皆さん、大河ドラマはご覧になっていますか?
今年の大河ドラマ「いだてん」は、不評となっていますね。
どうしても戦国、幕末以外は厳しいですね。
そんな日本の大河ドラマを尻目に、最近、ハマってしまった大河ドラマがあります。
諸葛孔明と双璧をなす、魏の知将です。
三国志の作品の中でも一・二を争う智謀の持ち主で、孔明の好敵手。
しかし諸葛孔明、関羽、張飛、趙雲などに比べてイマイチ知名度は低い。
三国志ファンって、魏、呉、蜀のいずれかに肩入れする人が多いですが、自分は魏に注目してしまいます。そして司馬懿に興味を持っていたので、それが主人公のドラマとなると、見ないわけにはいきません。
これが期待通りに面白い!
士官をする前の日々から始まるのですが、最初からピンチの連続ですが、それを自慢の智謀で解決していく。「スッキリ感」があります。
また登場人物も実にイメージ通り。
これがいい感じで「悪いヤツ」になっていますわ。
曹操ほど、悪役が似合う歴史上の人物もいないのではないでしょうか?
その曹操の、悪どいのに人情も見せる、不思議な魅力を俳優が見事に再現。
まあ、クソ野郎ですわ。
現在、お話は司馬懿が士官した後まで鑑賞済み。
曹丕と曹植の後継者争いが過熱し、曹丕の軍師である司馬懿と曹植の軍師である楊修の智謀合戦も激しさを増しています。
この楊修ですが、実際に非常に優秀な人物であったらしく、生真面目で曹植とのつながりを大事にしていたとのこと。また、かなりのキレ者だったとか。吉川英治版三国志の中では、曹操が何気なく口にした「鶏肋」という言葉から、曹操の真意をくみ取ってしまいます。鶏肋は鶏の肋骨のこと。楊修はこの「鶏肋」というつぶやきを「捨てるには惜しいが腹が一杯になるほどの肉はついていない」と解釈し、自身の部隊に撤退を申し付けます。この時、曹操は劉備が支配する漢中に進軍。しかし戦いは長期化し、膠着状態にありました。曹操はこの地を攻めるか、撤退するか思案中でした。
曹操はたやすく本心をさらすようなことはしない、非常に慎重な性格。常に人への警戒も怠らず、数十年仕えてきた家臣も、あっさり処分してしまうこともありました。また、自分の才能への自信も過剰なもので、実際に詩文や軍略、政治と多方面にわたり、中国史上でも屈指の君主と言われています。
それだけに、何気ない一言から自分の本心を簡単に見抜いてしまった楊修に対し、恥ずかしさと劣等感、そして怒りが沸き上がり処刑してしまいます。
楊修も楊修で、智に富む一方で、それを嫌味な形で人に表してしまう癖があったようです。
なんか長くなってしまいましたが、ドラマでは楊修は悪の策士として活躍しています。
つーか、司馬懿ですよ。
ドラマでは楊修や曹操の知略を鮮やかにかわし、首の皮一枚というところで曹丕を助け、むしろ後継者としての地位を確かなものにしていく。
司馬懿の知略が光っています。
ドラマの司馬懿ですが、これが素朴で高潔な好人物!
これが一番の「フィクション」ですね!笑ってしまうくらいに!
司馬懿ほど、史実でも「悪知恵」を働かせた人物はいないのではないでしょうか?
中国史上、いや世界市場でも屈指の「策士」です。それもかなりあくどいほうの。ちなみに日本の「策士」代表は足利義満ではないでしょうか?
この司馬懿こそ、魏に使えるふりをしながらも着実に自分の門下の勢力を高め、曹丕亡き後は曹家を圧迫するほどの力を持ち、時にはクーデターを起こして曹氏の一族すら追い落として、事実上、かつての曹操が漢王朝に行ったように魏王朝を意のままし、ついには孫の司馬炎の代で、禅譲を実現させてしまった。
とんでもない国盗り男ですよ。
それも、主人公であれば好人物に描かれてしまうから不思議。
つーか、曹丕が死んだあとも好人物として描かれるのか?
というか、NHKには少しは中国の大河ドラマを見習ってほしい!!
「三国志」「水滸伝」「曹操」や明王朝についてのものなど、中国の大河ドラマを見てきましたが、まあ、お金がかかっている!!
ちょっとしたシーンでも大軍勢が控えていたりするし。
NHKも3500憶円も出して建物を作るくらいに受信料が余っているなら、大河ドラマに100憶円くらい使ってくれ!!!
追記
つーか、甄氏(曹丕の正室)役のオネーさん、すんげー美人!!さすが12億人の中国!!