・・。
とにかく、機会を多く持てるかどうかも「カーチャン」にかかっているのなら、息子としてはカーチャンを応援せざるを得ない状況。
そして記事では結論として
「その結果、群れの中に母親がいるオスは、母親がいないオスよりも子を残しているケースが多く、繁殖に成功していた。」
そこまで面倒見させるか!というボノボの家庭事情。
「集団内で息子の地位を上げようとする母親らの闘争が孫づくり競争につながっている」
としています。
ニンゲンのオスよ!休日にも何かさせられる、邪魔者扱いされる、と嘆いている場合じゃないぞ!!
ボノボのオスを見習え!「え?そこまで!?」ってとこまで、カーチャンに握られているんだぞ!
少子化に苦しむ現代のニッポン。
その解決の糸口は、ボノボの世界にあるのかもしれない。
しかしそのためには「メス同士の争い」という、壮絶な戦いが行われるのですが・・・・